目次
通販や宅配の受け取りに便利な『置き配』サービス
近年、コロナ禍の影響もあり、ネット通販や宅配便を利用する人の数が急増しています。その際、対面接触を避けるために普及したのが『置き配』サービスです。
置き配サービスは、配送業者が玄関先やポストに荷物を置いておいてくれるため、対面での受け取りを避けることができたり、不在時にも家に荷物を届けてもらえるという利点があります。
しかし、その一方で、置き配サービスをめぐってトラブルが起きることもあり、注意点やデメリットも考慮しなければなりません。本記事では、置き配で考えられるリスクや安全に利用する方法を紹介します。
『置き配』で考えられる4つのリスク
便利な置き配サービスは、時にデメリットが生じる点もあります。ここでは『置き配』で考えられるリスクを確認しましょう。
1.配達された品物を盗まれる
置き配サービスは、商品や荷物を玄関先やポストの上などに置いておくサービスです。そのため、何らかの対策を講じていなければ、商品や荷物が剥き出しの状態で置かれてしまいます。
このような状況では、配達された商品や荷物が第三者によって簡単に盗まれてしまうこともあるので要注意です。実際に、配達が完了したと報告きているのに、荷物が玄関先に見当たらず、盗まれたとみられるケースは多数報告されています。
2.強風で品物が転倒・落下による破損する
天候によっては、商品が安全に配達されたにも関わらず、届いた後に破損してしまうケースもあります。
例えば、強風が吹いている日に置き配サービスを利用した場合、安全に配達された商品が強風に煽られて転がってしまったり、高い場所に置かれた商品が落下して破損してしまうトラブルも懸念されます。
実際、届いた商品を確認したら、中が壊れていたという事例は少なくありません。こうしたトラブルに対処するためにも、安全に置き配を利用できるよう対策を講じておきましょう。
3.雨や埃で品物が汚れたり濡れたりする
商品や荷物を置き配してもらったところ、雨や埃で品物が汚れたり濡れたりして損傷していた……というトラブルも珍しくありません。
ダンボールは通常の紙に比べると防水性が耐久性の優れていますが、中の品物がしっかり梱包されていなければ、吸水した雨の影響を受けて品物が濡れてしまう可能性は十分に考えられます。
また、最近ではダンボールではなく紙袋で荷物や商品が届くケースも多く、このような梱包方法の場合は、特に埃や雨の影響を受けやすいでしょう。
4.注文した商品が他の家に誤配達されてしまう
残念なことに注文した商品が他の家に誤配達されてしまうケースも報告されています。
対面での受け取りであれば、届いた先のご家庭で「うちが注文した商品ではない」とその場で確認でき、改めて正しい宛先へと届けられます。
しかし、置き配を利用している場合は、届けた先の住人へ対面での確認がありません。そのため、間違えて配達してしまった場合でも、誤配達先の住人が気づくまでに時間がかかりますし、その人が親切に配達業者へと送り返してくれる保証もないのです。
安全に置き配を利用するための方法は?
安全に置き配を利用するためには、宅配ロッカーを設置して活用する方法が最も安全です。宅配ロッカーとは、その名の通り荷物を配送業者が入れてくれるロッカーを指します。
雨風が強い日でも、転倒や落下、水濡れといったトラブルを防げますし、ロッカーによっては暗証番号を設定して取り出すロック式のものもあるため、盗難防止にも効果的です。
また、配達されてから荷物を受け取るまでの時間をなるべく短縮する意識を持つことも大切です。配達完了通知が届いたら、早めに帰宅して荷物を受け取ることを心がけましょう。
置き配で商品を盗まれてしまった際の対処法
置き配の完了通知が届いているのに、玄関先に商品が届いていなかった場合は、配送業者に問い合わせてみましょう。配送業者がわからない場合は、商品の出荷元に問い合わせます。
配達先があっているか、玄関のどこに配達したのか、配達日時などを確認し、確実に配達されているかどうかを確認しましょう。その上で、確実に配達されたのに荷物が見当たらない場合は、盗難の可能性が高まります。
盗難の可能性が高い場合は、最寄りの警察署に相談したり、110番通報して警察に来てもらいましょう。その際、現場の状況を確認する必要があるため、物をどかしたり掃除をしたりすることは避けてください。
その後は警察や配送業者とのやり取りを通して、盗難された荷物を見つけてもらったり、あるいは補償に関して配送業者と相談することになります。
リスクを理解し安全に置き配を利用する対策を実践して
置き配はとても便利なサービスですが、荷物を玄関先に置くというサービスの性質上、リスクも伴います。置き配におけるリスクを理解し、安全に利用するためにも、宅配ロッカーを設置したり防犯カメラを設置するなど対策を講じましょう。