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停電時の対応を把握しておくことは二次被害予防にも重要
停電は年間を通して突発的に起こりうる現象です。特に夏から秋にかけて、台風や嵐、落雷に見舞われる日が増えるため、その影響で停電するリスクが高まります。
他にも電力供給状況によって地域で停電したり、各世帯ごとに契約アンペア数を超えて電力を使用した場合に一時的な停電が起きることもあるでしょう。
こうした突発的に停電には、正しい行動をとることが二次被害を防ぐためにも重要です。あらかじめ停電時にはどのように行動すべきなのか、正しい対処法を把握しておきましょう。
停電した時、やってはいけない『危険な行動』5選
停電した時は、以下のような行動が二次被害を生む可能性があります。新たな火災や怪我につながる恐れがあるので避けてください。
1.明かりにろうそくやライターなど火気を使う
停電すると辺りが真っ暗になるため、早く明かりを確保しなければ……という思いが働きますよね。一昔前は、明かりの確保にろうそくやライターが主流でしたが、現在は火災につながる危険が高まるという理由で控えるよう注意喚起されています。
スマホや携帯電話にライト機能が付いているので、その機能を有効活用したり、取り出しやすい場所に懐中電灯を準備しておきましょう。
2.素足でむやみに歩き回る
真っ暗な中を素足でむやみに歩き回ってしまうと、床に落ちているものを踏んづけて怪我をしてしまったり、家具に足をぶつけて痛めてしまったりする恐れがあります。
特に、地震後に停電した場合は、物が落ちていたり、落下の衝撃で割れたブラスチックやガラスの破片が落ちている可能性が懸念されます。足を切ってしまうなどの怪我につながるので、素足で歩き回ることは避けてください。
3.使用中の家電製品のコンセントを抜かずに放置
家電製品を使用している途中で停電になることは珍しくありません。地域が一斉に停電していることもあれば、部屋、または家の中で同時に電気を使いすぎてしまったために、一時的な停電を起こしていることもあるでしょう。
この場合、使用中の家電製品のコンセントを抜かず、そのままブレーカーを元に戻してしまうと、一気に電気が通じることで通電火災を発生させる恐れがあります。必ず使用中の家電製品のコンセントを抜いてから通電させましょう。
4.ブレーカーを入れっぱなしにする
停電時、ブレーカーの状態を確認せず、ブレーカーを入れっぱなしにしたまま電気が復旧してしまった場合、漏電や通電火災の原因となるので非常に危険です。
また、避難が必要な場合も必ずブレーカーは落としてから避難を開始してください。電気が復旧した際、ブレーカーを落とさなかったことで通電火災が発生してしまうと、自宅だけでなく近隣住宅にまで炎が燃え移ってしまいます。
5.ガスを発生させるアイテムを屋内で使う
ガスストーブやガスコンロなど、ガスを発生させるアイテムを停電時、屋内で使ってしまうと、換気扇が動かないために換気がうまくできず、一酸化炭素中毒に陥る危険があります。
また、ガス漏れ警報器や安全装置も作動しないため、何か問題が生じていても暗くて確認できず、安全装置も作動しないため、火災やガス漏れに気づかず大事故に発展してしまうリスクも懸念されます。
停電した時にやるべき正しい対処法は?
停電した時は、落ち着いて以下の手順を踏みながら対処してください。
- 懐中電灯やスマホのライトなどで明かりを確保する
- 冷蔵庫以外の家電のコンセントプラグを抜く
- ブレーカーを確認しに行き、原因ごとに対処する
- 電気が復旧するまでは歩き回らず、必要な物資を身近に置いて待機する
まずは火を使う物以外で明かりを確保し、スリッパなどを履いて慎重に行動を開始しましょう。最初は家電のコンセントプラグを抜き、その後ブレーカーを確認しにいきます。
ブレーカーは原因ごとに対処法が異なります。家の中で同時に電気を使いすぎている場合、安全ブレーカーやアンペアブレーカーが落ちてしまったことで停電しているため、電源プラグを抜いたことを確認し、ブレーカーを元に戻しましょう。
もしも地域一帯が停電している場合は、プラグを抜いた状態でブレーカーもそのままに、復旧報告が来るまで待ちます。漏電の場合は、プラグを抜き、ブレーカーも戻さずに電力会社へ連絡を入れましょう。
停電した時こそ冷静に!正しい行動で対処して
停電時は突然、辺りが真っ暗になるため、つい焦って行動しがちです。しかし、焦りは怪我や思わぬトラブルを招きかねません。停電時こそ落ち着いて正しい行動を取り、適切に対処してください。