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親の想像を軽々と超える子どものイタズラ
子どもは何にでも興味を持ち、大人が想像できないような発想でイタズラを繰り出します。
親にとっては困ってしまう場面も多々ありますが、これも子どもの成長の一つ。困惑しながらも、後で思い出すと微笑ましいものです。そんな、親が思わず共感してしまうような子どものイタズラを取り上げていきます。
子どもが引き起こすイタズラの中でも、特に多くの家庭が経験しているものを厳選しました。もしかすると、「わが家だけではない」とホッとするかもしれません。
思わず膝から崩れ落ちる!? 子どものイタズラ7連発
普段使っている日用品も、子どもにとっては絶好の遊び道具に見えるものです。何気ない静かな瞬間に子どもが仕掛ける驚きのイタズラを、一つずつ見ていきましょう。
1. ティッシュを次々に引き抜いて部屋中真っ白に
「あれ?妙に静かだな」と感じたら要注意です。親がふと目を離した隙に、ティッシュペーパーが箱から次々と引き出され、リビングはあっという間に雪景色に…。両手いっぱいにティッシュを抱えて得意げな顔をする子どもを前にすると、怒るよりも先にため息と笑いが出てしまいます。
子どもは「ティッシュを引くと出てくる」という単純な仕組みが楽しくてたまりません。親としては「もったいない」と感じますが、片付ける前に写真を撮っておくと、いつか良い思い出になります。散らかったティッシュはまとめて掃除用に回せば、気持ちも少しは落ち着くかもしれません。
2. 油性マーカーで壁一面がカラフルなキャンバスに
少し目を離した隙に、壁や家具が油性マーカーの芸術作品へと早変わりしてしまうことがあります。子どもは一度描き始めると夢中になり、自由な線や鮮やかな色使いで壁を埋め尽くします。気づいたときには、まるで現代アートのような大胆な作品が完成していることも珍しくありません。
子どもにとって壁は、大きくて魅力的なキャンバスそのもの。大人が大切にしているほど、子どもは興味を持ってしまいます。油性マーカーの汚れは、アルコール入りのウェットティッシュやメラミンスポンジを使えばある程度落ちることがあります。完全には消えなくても、少しは気持ちが楽になるでしょう。
3. スマートフォンをトイレに水没させる
「ポチャン」という恐ろしい音が聞こえた瞬間、冷や汗が止まらなくなります。トイレに駆け込んでみると、そこには沈んでいくスマートフォンが…。日常的に親が手にしているスマホは子どもにとって興味津々なアイテム。大人の行動をよく見ている子どもは、「スマホをトイレに落としたらどうなるんだろう?」と、好奇心を抑えられなくなるようです。
万が一の事態を防ぐために、スマホは子どもの手が届かない場所に置く習慣をつけることが大切です。最近のスマホには防水機能があるものが多いですが、それでも水没後の対応には注意が必要。落としてしまったらすぐに取り出し、電源を切ってから十分に乾燥させることが肝心です。
4. 全身にファンデーションを塗って「白雪姫」ごっこ
化粧品を触っているうちに、子どもは自分の顔や手足にまでファンデーションを塗り始めます。気がつくと全身が真っ白、まるで白雪姫のような姿に。本人は鏡を見ながら得意げな表情を浮かべますが、親にとっては絶句するしかない光景です。
子どもは大人が使っているものを真似したくなります。特に化粧品は、色や感触、香りまで子どもの五感を刺激する要素が詰まっています。化粧品は子どもが口に入れてしまうと危険なので、手が届かない場所に保管する習慣をつけることが重要です。
5. 前髪を大胆にカットする「セルフ散髪」
少し目を離した間に子どもがハサミを手に取り、自分の髪の毛を大胆にカットしてしまうことがあります。気がつくと前髪がほぼゼロセンチという、衝撃的なヘアスタイルが完成していることも。本人は満足そうな笑顔を浮かべますが、親にとっては驚きを隠せない光景です。
子どもは、大人がハサミを使う姿をよく観察しています。特に、髪の毛を切る様子を見ていると、自分でも試したくなるのは自然なこと。刃物類は必ず子どもの手が届かない場所にしまい、使う時は目を離さず注意深く見守ることが大切です。また、万が一セルフカットをしてしまった時には、安全を確認した上で、笑顔で受け止めてあげるのも良い対応かもしれません。
6. 新聞紙や雑誌をビリビリに破る「シュレッダー遊び」
静かな時間が流れているなと思ったら、子どもが黙々と新聞紙や雑誌を破っていることがあります。部屋いっぱいに散乱した細かい紙片を見て、ため息をついたことがある親御さんも多いのではないでしょうか。
子どもは紙を破る感触や音、破れ方が面白くてたまりません。破った紙片が舞う様子や、手で握りしめた感覚が心地良いのです。親としては散らかることが気になりますが、紙を破る遊びは子どもの指先の力を育て、手の発達を促す効果もあります。掃除の手間はありますが、あまり叱りすぎずに子どもの成長を見守ってみるのも良いでしょう。
7. コップの水をジャーっと床にこぼす
子どもはなぜか、水や飲み物を床にジャーっとこぼす遊びに夢中になることがあります。何度注意しても、目を離した隙にまた床が水浸し…。本人はその水の流れやこぼれる音が楽しくて仕方がありません。
水をこぼす行為は、子どもにとっては純粋な好奇心からの行動です。水が流れる様子や音、濡れた床の感触が新鮮で楽しいのです。親にとっては拭き掃除が大変ですが、子どもにとっては水遊びも大切な経験です。お風呂や洗面所など、水遊びが可能な場所で十分遊ばせる時間を作ることで、室内での水のイタズラが減るかもしれません。
イタズラは脳の実験室 発達と安全のバランス
子どものイタズラは大人から見ると単なる困った行動に映りますが、実は子ども自身が世界を学ぶ大切な実験でもあります。
子どもは触れたり、壊したり、散らかしたりすることで、物の性質や仕組みを理解しています。もちろん安全面で注意する必要はありますが、子どもの好奇心をむやみに抑え込まず、適切な環境を用意してあげることが大切です。
親としてはイタズラを叱ることよりも、「なぜこの行動をしたのか」という子どもの意図を理解してあげることが効果的です。安全を守りつつ、ある程度自由に実験ができるスペースや道具を用意するなど、安全と成長をバランスよく考えることがポイントです。
イタズラは成長の種 年齢ごとの叱らない対応のヒント
子どものイタズラはただの困った行動に見えますが、実は好奇心や成長の現れでもあります。年齢に応じた対応をすることで、親のストレスを減らしながら子どもの成長を促すことができます。
- 0~1歳:
誤飲を防ぐために、手の届く範囲を安全に整理しておくことが大切です。イタズラが起きないよう環境作りを心がけましょう。 - 2歳:
危険なことは「ダメ」と伝えるだけでなく、「びっくりしたね!」と子どもの気持ちに共感してあげましょう。共感後に短く理由を説明すると効果的です。 - 3歳:
やってはいけないことを単に禁止するよりも、「これとこれ、どっちで遊ぶ?」というように選択肢を与えると、子どもは自分で選び、気持ちよく遊びを変えられます。 - 4~6歳:
少しずつ「これをするとどうなると思う?」と、先の展開を考えさせることで、自分で判断する力を育むことができます。
イタズラが家族の宝物になる瞬間
片付けの真っ最中は大変ですが、子どもが成長してから振り返ると、それは家族の笑い話になります。イタズラの現場を写真に撮っておくと、その一枚は数年後、家族が集まった時に最高の宝物になるでしょう。
子どもが大きくなると、イタズラの数も減っていきます。だからこそ今、この瞬間のイタズラを笑顔で乗り切り、大切な思い出として残しておくのがおすすめです。