はちみつの賞味期限っていつ?腐るの?食べてもいいかの見分け方

はちみつは「腐らない」とよく聞きますが、本当に安全に食べられるのはいつまででしょうか?純粋なはちみつと加糖はちみつの違い、腐っているか見分ける方法、正しい保存方法をわかりやすく解説します。

はちみつが腐らないって本当?

「はちみつは腐らない」とよく言われますが、本当にそうでしょうか?

実は、純粋な天然のはちみつは、基本的に腐りません。その理由は、はちみつの糖分がとても高く、水分が少ないため、雑菌やカビが増えにくい環境だからです。また、ミツバチが加える酵素によって殺菌力が強くなっていることも、腐りにくい理由の一つです。

しかし、はちみつには「純粋はちみつ」と「加糖はちみつ」の2種類があり、加糖はちみつの場合は腐る可能性があります。

純粋はちみつ(天然)は基本腐らない

純粋はちみつとは、加工や添加物を一切使わず、ミツバチが花から集めた蜜を巣で加工したものです。水分が約17〜18%以下で糖度が高いため、菌が繁殖できず、長期間安全に保存できます。ただし、長く置くと風味は劣化するので、できるだけ早めに使い切りましょう。

加糖はちみつは腐りやすいので注意!

加糖はちみつとは、水あめや砂糖などを混ぜて作られたはちみつです。水分量が多いため、純粋はちみつより菌やカビが繁殖しやすくなります。加糖はちみつの賞味期限は一般的に半年〜1年程度と短めです。期限内でもなるべく早く使い切るようにしましょう。

賞味期限切れのはちみつを食べても大丈夫?

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はちみつは賞味期限が過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。ですが、食べても大丈夫かどうか判断するためには、次のようなチェックポイントを確認しましょう。

①純粋か加糖かを確認する

パッケージの成分表を確認して、水あめや砂糖が入っているかどうかをチェックしましょう。加糖の場合は賞味期限を過ぎていたら早めに処分したほうが安全です。純粋はちみつの場合でも、味や香りが落ちていると感じたら料理に使うなど工夫しましょう。

②カビが生えていないかを見る

はちみつに黒や緑色のカビが見えたら、そのはちみつは絶対に食べないでください。カビは表面だけでなく内部にも広がる可能性があります。カビが生える主な原因は、汚れたスプーンを使ったり、フタがしっかり閉まっていなかったりしたことです。カビを見つけたら処分しましょう。

③色が大きく変化していないかチェック

はちみつは時間が経つと色が変わることがあります。茶色くなるのは「カラメル化」という現象で、品質に問題ありません。ただし、極端に黒くなっている場合は味や風味が変化している可能性があります。料理など加熱する使い方がおすすめです。
逆に、緑色や白い斑点がある場合は細菌やカビが繁殖している可能性が高いため、処分しましょう。

④発酵していないか確認する

はちみつが泡立ったり、酸っぱい匂いがしたり、シュワシュワと発酵しているようなら水分が増えて発酵が進んでいる証拠です。これも処分しましょう。

⑤固まっていても安全!ただし戻し方に注意

はちみつが白く固まる(結晶化する)ことは安全性に問題ありません。ただし、溶かす時は直接熱を加えず、湯煎でゆっくりと温めて溶かしましょう。レンジで急激に加熱すると風味が劣化しますので注意してください。

はちみつを美味しく長持ちさせるための保存方法

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はちみつを安全でおいしく保つためには、保存方法がとても大切です。保存する際は次のポイントを意識しましょう。

容器は清潔なガラス瓶がおすすめ

はちみつは他の食品や容器の匂いを吸収しやすいため、清潔なガラス瓶を使うことがおすすめです。ガラス瓶がない場合は食品用のプラスチック容器でも問題ありませんが、匂いがつきにくい耐熱性のあるものを選びましょう。

汚れたスプーンはNG!専用スプーンがベスト

汚れたスプーンや口をつけたスプーンを使うと、雑菌やカビがはちみつに入り込みます。はちみつを取り出す時は、必ず清潔なスプーンや専用のハニーディッパーを使いましょう。

基本は常温保存。夏場は冷蔵もOK

はちみつは基本的に常温保存で問題ありません。直射日光が当たらず温度変化が少ない場所が理想です。15℃以下では結晶化しやすくなるため、冷蔵庫保存は基本的にはおすすめしません。
しかし、真夏など30℃を超える暑い時期は、品質を保つために冷蔵庫に入れても大丈夫です。その際、はちみつが固まってしまうことがあるので、食べる前に少し温めるなどして溶かしてください。

④加糖はちみつは冷蔵庫保存が安心!

加糖はちみつは水分量が多く腐りやすいため、冷蔵庫での保存が向いています。純粋なはちみつと違い、冷蔵庫に入れても固まりにくいので、安心して保存できます。開封後は冷蔵庫で保管して早めに使い切りましょう。

はちみつ選びで知っておきたいポイント

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ここでは、スーパーなどではちみつを購入するときに役立つポイントを紹介します。

「純粋」と「加糖」をラベルでチェック!

はちみつには「純粋はちみつ」「加糖はちみつ」「精製はちみつ」などの種類があります。ラベルの成分表に「水あめ」「砂糖」といった添加物が書かれていれば加糖はちみつです。品質や風味を重視するなら「純粋はちみつ」を選びましょう。

  • 純粋はちみつ:添加物なし。ミツバチが花から採取した蜜だけで作られます。
  • 加糖はちみつ:砂糖や水あめが混ぜられています。価格が安めですが風味は劣ります。
  • 精製はちみつ:加熱処理されているため、香りや風味が減っています。さらっとして使いやすいですが、純粋はちみつに比べて栄養価は低くなります。

用途や予算に合わせて選びましょう。

非加熱の「生はちみつ(RAW)」の良さとは?

最近は、加熱処理をしていない「生はちみつ(RAWハニー)」という製品も人気です。加熱処理をしていないため、はちみつ本来の酵素や栄養成分がそのまま残っています。免疫力アップや喉の痛みを和らげるといった健康効果を期待するなら、生はちみつを選ぶのもおすすめです。ただし、値段はやや高めです。

まとめ

はちみつは、健康や美容に良いと言われますが、選び方や扱い方次第でその効果が変わってきます。純粋な天然はちみつは栄養豊富で、非加熱のものほど健康効果が期待できます。また、購入する際は産地や製法(非加熱かどうか)を確認することも重要です。はちみつは加熱すると風味や栄養素が落ちるため、料理には仕上げの段階で加えるなど工夫すると、より効果的に活用できます。

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