目次
きょうだいであれば仲良し…というわけではないかも
血縁きょうだいであっても、仲良しというわけではないケースは比較的多いです。きょうだい仲が悪くなる原因は、いろいろなものがあります。子どものころからの積み重ねなども関わることなので、きょうだい仲が悪くなってしまう原因を正しく把握しておきましょう。
きょうだい仲が悪くなる原因4選
きょうだい仲が悪くなる原因は、以下の通りです。
1.贔屓して育てる
贔屓や比較が多い家庭で育つと、きょうだい間で確執ができます。それが原因で仲が悪くなることも、少なくありません。
- 「○○はできているのに」など、劣等感を持つような比較ばかりされた
- 「○○はいいの」など、自分は許されなかったことが、きょうだいはあっさり許されていたなど
このようなことが頻繁に起きていると、親に対する信頼度が低くなるだけでなく、きょうだいに対する感情も曲がります。そのため、徐々に仲が険悪になってしまいやすいです。
2.根本的な性格や価値観が異なる
きょうだいで血がつながっていたとしても、他人であることに変わりありません。そのため、元々意見が合わない、価値観が合わないということも起きます。双方で意見が合わないことなどを承知したうえで接している場合は、そこまで仲がこじれないことが多いです。しかし、相手が自分に意見を合わせないことに対して腹を立ててしまう場合は、きょうだい仲がこじれやすくなります。
3.きょうだいに対する嫉妬心がある
物事に対して、きょうだいであまりにも大きな差がある場合は、嫉妬心を持つ原因になります。
- 同じスポーツをしていて、きょうだいばかりよい成績を収める
- 同じ勉強方法を実践しても、テストの点が明らかに違う
- 自分は不器用なのに、きょうだいはなんでもそつなくこなす
- 空気を読む能力に差があり、自分が怒られているのを見てきょうだいは怒られないよう行動し、周囲の大人から可愛がられるなど
嫉妬心は、時間をかけて徐々に大きくなりやすいです。特に周囲の大人は贔屓しないよう注意して接していたとしても、子どもは敏感に差を感じ取ってしまいます。
4.いつも我慢ばかりさせられてきた
きょうだいは自由奔放なのに、自分はいつも我慢させられていたとなると、きょうだいに対してのわだかまりが強くなります。
- お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだからと、下の子の面倒を見ることを頼まれ続けた
- 下の子を優先させ、上の子は我慢ばかりさせた
- 下の子と同じことをしたら、「年上なのに」とがっかりされた
- 下の子にものを譲らなければならないと刷り込まれ、自分が欲しいものなどがわからなくなったり、思い切った行動ができなくなったなど
親は小さな子どもに手がかかるので、年齢が近くても上のきょうだい児にかまってあげられないことも多いでしょう。そのままにしてしまうと、きょうだい間のわだかまりなどの原因になることもあります。
悪化したきょうだい仲を修復する対処方法
悪化したきょうだい仲を修復させる方法は、以下のものがあります。
- 本音で話し、妥協する
- 相手を許し、自分も許す気持ちを持つ
- 過度に接近せず、無理のない距離感を保って話す
- 親が、どちらかの方ばかり持つのをやめる
- 比較や贔屓は避ける
- 上の子とじっくり関わる時間を持つなど
きょうだいだけで仲の悪さを解消するとなると、大人になってからの話になります。年齢を重ねて、お互いさまざまな苦労をしたからこそ話ができるようになるというケースも、少なくありません。
子どものうちにきょうだい仲を改善したいのであれば、親の関わり方が非常に重要なポイントになることが多いです。
まとめ
きょうだい仲が悪くなる原因は、さまざまなものがあります。どうして仲がこじれているのかを客観的にとらえ、原因にあった方法で仲を改善しましょう。