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どれくらいの人がお風呂でスマホを使っているの?
最近の調査によると、スマホユーザーの約2割が入浴中にスマホを使っているという結果が出ています。特に若い世代ほどその傾向は強く、10代女性では約3割にものぼります。リラックスタイムを楽しむ一方で、持ち込むことへの注意喚起も少なくありません。
お風呂にスマホを持ち込んではいけない4つの理由
お風呂にスマホを持ち込むリスクを具体的に確認しておきましょう。
1.防水スマホでも「お風呂での水没」は保証外!
最近のスマホは防水機能(IP68など)を備えていますが、これは常温の真水を想定した試験に合格したもの。熱いお湯や入浴剤が混ざった水には対応していません。
実際、Appleをはじめ多くのメーカーは液体損傷を保証対象外と明示しています。万が一水没するとデータが失われる可能性があり、バックアップがなければ重要な写真や連絡先が戻らなくなる恐れがあります。
2.お風呂場の湿気でスマホが内部から壊れる
スマホは高温多湿の環境に弱く、浴室の湿気でスマホ内部に結露が生じ、基盤がショートすることがあります。さらに、熱を帯びたスマホを冷蔵庫などで急激に冷やすのは、内部結露を悪化させるため絶対に避けましょう。湿気による基盤の腐食は故障の主な原因の一つです。
3.スマホに夢中で長風呂すると健康に悪影響
スマホに夢中になると、お風呂に入りすぎてしまうことがあります。しかし、38〜40℃のお湯なら10〜15分程度の入浴が適切で、それ以上になると湯あたり、脱水症状、肌の乾燥、さらにはヒートショックなどのリスクが高まります。特に冬場や高齢者は注意が必要です。
4.充電しながらスマホを使うと「感電死」の恐れも
入浴中にスマホを使いながら充電することは、感電事故を引き起こす危険性があります。実際、2023年のイタリアでは、16歳の少女が浴槽内でスマホの充電中に感電事故に巻き込まれ、取り返しのつかない結果となった事例が報告されています。
日本でもこのようなリスクは決して他人ごとではないため、「自分は大丈夫」という安易な考えは禁物です。充電は必ず浴室外で行うようにしましょう。
お風呂でスマホを安全に使うためにやるべき対策
それでもお風呂にスマホを持ち込みたい人は、以下のような安全策を徹底しましょう。
- IPX8以上の専用防水ケースを使用する
浴槽内に落ちても安心なように、吊り下げ式や首からかけるタイプを使い、スマホとお湯の接触を防ぎましょう。 - 充電器やモバイルバッテリーは浴室内に持ち込まない
感電のリスクを避けるため、充電関連のものは必ず浴室の外に置いてください。 - 浴室の湿気を極力減らす工夫をする
換気扇を常に回したり、入浴後はドアを開けて換気を徹底するなど、湿気を浴室に溜め込まない環境作りが大切です。 - スマホの定期的なバックアップと保証の確認をしておく
万が一スマホが故障したときのため、普段からクラウドバックアップを行い、水没時の補償がついた保険サービスへの加入も検討しましょう。 - スマホの代わりに防水スピーカーやイヤホンを利用する
映像が不要なら、防水性能が確かなスピーカーやイヤホンを使い、音楽やラジオを楽しむ方法がおすすめです。
まとめ
スマホをお風呂に持ち込む行為は、故障や健康リスクが伴います。安全策を施しても、絶対の保証はありません。一方で、お風呂タイムを快適にするために、防水テレビやスマートスピーカーなどの専用アイテムが増えてきています。リスクを冒してまでスマホを持ち込むより、安全で快適な入浴を楽しめる防水専用グッズを活用してみるのも良いでしょう。