メラミンスポンジを使って後悔する場所7選!避けたい素材と正しい使い方

メラミンスポンジは水だけで汚れを落とせる便利な掃除道具ですが、研磨作用が強いため、使うと逆に傷やコーティング剥がれが起こる場所もあります。掃除で失敗しないために、使ってはいけない場所を解説します。

メラミンスポンジは万能ではない

メラミンスポンジは水だけで頑固な汚れを落とせる便利なお掃除アイテムです。洗剤を使わずにキレイになるため、常備している家庭も多いでしょう。

ただし、メラミンスポンジには細かい研磨粒子が含まれており、使うと傷がついたり、コーティングが剥がれてしまう場所もあります。掃除で失敗しないためには、メラミンスポンジを使ってはいけない場所や素材を正しく理解しておくことが大切です。

メラミンスポンジを使用すべきでない7つの場所と素材

メラミンスポンジの強力な研磨力は、特定の素材や加工面にとっては大敵です。特に避けるべき代表的な7つの場所や素材を解説します。

1. コーティング加工が施された鏡

鏡についた皮脂や水垢は、通常ならメラミンスポンジで簡単に落ちますが、防曇加工や防汚加工が施された鏡には使用しないでください。表面の加工が剥がれて傷つき、白っぽくぼやけてしまいます。一度傷がつくと、元に戻すことは難しくなります。

2. FRP・アクリル製の浴槽

樹脂製(FRPやアクリル)の浴槽にメラミンスポンジを使うと、表面が細かく削れてザラザラになり、汚れが付きやすくなります。最近の浴槽には防汚加工も多く、メラミンスポンジを使うことでその効果も損なわれます。浴槽には柔らかいスポンジを使いましょう。

3. 車の塗装面やコーティング済みのボディ

車のボディにメラミンスポンジを使うのは厳禁です。研磨作用が強く、塗装面やワックスのコーティングを傷つけるばかりか、鉄板が露出してサビが発生する原因にもなります。車のボディ掃除には専用クロスやカーシャンプーが安全です。

4. ワックスがけされたフローリング

フローリングは美しいツヤを出すためにワックス加工されていることが多く、メラミンスポンジを使うと、汚れだけでなくワックスやコーティングまで剥がれてしまいます。表面のツヤが消え、見た目が悪くなるため、フローリング掃除には専用のフロアモップや洗剤を使いましょう。

5. 光沢仕上げ・コーティングされたステンレスシンク

ステンレス製のシンクの中には表面をコーティングしたり、鏡面仕上げで光沢を出しているタイプがあります。このようなシンクにメラミンスポンジを使うと、コーティングや光沢面が剥がれ、表面に細かな傷やくもりが発生します。

ステンレスシンクには柔らかいスポンジや布、台所用洗剤を使うのが安全です。未加工でマットな仕上げのステンレスシンクであれば、軽く使う程度であれば問題ありません。

6. トイレのプラスチック部品や防汚加工された陶器

トイレ掃除でメラミンスポンジを使う際には注意が必要です。便座やフタなどプラスチック製の部品や、防汚コーティングが施された陶器の表面は柔らかく、メラミンスポンジを使うと細かな傷がつき、ツヤが失われて汚れがさらに付きやすくなります。プラスチックや加工された陶器には、中性洗剤と柔らかいクロスを使ってください。

7. 人やペットの皮膚、歯

汚れがよく落ちるからといって、メラミンスポンジを人間やペットの皮膚・歯に使ってはいけません。メラミンスポンジの研磨力は非常に強く、皮膚には擦り傷をつけ、歯の表面(エナメル質)には細かな傷をつけてしまう危険性があります。人体やペットには、専用のケア用品を使いましょう。

最近増えている新たに注意が必要な場所・素材


メラミンスポンジによるトラブルで近年特に増えているのが、スマートフォンやタブレットの画面、そしてIHやガラストップコンロなどです。

スマホやタブレットの画面には指紋防止や汚れ防止のコーティングが施されていますが、メラミンスポンジを使うことでコーティングが剥がれ、画面が白っぽく曇ったり傷がつくことがあります。

IHやガラストップコンロのガラス面も同様に、強く擦ると表面に細かな傷がついて白っぽく曇ります。傷ついたガラス面は元に戻りにくく、見た目が悪くなるため、柔らかいスポンジと専用洗剤の併用が推奨されています。

メラミンスポンジの適切な使い方とおすすめの場所

メラミンスポンジを安全に使える代表的な場所や素材をまとめました。以下の場所であれば、コーティング剥がれや傷の心配が少なく、安心して使えます。

  • 湯飲みや陶器食器(未加工)
  • ガスコンロの五徳や周辺の金属部
  • 水栓金具や蛇口(メッキ加工なし)
  • 浴室のタイルや目地
  • 未加工の鏡やガラス窓・網戸
  • マット仕上げのステンレス製品

また、メラミンスポンジは環境への影響も注目されています。使用すると大量の細かな繊維(マイクロプラスチック)が発生するため、使い捨てにするのではなく小さくカットして長持ちさせる、使用後は排水口へ流さず、可燃ごみとして廃棄することが環境に優しい使い方です。

メラミンスポンジと重曹やクエン酸を併用すると頑固な汚れにも効果的ですが、スポンジの摩耗が早まりマイクロプラスチックが発生しやすくなります。頻繁に使う場合は、耐久性の高い高密度タイプを選びましょう。

まとめ

メラミンスポンジを安全かつ効果的に活用するためには、「傷をつけない」「環境に配慮する」という2つの視点が重要です。

近年は特に環境への意識が高まっていますので、メラミンスポンジを小さくカットして少量ずつ使ったり、使用後は必ず可燃ごみとして廃棄することをおすすめします。また、近年増えたスマートフォンやIHコンロの傷トラブルにも気をつけつつ、適切な用途で長く便利に使いましょう。

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