オランダ美術館、”5000万ユーロ”のロスコの名画に『子供がイタズラ』表面の損傷に専門家も「完全修復は困難」と指摘…ネットでは”親の責任”が議論に「やってしまったことが大きすぎ」「子どもをこういうところに連れてくるのは親のエゴだと思う。」

オランダ・ロッテルダムの美術館が所蔵するマーク・ロスコ氏の作品を訪問客の子供が損傷してしまう出来事が世界中で注目を集めています。このニュースの詳細とネットの声をまとめました。

オランダ美術館『価値5000万ユーロ』”ロスコの名画”を子供が損傷…完全修復は困難

今月25日、オランダのロッテルダムにあるボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館が所蔵しているアメリカの抽象画家マーク・ロスコ氏の作品が来場した子供の手によって損傷する出来事が発生しました。

該当作品は「グレー・オレンジ・オン・マルーン No.8」という抽象画で、価値は推定5000万ユーロ、日本円にして約81億円相当だとされています。

今回の出来事は親が目を離した隙に起きたと報じられており、子供が誤って触ってしまったことで絵画に傷がつき、修復家の手によって作品の修復を行わなければならなくなったとのことです。

事件が起きたボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館の広報担当者によると、損傷は表面的なものであり、絵画の下部のニスを縫っていない塗料層の部分に小さな傷が見えるといいます。また、現在は国内外の保存専門家の意見をもとに、絵画の修復ステップを模索している状況であり、「将来的にこの作品を再び展示できると思う」とも語られています。

しかしアート修復の専門家の中には、絵画に使われた塗料や樹脂、接着剤が混合されているロスコの作品は、非常に複雑な構造をしていることから修復困難ではないかとの見方も出ているとのことです。

現段階でボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館は、今回の絵画損傷に対して誰が責任を負うかについてコメントはしていませんが、過去には子供による芸術作品の損傷事件に対し、世界中でさまざまな対応がとられていることから、ネット上でも美術館側の対応に注目が集まっています。

このニュースに寄せられたネットの声

「子どもも故意にやったわけではないだろうけれども、やってしまったことが大きすぎですよ」
「子どもをこういうところに連れてくるのは親のエゴだと思う。 子どもに向けたアートイベントだったり、本人が興味がある場合はわからなくもないが、結局は親が連れていきたいからではないかと思う」
「小さくまだ美術が理解できない子供はちょこちょこ遊び場にしてしまいます。連れて行かないのがベストですよね」
「小学生ぐらいまでの入場に関して親がサインして破損した場合の責任を取ると明確にした方がいい」
「オランダの価値観としてこの展示方法が1番だと言うのならそれはそれで仕方ないが美術品を保存し守る必要性も今一度考えて欲しい」

今回の一件を受け、ネット上では高価な作品が展示されている美術館などに鑑賞マナーを理解することが難しい年齢の子供を連れて行くことに対し、疑問の声も散見されました。

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