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卵をきれいに割るのは難しい?
卵料理を作るとき、最初にやってくるのが卵を割る作業です。殻が入ったり黄身が崩れたりすると、料理の見栄えが悪くなるだけでなく、取り除く手間も増えてしまいます。なぜ自分は卵を割るのが下手なのか、不思議に思う人も多いでしょう。
しかし実は、卵を割るのが下手な人には共通した間違いがいくつかあります。自分の割り方をチェックして、改善しましょう。
卵を割るのが下手な人がしている間違ったやり方5つ
卵を割るときに失敗する原因は、実はほとんどが割り方の間違いにあります。ここでは、卵を割るのが下手な人がやりがちな間違いを紹介します。どれか当てはまるものがあれば、割り方を改善するだけできれいに割れるようになりますよ。
1.卵を角にぶつけて割っている
卵を割るときに、台やボウルの角に打ちつけていませんか?角で卵を割ると殻に細かなヒビが入りやすく、その結果、殻の破片が卵の中に落ちてしまいます。さらに力が集中するため、大きな亀裂が入って黄身が崩れやすくなります。
角ではなく、平らな面で割ることで、ヒビが均一になり殻の破片が入りにくくなります。手の力も均一に伝わりやすいので、失敗が減るでしょう。
2.力が強すぎて卵を割ってしまう
卵を割るとき、力を入れすぎていませんか?卵の殻は薄いので、強すぎる力で叩くと殻が粉々に割れてしまいます。殻が細かく砕けると、中に入った破片を取り除くのは非常に大変です。黄身が潰れる可能性も高くなります。
卵を割るときは、軽くコンコンと叩く程度の力加減で十分です。優しく叩いてヒビを入れ、徐々に力を調整するように意識しましょう。
3.ヒビが入った面を下に向けている
卵にヒビが入ったあと、そのまま下を向けて割っていませんか?実は、ヒビの面を下に向けて割ると、殻の破片が重力で落ちやすくなります。そのため、殻が卵の中に入り、取り除く手間が増えます。
ヒビが入ったら、卵を回転させてヒビを上に向けてから割りましょう。こうすると殻の破片が下に落ちず、中に入るのを防げます。
4.卵の割れ目を内側に押し込んでいる
親指を差し込むとき、殻を内側に押し込んで割っていませんか?殻を内側に押し込んでしまうと、黄身が割れてしまったり、殻が粉々になりやすくなります。卵の中身が飛び散ることもあります。
正しく割るには、親指を差し込んだら、外側へゆっくり殻を開くようにしましょう。殻がきれいに2つに分かれ、黄身を傷つけずに済みます。
5.卵をフライパンや鍋に直接割り入れている
調理器具に直接卵を割り入れるのは、実は失敗につながりやすいです。殻の破片が入った場合や、卵が傷んでいた場合などに取り除くのが難しくなり、料理全体に影響します。
卵は必ず、一度小さなボウルや別皿に割り、異常がないかを確認してから調理器具に移しましょう。これだけで、万が一のトラブルにすぐ対応でき、見栄えも損ないません。
卵を上手に割るためのコツ
卵を上手に割るには、ちょっとしたコツがあります。ここでは誰でもすぐ実践できる3つのポイントをご紹介します。少し練習するだけで、殻の混入や黄身が崩れるといった失敗がぐっと減りますよ。
平らな場所で軽く叩く
卵を割るときは、キッチン台やボウルの平らな面に軽く叩きましょう。卵の真ん中あたりを、優しく2~3回「コンコン」と叩けば十分ヒビが入ります。殻に均一なヒビが入るため、中に破片が落ちるリスクが大幅に減ります。
ヒビの部分を上にして開く
卵にヒビが入ったら、その部分を必ず上向きにします。そして両手の親指を軽く差し込み、ゆっくりと左右に開きます。こうすると、重力の影響で殻の破片が下に落ちることがなく、中身がきれいに取り出せます。
別の容器で一度確認する
卵は直接調理器具に割り入れず、まず小さなボウルや皿に割って中身を確認します。殻の破片や傷んだ卵を事前に見つけられるので、料理が失敗することがありません。特に初心者ほど、この手順を意識しましょう。
卵を安全に扱うために知っておきたいこと
卵をきれいに割ることだけでなく、安全に扱うことも重要です。見た目がきれいでも、実は細菌がついている可能性があります。食中毒などを防ぐために、次のポイントを守ってください。
卵は調理直前まで洗わない
スーパーで売られている卵は、工場で既に洗浄されています。殻には卵を細菌から守るための膜(クチクラ)があり、自宅で再度水洗いすると膜が取れてしまい、細菌が入りやすくなります。卵が汚れている場合は、清潔な布などで軽く拭くだけで十分です。
卵を割ったらすぐに加熱する
卵を割ったあとは、できるだけ早く調理して加熱しましょう。割った卵を放置すると、細菌が繁殖しやすくなります。特に夏場など気温が高いときは要注意です。すぐ使わない場合は、必ず冷蔵庫で保管してください。
卵の保存温度は10度以下が理想
卵は常温でも保存できますが、安全性を考えると冷蔵庫(10度以下)で保存するのが理想です。特に長期間(1週間以上)保存する場合は、8度以下で保管するのが望ましいです。温度管理で卵の鮮度と安全性が保てます。
まとめ
卵を割るコツを押さえ、練習を重ねれば誰でもきれいに卵を割れるようになります。しかし、卵の鮮度や品質によっては、丁寧に割っても黄身が崩れやすいことがあります。
特に古い卵は白身が水っぽく広がりやすく、見た目が悪くなる場合も。きれいに卵を割りたいなら、購入後なるべく早く使い、新鮮な卵を選ぶことも心がけましょう。また、割った卵をきれいに保存するには、密閉できる容器に移して冷蔵庫で保管する方法がおすすめです。