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作り置きをするメリットとは?
忙しい毎日に役立つのが作り置きのおかず。一度に複数作っておけば、食卓が華やぎ、毎日の調理時間も短縮できます。お弁当のおかずや、食事の隙間を埋めるちょっとした一品としても大活躍。とはいえ、食材や調理法によっては作り置きに向かない料理もあるため、注意が必要です。
作り置きに適さないNG料理4選
作り置きが不向きな料理には、具体的な理由があります。食中毒や品質劣化を防ぐためにも、理由を知っておきましょう。
①じゃがいも料理(ポテトサラダや煮物など)
じゃがいもは調理後に冷蔵保存するとデンプンが糖化します。この糖化したじゃがいもを再加熱すると、アクリルアミドという有害物質が増えるリスクがあります。また、水分とデンプンが多いため、中心温度が下がりにくく細菌が繁殖しやすい食材です。ポテトサラダも時間が経つと傷みやすいため、当日消費がおすすめです。
②変色する食材(アボカド・リンゴなど)
アボカドやリンゴは空気に触れることで酸化して茶色く変色します。味に影響はないとしても、見た目の劣化が激しいだけでなく、腐敗との区別がつきにくくなるため、鮮度の確認が難しくなります。どうしても保存したい場合は、カットした面にレモン汁や蜂蜜水を塗って酸化を防ぐ工夫が必要です。
③水分が多い野菜の和え物(もやし・キャベツなど)
もやしやキャベツなど水分を多く含む野菜は、調理後に大量の水分(ドリップ)が出ます。この水分は細菌の繁殖を促すため、特に暑い季節は注意が必要。もやしは栽培段階で菌が付着しやすいため、作り置きではなくその日のうちに消費するのが安全です。どうしても保存したい場合は、水気をしっかり絞ってから酢や塩を使って保存しましょう。
④揚げ物(唐揚げ・フライ類)
唐揚げやフライなどの揚げ物は、時間が経つと油が酸化して品質が著しく低下します。また衣が油を吸ってベチャつきやすく、中心まで冷めるのに時間がかかるため細菌が繁殖しやすくなります。作り置きとしての保存は避け、なるべく揚げたてを楽しむのが理想的です。
作り置きしたおかずを安全に日持ちさせるコツ
作り置きのおかずを少しでも長く安全に楽しむためには、いくつかポイントがあります。特に以下のコツを押さえることで、おかずの品質が保たれます。
- 味付けは少し濃いめにする
塩分や糖分、酢や梅干し、わさびなどを活用すると、菌が繁殖しにくくなります。 - 清潔な容器を使う
容器を使う前に煮沸消毒するかアルコールで拭き、菌の付着を防ぎましょう。 - しっかり冷ましてから冷蔵庫へ
粗熱が取れたら氷水などを使い、できるだけ早く10℃以下に冷却し、その後冷蔵庫で保存します。 - 取り分けるときは清潔な箸を使用
口をつけた箸で取り分けると、唾液に含まれる菌が繁殖する原因になります。 - 冷凍保存を活用する
冷凍すると長期保存(約1か月)が可能になります。ソースと具材を分けるなど、解凍後の品質を保つ工夫も重要です。
作り置きのおかずは冷蔵なら2~3日以内に食べきることを目安にしましょう。特に夏場は食中毒リスクが高くなるため、保存期間を短めに設定すると安全です。
まとめ
作り置きのおかずは工夫次第で日々の食卓を助けてくれる強い味方になります。しかし、安全性と美味しさをキープするためには適切な保存方法を守ることが必須。意外と見落としがちですが、調理後の冷却時間を短縮するだけでも日持ちは大きく変わります。
また、食べきれる分を意識して作ることで、食品ロスの削減にもつながります。料理を楽しみつつ、安全性にも配慮した作り置きをぜひ実践してみてくださいね。