シャワーの水圧が急に弱くなった原因とは?気づいたらすぐやるべき対処法

シャワーの水圧が弱いと髪や体を洗うのに時間がかかり、特に冬は寒くて大変です。水圧が急に弱くなる原因を分かりやすく解説し、快適なシャワーを取り戻すための簡単な対処法を紹介します。

シャワーの水圧が急に弱くなるのはなぜ?

シャワー出る様子

シャワーの水圧が急に弱くなるのは、何らかの理由で水の流れが妨げられているからです。シャワーヘッドの穴やフィルターが汚れでつまったり、水道の元栓や止水栓が十分に開いていなかったりすると、水が十分な勢いで流れなくなります。

また、ホースやパッキンの劣化による水漏れ、給湯器の能力不足や設備のトラブルも原因になります。シャワーの水圧を元に戻すには、まずどこで水の流れが止まっているのかを確認して、原因ごとに適切な対処をする必要があります。

シャワーの水圧が急に弱くなる主な原因

不潔なシャワーヘッド

シャワーヘッドやフィルターがつまっている

シャワーヘッドやホースとの接続部分にはフィルター(ストレーナー)という網目状の部品があり、ここにゴミや水垢がたまると水の流れが悪くなります。また、シャワーヘッドの穴にも汚れや水垢がたまり、水が十分に出なくなることがあります。 シャワーヘッドを取り外して歯ブラシでこすったり、クエン酸を溶かした水に30分ほど浸けたりすることで改善できます。

止水栓や元栓がきちんと開いていない

水道の止水栓や元栓が十分に開いていないと、水の流れが弱くなります。とくに引っ越し直後や水道工事後によく起こります。止水栓は洗面台やキッチン下、またはお風呂の壁付近にあり、マイナスドライバーで左(反時計回り)に回すと開けることができます。 一気に開けず、少しずつ回しながら水圧を調整しましょう。

シャワーホースやパッキンの劣化、水漏れ

シャワーホースやつなぎ目にあるパッキンが古くなったり劣化したりすると、水漏れが起こり、水圧が弱くなります。シャワーを使っていないときに、ホースや接続部分から水が垂れていないか確認してください。 ホースやパッキンを交換するだけで簡単に直せることが多いです。シャワーホースはホームセンターなどで1,500円〜3,000円程度、パッキンなら100円〜500円程度で購入できます。

給湯器の能力不足やフィルターのつまり

お湯を作る給湯器の号数(能力)が家の大きさやシャワーの使用状況に合っていないと、水圧が弱くなります。特に家族が同時にお湯を使うと弱まりやすいです。また、給湯器に内蔵されているフィルターが詰まっている場合もあります。

給湯器の号数は家族人数によっても目安があり、4人家族なら20〜24号が一般的です。 給湯器のフィルター掃除や号数を増やす(給湯器を交換する)ことで改善できます。給湯器のフィルター掃除は自分でできますが、号数変更や交換は業者に依頼しましょう。

その他に考えられるトラブル

上記を試しても改善しない場合、次のような原因が考えられます。

  • 水道管の凍結
    冬の寒い朝に起こることが多く、屋外配管が凍って水が細くなります。お湯をタオルにかけて配管に巻くなどの解氷措置で改善できます。
  • 節水シャワーヘッドとエコキュートの相性問題
    節水タイプのシャワーヘッドとエコキュートの組み合わせは水圧が弱くなる場合があります。ヘッドを通常タイプに戻すか、高圧タイプのエコキュートに交換することを検討しましょう。
  • 集合住宅での設備トラブル
    古い集合住宅では、上階に行くほど水圧が低下します。この場合は、大家さんや管理会社に相談し、ポンプ設備の導入を検討してもらうのがよいでしょう。

シャワーの水圧を自分で改善する方法

シャワーの水圧が弱くなったと感じたら、自分でできる対処法をまず試してみましょう。具体的な方法をわかりやすく紹介します。

シャワーヘッドやフィルターを掃除する

まずはシャワーヘッドを取り外して、古い歯ブラシやスポンジを使って丁寧に掃除します。特に目詰まりしやすいシャワーヘッドの穴やフィルター部分をきれいにします。水垢が取れにくいときは、クエン酸を小さじ2杯ほど溶かしたぬるま湯に約30分浸けておくと効果的です。

止水栓や元栓を調整する

シャワーの水圧が弱いときは、止水栓が十分に開いているかをチェックします。お風呂の壁や洗面台、キッチンのシンク下にある止水栓を、マイナスドライバーで左(反時計回り)に少しずつ回して調整します。一気に回すと水圧が強すぎることがあるため、徐々に回して適切な水圧に調整しましょう。元栓も、家の外側に設置されている場合が多いので、同様に確認してください。

ホースやパッキンを交換する

シャワーホースやパッキンに水漏れがある場合、新しいものに交換しましょう。ホームセンターなどで購入でき、ホースの交換は工具を使わずに手で回して簡単に交換できます。パッキンも数百円で入手できるので、接続部の漏れがある場合は積極的に交換しましょう。

給湯器を点検・交換する

給湯器の能力が足りないとシャワーの水圧が下がることがあります。給湯器の号数が小さい(16号以下など)場合、4人家族なら20号~24号程度の給湯器への交換を検討するのが一般的です。また、給湯器のフィルターが詰まっている場合もあるため、取扱説明書を見て定期的に掃除しましょう。号数アップや給湯器本体の交換は専門業者に依頼する必要があります。

自分で対処できない場合はどうする?

上記の方法を試しても改善がない場合は、自分では対処できない原因が隠れている可能性があります。次のような場合は、速やかに専門家や管理会社に相談することをおすすめします。

  • 水道管が凍っている場合
    凍った配管を無理に解凍しようとすると破裂する危険性があります。専門の業者に依頼して、安全に対処しましょう。
  • マンションや集合住宅の設備問題
    給水設備の老朽化や高層階特有の水圧不足は、自分での改善が難しいため、管理会社や大家さんに相談し、設備の見直しやポンプの導入をお願いしましょう。
  • 給湯器の故障や内部トラブル
    給湯器が故障している場合は、専門業者による修理や交換が必要です。給湯器の故障はガス漏れや漏電など安全面のリスクもあるため、早めにプロに依頼しましょう。

まとめ

シャワーの水圧が弱い場合、健康への影響も軽視できません。水圧が弱いと、肌の汚れやシャンプーのすすぎ残しで肌荒れやかゆみが生じたり、髪が傷みやすくなります。また、冬季は水圧が弱い状態での入浴は体温が下がり、冷え性や免疫力低下のリスクも高まります。水圧トラブルが頻繁に起こる場合は、一度自宅の水道設備全般を業者に点検してもらうのも効果的です。

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