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食洗機で洗ってはいけない8つのもの
食洗機は効率よく食器をきれいに洗浄・乾燥できますが、高温洗浄によって破損したり寿命が縮んだりする食器もあります。大切な食器や調理器具を長持ちさせるため、食洗機で洗うべきでないものを知っておきましょう。
1. 強化ガラス製食器(非対応品)
頑丈で割れにくいと思われがちな強化ガラスですが、食洗機の高温による急激な温度変化が原因で、目に見えない小さな傷から突然割れることがあります。必ず「食洗機対応」の表示を確認し、それ以外の強化ガラス製品は手洗いしましょう。
2. 固定できない軽量で小さいもの
シリコン製のお弁当カップ、哺乳瓶の乳首、小型の調理道具などは、水圧で飛ばされヒーター部分に接触することがあります。これにより発煙や焦げ付きが起きることがあります。専用の小物入れやホルダーがない場合は食洗機の使用を避けるべきです。
3. 装飾付き高級食器(金箔・プラチナ・漆器など)
金箔やプラチナで装飾された陶磁器や漆塗りの食器は、食洗機の高温洗浄や強力な洗剤の影響で、装飾が剥がれたり変色したりする恐れがあります。最近では「食洗機対応」とされる漆器もありますが、専門店は依然として手洗いを推奨しています。大切な高級食器は基本的に手洗いしましょう。
4. クリスタルガラス・カットガラス
クリスタルガラスやカットガラスは、食洗機用洗剤のアルカリ性成分や高温水の影響で、表面が白く濁ったり虹色に変色したりすることがあります。これはクリスタルガラスに含まれる鉛が溶け出すためです。美しさを保つためにも、クリスタル製品は必ず手洗いをしましょう。
5. フッ素加工・鉄製のフライパンや鍋(非対応品)
フッ素加工が施されたフライパンや鍋は、表面に小さな傷がある場合、食洗機の高温洗浄によってコーティングが剥がれやすくなり、焦げ付きやすく寿命も短くなります。また、鉄製のフライパンや鍋は食洗機にかけると錆が発生することがあります。いずれも「食洗機対応」の表示があるもの以外は手洗いが適しています。
6. 木製の食器やまな板
木製の食器やまな板は食洗機の高温乾燥によって乾燥が進み、反ったりひび割れたりすることがあります。特に天然木や竹製品は傷みやすいため、長く使うためにも手洗いを行い、陰干しで自然に乾燥させるのが適切です。
7. 銀・アルミ・銅などの金属製品
銀製のスプーンやアルミ製のお弁当箱、銅製の調理器具などは、食洗機用洗剤に含まれるアルカリ性成分により黒ずみやくもりが生じることがあります。変色を防ぐために、これらの金属製品は手洗いを推奨します。
8. 真空断熱タンブラー・水筒
ステンレス製の真空断熱タンブラーや水筒は、食洗機の高温洗浄により内部の真空層が損傷し、保温・保冷効果が低下する場合があります。多くのメーカーも手洗いを推奨しています。保温・保冷性能を長く維持するため、必ず手洗いをしてください。
まとめ
食洗機は食後の片付けを効率的にし、食器をピカピカにしてくれる便利な家電です。ただし、高温洗浄や乾燥により、強化ガラスやクリスタルガラス、木製品など一部の素材は破損や劣化を招くことがあります。大切な食器や調理器具を長く使うためにも、食洗機に入れる前に必ず「食洗機対応」の表示を確認し、適切なケアを心がけましょう。