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子どもの『隠し事』…どう対処すべき?
子どもが親に隠し事をすることは、決して珍しいものではありません。自分が子どもの頃を振り返ってみると、自分も親になんらか隠し事をしていたという人が大半ではないかと思います。
子どもは、どうして親に隠し事をするのでしょうか。その理由を把握し、叱るべきかを見極めましょう。
子どもが『隠し事』をする5つの心理
子どもが隠し事をする心理は、以下のものがあります。
1.友達同士で秘密を作り、スリルを楽しんでいる
親に隠し事をするというスリルを味わうことで、友達との仲を深めることもあるでしょう。他人に迷惑をかけていなければ、過剰に心配する必要はないことも多いです。秘密の共有は、大人でも親睦を深める要素になります。
子どもなりに秘密にしたいことに対して、親がしつこく聞いたり把握しようとするのはよくないことも…。親同士のネットワークなどを駆使してふんわりした情報などを入手しておくと、安心材料になります。
2.どこまでやったら気付かれるのかを試している
子どもは、いくつになっても親を試す行動を取ることがあります。幼少期もそのような行動を取ることがありますが、年齢を重ねると親を試す行動も高度なものになることが多いです。その一種として、「どこまでやったら気付かれるか・怒られるか」を試すこともあります。
隠し事がどの時点でバレるのか、なにを隠しごとにすると叱られるのかを、子どもなりに検証して学習することもあります。愛情を計る一つの材料にしていることも、あるでしょう。
3.親との約束を破った
親との約束を破ったとなると、怒られる未来が来るのは容易に想像できます。親も都合が悪いことや相手との約束を破ったとき、隠したり嘘をつくといった行動を取ったことがあるのではないでしょうか。それと同じ心理が、子どもにも働いています。
子どもの気持ちは分かるものの、それを野放しにしてしまうと、悪いことをしても隠してしまえばバレないと勘違いするのでNG。言葉を選び、適切に対処しましょう。
4.やってはいけないことをやった自覚がある
約束を破ったり、取り返しがつかないことをしたりと、やってはいけないことをした自覚がある場合も隠したがります。やってはいけないことと自覚している場合は、子どもの中にも大なり小なり罪悪感があるので、激しく責め立てるのはNG。言葉を選び、子どもを追い詰めすぎないよう注意しましょう。
5.親を信頼していない
親を信頼していないと、隠し事をしがちです。
- 相談しなければならないことを、黙っている
- 親に話すと頭ごなしに否定されることがわかっているので、隠している
- 信頼できる行動を取っていないので、相談もしないなど
親子の関係性がよくないと、自然と隠し事も増えます。
叱るべきか見極めるポイント
叱るべきか見極めるポイントは、以下のものがあります。
- 他人に迷惑をかけていないか
- 法律や倫理に反していないか
- 誰かを深く傷つけるものではないか
- 子ども自身の心身に多大な影響を及ぼすものではないか
- 約束を破っていないかなど
まずは、周囲の人に迷惑をかけていないか、子ども自身の身体に大きな影響を及ぼしていないかを確認しましょう。子どもの身を案じることで、子どもは「親に悪いことをした」という罪悪感を持ちやすくなります。
子どもがやってしまったことや約束を破ったことに対し、頭ごなしに否定し叱りつけるのはよくありません。「約束を破るのはよくなかったんじゃないかな」「これはよくなかったね」と、子どもと一緒にやってしまったことを分析し、やってはいけなかった部分を指摘して自覚させましょう。
まとめ
子どもが親に隠し事をすることそのものは、決して珍しくありません。秘密にしていることの内容のに応じて、子どもへの接し方を考えましょう。