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趣味でお金を使いすぎてしまう理由とは?
趣味にお金を使いたい気持ちは誰にでもありますが、使いすぎると家計や貯金に悪影響が出ます。実際に、2024年の家計調査では、趣味や娯楽にかける月の平均支出は約3万1600円にもなっています。お金を使いすぎる理由を知り、対策を立てましょう。
趣味にお金を使いすぎる人の5つの特徴
趣味にお金をつぎ込みやすい人には、共通した特徴があります。以下に代表的なものをまとめました。自分に当てはまるかチェックしてみてください。
1. 後先考えず衝動買いをする
趣味のための買い物に歯止めがきかない人は、次のような衝動買いをよくします。
- 必要かどうかより、「欲しい」という気持ちを優先する
- 友達が持っているから、自分も欲しくなる
- 新製品が出ると、使う予定がなくても買ってしまう
「欲しいから買う」という行動が習慣になると、出費は加速します。
2. 買い物でストレスを解消している
趣味のものを買うことがストレス解消になっている人もいます。心理学では、このような買い物によるストレス発散を「リテールセラピー」と呼び、一時的には気分が良くなるとされています。ただし、その効果は一時的であり、長期的には浪費が止まらない原因になることもあるため注意が必要です。
3. お金がかかりやすい趣味を持っている
趣味には、お金がかかるものとそうでないものがあります。たとえば、骨董品収集、キャンプやゴルフなどの趣味は、専用の道具や衣服が必要なため、必然的に出費が増えます。趣味を選ぶ際には、自分の予算とのバランスを考えることも大切です。
4. 限定品や新作に弱い
趣味に熱中している人ほど、新作や限定品を「今すぐ買わないとなくなってしまう」と考え、急いで購入しがちです。これは、「取り残される恐怖(FOMO)」という心理が働いているためで、欲しい気持ちを抑えられず、買ったときの喜びや高揚感を求める傾向があります。
5. 趣味の仲間やコミュニティが多い
趣味仲間が多いと、一緒に出かけたり食事をする機会が増え、自然と交際費が増えます。また最近では、オンラインコミュニティでのサブスクやゲームの課金など、デジタルな趣味でも出費がかさむケースが増えているため注意が必要です。
趣味にお金をかけすぎないためには
趣味にお金を使いすぎる習慣を防ぐためには、自分なりのルールを決めることが大切です。すぐに実践できる具体的な方法を紹介します。
趣味のための予算を決める
趣味に使えるお金の上限を毎月決めましょう。さらにおすすめなのは、給与が入ったらすぐに趣味専用口座に決めた金額だけを移す方法です。口座内のお金だけで趣味を楽しむようにすると、無理なく予算内で収まります。
欲しいものは「1週間待つ」ルールを作る
欲しいと思ったらすぐに買うのではなく、まずは1週間待ちます。1週間後に再び「本当に必要か?」を考えると、冷静な判断ができます。意外と必要なかったということも多く、無駄遣いを抑える効果があります。
買ったものを目で見て記録する
スマホの家計簿アプリなどを活用し、「趣味にどれくらいお金を使ったか」を記録しましょう。使った金額が見える化されるだけで、人は自然と浪費を控えるようになります。実際に調査でも、出費が平均17%も減ったという結果があります。
サブスクや課金サービスを整理する
オンラインサービスのサブスクやゲームの課金などは、使っていないものがあっても気付きにくいものです。月に1度、「サブスク整理デー」を作り、本当に使っているサービスだけを残しましょう。使っていないサービスをやめるだけでも、大きな節約につながります。
「買わない楽しみ」を取り入れる
買う喜びとは逆に、「買わない楽しみ(JOMO=ジョイ・オブ・ミッシングアウト)」という考え方があります。欲しいものを我慢できたとき、「無駄遣いをしなかった」「お金が残った」という達成感を感じることができます。意識的に買わない楽しみを味わうことで、浪費癖を改善できます。
自分が浪費タイプか簡単チェック
最後に、自分が浪費タイプかどうかを簡単にチェックしてみましょう。当てはまる項目が多いほど、趣味にお金を使いすぎる可能性があります。
- 欲しいものを見つけると、すぐ買わないと気が済まない
- 限定品や最新作を逃すのが怖い
- 買い物をするとストレスがすぐに解消される気がする
- 月に趣味で使っているお金を把握していない
- 趣味仲間が多く、外食やイベント参加が頻繁にある
これらに該当する場合は、ぜひ紹介した方法を試してみてください。
まとめ
趣味を楽しむことは人生に彩りを添え、心の豊かさにつながります。ただ、趣味にお金を使いすぎてしまうと、逆にストレスや不安を生んでしまいます。
お金をかけなくても楽しめる趣味や、無料で体験できるイベントなどに目を向けると、視野が広がり、新たな楽しみを発見することができます。趣味とお金をうまくバランスさせ、充実した毎日を送りましょう。