『砂糖ちょい足し』で美味しさアップする食べ物6選!あなたはいくつ知ってる?

砂糖は家庭に欠かせない調味料ですが、甘味だけでなく、食感や臭みの軽減など料理に役立つ意外な効果があります。この記事では、砂糖を加えることで劇的に美味しくなる食べ物を詳しく紹介します。

砂糖が料理に与える意外な効果とは?

白砂糖と3つの角砂糖

調味料の種類は豊富で、珍しい輸入品も簡単に手に入りますが、基本的な調味料の重要性は変わりません。料理の基本「さしすせそ」の「さ」である砂糖は、甘さを加えるだけでなく、食材の味を深めたり、食感を良くしたりする役割があります。

実は砂糖には、甘味以外にもさまざまな役割があります。例えば、保水効果によって食材を柔らかくしたり、生臭さや苦味を抑えたり、食品が硬くなるのを防いだりする効果があります。こうした砂糖の特性を知って活用することで、家庭でもプロ並みの美味しい料理が作れるようになります。

砂糖を加えるとよりおいしくなる意外な食べ物

砂糖を使うことで、普段の食材が驚くほど美味しくなります。その理由や実践方法を詳しく解説しますので、ぜひ試してみてください。

① お肉

生の豚肉

お肉に砂糖を使うと甘くなってしまうのではないか、と不安になる人もいるかもしれません。しかし、砂糖にはお肉のタンパク質が加熱で硬くなるのを防ぐ働きがあります。

砂糖と塩を混ぜた「ブライン液」にお肉を漬け込むことで、水分が保持され、お肉がジューシーに仕上がります。

  1. 水100mlに対し塩5g、砂糖3gを溶かす。
  2. お肉を入れて冷蔵庫で1時間〜一晩漬け込む。

特に鶏むね肉や豚ロースなど、火を通すと硬くなりやすい部位で効果を発揮します。甘味が気になる場合は、調理前に軽く流水で洗い流すと安心です。

② 魚

調理前の生の鮎

魚を焼いたときに出る生臭さが苦手な人も多いかもしれません。実は砂糖を少量加えることで、この生臭さが抑えられ、焼き魚がより美味しくなります。 砂糖には魚の臭みを和らげる効果があるため、料亭のような仕上がりを家庭でも簡単に再現できます。

  1. 切り身200gに対し塩2g、砂糖を0.2gほど振りかける。
  2. 15分ほど置いて水分を拭き取ってから焼く。

脂の多い鮭やサバなどの青魚では特に効果が感じられます。皮はパリッと香ばしく、身はふっくら仕上がります。

③ ごはん

ゆげがあがる炊きたて御飯

炊飯器で炊いたごはんが時間経過とともに硬くなってしまうことがありますが、砂糖を少し加えるだけでこの硬化を防ぐことができます。砂糖はごはんのデンプンが老化(硬くなる現象)するのを抑え、翌日までふんわりした食感を維持します。

  • 米2合(約300g)に対し砂糖小さじ半分(約1.5g)を入れて炊く。

砂糖の甘みはほとんど感じられず、保温したご飯でも硬くなりにくくなります。砂糖を使いたくない人は、少量の米油を使うことでも同様の効果を得られます。

④ 卵

白い台の上に置かれた複数の生卵

卵に砂糖を加えることは珍しくありませんが、甘味以外にも重要な働きがあります。砂糖を入れると卵が固まる温度が少し高くなり、熱をゆっくりと加えることができます。その結果、ふんわりと滑らかな食感に仕上がります。

  • 卵1個(約50g)に対して砂糖5gを混ぜる。

卵焼きやスクランブルエッグの食感が向上し、プリンや茶碗蒸しでは滑らかな舌触りが得られます。また、フレンチトーストでもふわふわの食感が増し、美味しく仕上がります。

⑤ 納豆

白い器に入った納豆

納豆に砂糖を入れる習慣は北海道や東北地方でよく見られます。砂糖を少量加えることで、納豆の水分を保つ力が強くなり、ネバネバが増してふんわりとした食感になります。

  • 納豆1パック(約40g)に砂糖をひとつまみ(約1g)加え、醤油とよく混ぜる。

砂糖の甘さと醤油の塩気が相まって、ごはんが進む優しい味わいになります。タレを使う場合は、あらかじめ砂糖をタレに溶かしておくとムラなく混ざります。

⑥ 天ぷら

揚げ物は時間が経つと衣が硬くなったり、油っぽくなったりしますが、衣に砂糖を混ぜることで、冷めてもふっくらとした美味しい天ぷらになります。

この方法は、長崎県発祥の「長崎天ぷら」でも知られています。砂糖が衣のデンプンの老化を防ぎ、冷めても柔らかい食感を維持します。

  • 衣の材料として、小麦粉100gに対して砂糖20gを加え、水120mlで混ぜて揚げる。

揚げる際の温度を少し低めの160℃程度に調整すると、砂糖が焦げにくく、美しい色合いでサクッと軽い仕上がりになります。

砂糖の意外な効果で料理の幅を広げよう

お菓子作りをしているところ

砂糖の使い道は、ただ料理を甘くすることだけではありません。少量を使うだけで料理の味わいや食感を向上させ、食材本来の美味しさを引き出すことができます。

ここで紹介した食材や料理はどれも手軽に試すことができるものばかりです。料理に砂糖をうまく活用することで、毎日の食卓に驚きと楽しさが加わることでしょう。

まとめ

砂糖は料理に意外な変化をもたらす調味料です。実は砂糖を加えることには、食品の腐敗を防ぐ「防腐効果」や、色や香りを引き出す「メイラード反応」と呼ばれる作用があります。

また、世界的には塩やスパイスと同様に保存料として砂糖を使う伝統的な調理法も存在します。こうした知識をもとに少しだけ工夫を加えれば、いつもの食材が驚くほど美味しくなります。ぜひ自分なりの使い方も見つけてみてください。

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