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旧友と再会できる同窓会だからこそ、大人のマナーを大切に
20代後半以降になると、学生時代の友人が集まる同窓会が徐々に増え始めます。なかには学年全体を巻き込んだ盛大な同窓会もあるでしょう。
久しぶりに再会した喜びで気持ちが高まり、学生時代のように盛り上がること自体は悪くありません。しかし、大人として節度を忘れ、度が過ぎて周囲を不快にさせたり迷惑をかけたりする行動は慎むべきです。
親しい間柄でもNG!同窓会で避けたい6つの行動や話題
久しぶりの再会に舞い上がり、ついうっかりマナー違反をしてしまったという話は珍しくありません。「親しき仲にも礼儀あり」の言葉通り、同窓会でやりがちなNG行為を確認しましょう。
1. 外見の変化に触れる
同窓会でよくある失敗の一つが、相手の外見の変化を話題にすることです。学生時代は細身だった人も、加齢とともに体型がふっくらすることがあります。髪の薄さを気にする人もいます。こうしたデリケートな話題は、大人として控えるのが常識です。軽い冗談のつもりでも、相手にとっては深刻な悩みである可能性があります。見た目の変化には触れないのがマナーです。
2. 収入や仕事の話題を持ち出す
社会人になれば収入や仕事の状況が気になるものですが、同窓会で年収や職業に関する話題は避けるべきです。収入やキャリアの状況には人によって大きな差があり、不快感や劣等感を与えてしまう可能性があります。また、病気や家庭の事情で退職している人もいます。たとえ親しい仲でも、お金や仕事に関する話題は慎重に扱うべきです。
3. 結婚や子どもの有無について質問する
20代後半から40代にかけての同窓会では、結婚や子どもの話題も地雷になりやすいテーマです。結婚を望んでいるが縁がない、子どもが欲しくても授からないなど、個人の悩みや事情はさまざまです。本人が自ら話題にしない限り、無遠慮に尋ねたり、家族や子どもの話を自慢話のように語るのは控えましょう。
4. 学生時代の恋愛関係を蒸し返す
学生時代の思い出話に盛り上がるのは同窓会ならではの楽しさですが、当時の恋愛関係については要注意です。「昔付き合ってたよね」など、気軽に話題にするのはNG。特に相手が既婚者の場合、パートナーがいる場で過去の恋愛話をするのは配慮に欠けます。大人として、過去の恋愛関係には触れないことが無難です。
5. 学生時代の秘密や失敗談を暴露する
お酒が入ると大胆になり、つい学生時代の秘密や失敗談を話題に出してしまう人もいます。「昔の話だから」と軽く暴露したつもりでも、本人にとっては触れてほしくない過去かもしれません。特に今はSNSなどを通じて容易に広がるため、軽率な言動は許されません。秘密の暴露は、相手を傷つけるだけでなく、自分の信用も失いかねません。
6. 学生時代のノリをそのまま持ち込む
学生時代のテンションで盛り上がるのは楽しいものですが、社会人として場にそぐわない振る舞いをすると周囲を困惑させます。例えば、学生時代のあだ名で相手を呼ぶ、体育会系のノリでイッキ飲みを強要する、騒々しくコールを繰り返す、内輪だけで固まるといった行為は避けましょう。大人としての節度を持ち、適度な距離感で楽しむことが大切です。
同窓会に参加する際の大人のマナー
同窓会は旧友と楽しい時間を共有する場であり、誰もが気持ちよく参加できるよう配慮が必要です。具体的に守りたいマナーを以下に挙げます。
- 会場や年代に合った服装を意識する
(ホテルならスマートエレガンス、カジュアルな会場ならきれいめカジュアル) - 明るく穏やかな笑顔を心がける
- 相手のプライベートな事情に踏み込み過ぎない
- 自慢やマウンティングになりそうな話題は控える
- 自分の話ばかりせず、相手の話も丁寧に聞く
- 写真や動画のSNS投稿は許可を得て、公開範囲に配慮する
- 幹事には必ず感謝の言葉を伝える
- キャンセル時は必ず早めに連絡し、可能な限りキャンセル料などを負担する
- オンラインでの参加は、背景や照明、マイク設定にも配慮する
同窓会は日常的な交流とは異なる特別な場です。普段以上にマナーを意識し、周囲の人に不快感を与えないよう心がけましょう。
まとめ
同窓会の魅力は、旧友との再会を楽しめることにあります。しかし、同窓会での振る舞い方ひとつで、その後の人間関係に影響を与えることも珍しくありません。
近年では、SNSやオンライン交流の普及によって、同窓会での軽率な行動が記録され、思わぬトラブルに発展するケースも増えています。大人になった今だからこそ、相手を思いやる気持ちと社会的な常識を忘れず、同窓会を自分自身の評判や人間関係を豊かにする場として活用しましょう。