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賞味期限と消費期限って何がちがう?
食品には「賞味期限」と「消費期限」の2種類があります。この違いを理解すると、缶詰を安心して食べられます。
賞味期限は「おいしく食べられる期間」を示したもの。期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。ただし、味や香り、食感が少しずつ落ちていくことがあります。
一方、消費期限は「安全に食べられる期間」を示しています。消費期限を過ぎた食品は安全が保証されないため、食べるのを控えましょう。
缶詰に書かれているのは基本的に「賞味期限」です。期限を確認して適切に食べましょう。
缶詰の賞味期限はどれくらい?
缶詰の賞味期限は種類ごとに少し違います。一般的な目安は次の通りです。
- 魚や肉の缶詰:約3年
- 果物の缶詰:2~3年
- 野菜の缶詰:2~3年
これはあくまで「おいしく食べられる期間」です。適切な場所に保管していれば、期限を過ぎても安全に食べられることがほとんどです。
賞味期限が切れた缶詰を食べても安全?
賞味期限切れの缶詰を食べるときは注意が必要ですが、未開封で保存状態が良ければ、すぐに健康に影響が出ることはありません。ただし、「おいしさ」の保証はないため、味や香りが落ちている可能性があります。
次のような缶詰は、食べるのを控えましょう。
こんな缶詰は食べちゃダメ!
缶詰の状態をよくチェックして、次のサインがある場合は絶対に食べてはいけません。
- 缶が膨らんでいる、またはふたを押しても戻らない(パンパンになっている)
- 缶にひどいサビや穴、凹みがある
- 缶の中身が変色している
- 開けたときに異臭がする、ドロッとしている
- 食べたときに舌がピリピリする
これらのサインが見られる場合は、中身が劣化している可能性があります。もったいなく感じても安全第一で廃棄しましょう。
賞味期限切れ缶詰を安全に食べる方法
缶詰が未開封で良好な状態であれば、賞味期限を過ぎても食べられます。ただし、食べる前には以下をチェックしましょう。
- 缶の外観に問題がないことを確認
- 開けた時に変な臭いや見た目の異常がないかを確認
- まず少量食べて、味や食感に異常がないか確認
安全であることを確認したら、早めに食べきるようにしましょう。
缶詰を安全に長持ちさせる保管方法
缶詰の保存方法を間違えると、中身が劣化したり、缶が傷んでしまうことがあります。長期間安全に食べるためには、以下の保管方法を守りましょう。
- 直射日光が当たらない涼しい場所に保管する(目安は15~25℃)
- 湿気の多い場所や水回りの近くを避け、乾燥した場所に置く
- 冬場に凍結するような寒い場所や、夏の暑い車内には絶対に置かない
- 缶詰を買ったら、古いものから順番に使うようにして「いつの間にか期限切れ」を防ぐ
ローリングストックという方法で、普段の食事で定期的に消費しながら新しく買い足すと、期限切れの缶詰が無駄になることを防げます。
開封後の缶詰はどうする?正しい保存と食べ方
未開封なら長持ちする缶詰ですが、開封した後は注意が必要です。缶詰は開封すると空気に触れて雑菌が入りやすくなります。そのため、開けたらすぐに食べきるのが理想です。
すぐに食べきれない場合は、以下の方法を守りましょう。
- 中身をガラスやプラスチックなど別の容器に移す(特に果物缶詰などの酸性食品)
- 必ず冷蔵庫に入れて保存し、2~3日以内に食べきる
- もう一度食べる際は、念のため再加熱をして安全性を高める
缶のまま長期間冷蔵庫で保存するのはNGです。食品が劣化しやすくなるだけでなく、缶自体も腐食する恐れがあります。
まとめ
缶詰は非常食としても便利ですが、備蓄をしたまま忘れてしまうことがありますね。賞味期限が過ぎてもすぐに危険ではありませんが、品質の低下は避けられません。特に魚や肉の缶詰は時間が経つと風味が大きく変わることがあります。普段から古いものを消費し、新しい缶詰を買い足す習慣をつけることが、備蓄を無駄にしないポイントです。