海外で『スリの標的』になりやすい人とは?日本人がやりがちなNG行動5選

海外旅行では日本とは違う文化や景色に気分が高まり、つい警戒心が薄れがちです。しかし世界の多くの地域は日本より治安面で不安が多く、スリ被害も頻発しています。海外でスリの標的となりやすい人がしているNG行動や、防犯対策のポイントを具体的に解説します。

日本と海外の治安の違いを甘く見てはいけない!

海外旅行では、現地ならではの景色やグルメ、観光スポットなどに夢中になり、ついつい気が緩んでしまいます。

しかし、世界の多くの国々は日本と比べて治安が良くないケースも少なくありません。特にヨーロッパの人気観光地ではスリが多く、日本人観光客は「警戒心が薄く、お金を持っている」というイメージから狙われやすいのです。

実際に在外公館の報告でも、パリやローマ、バルセロナなどでは日本人のパスポートやスマホが盗まれる事件が頻発しています。旅の楽しさに水を差されないためにも、治安の差をしっかり理解して日本にいる時以上に防犯意識を高めることが重要です

海外でのスリ被害を避けるためには、まずは狙われやすい行動を知っておくことが大切です。スリの犯人は、どんな人をターゲットにしているのでしょうか。

海外でスリに狙われる人に共通するNG行動5つ

日本人観光客がスリのターゲットになってしまう背景には、現地のスリ犯が目をつけやすい特徴的な行動があります。自分が当てはまっていないか、チェックしてみましょう。

1. 観光客だと一目で分かる行動をする

パッと見て観光客だとわかる人は、現地の人よりも警戒心が薄いと思われ、ターゲットにされやすくなります。例えば、以下のような行動を取っている人は観光客であることが丸わかりです。

  • 路上でガイドブックを開いて迷っている様子を見せる
  • 両手いっぱいにブランドショップなどの買い物袋を抱えている
  • 大きなカメラを首からぶら下げて歩く

他にも旅行者特有の行動が目立つと、さらにリスクが高まります。なるべく目立たないように心がけ、周囲に溶け込むような行動を意識しましょう

2. リュックやバッグを無防備に背負っている

海外旅行中は両手が空くリュックサックが便利です。しかし、リュックを警戒せず後ろに背負っていると、気づかないうちにファスナーを開けられ、貴重品を盗まれるケースが多発しています。

特に観光客だと見抜かれると、狙われるリスクが一層高まります。リュックを使う場合は、前に抱えるか、必ず防犯機能付きのバッグを使うなどの対策が必要です。

3. ポケットに財布やスマホを入れている

日本ではズボンやジャケットのポケットに貴重品を入れていても、あまり被害に遭うことはありません。しかし海外で同じことをすると、スリに簡単に狙われてしまいます。

ポケットは犯人が最も狙いやすい場所なので、必ずバッグの内ポケットなどに収納し、ファスナーをしっかり閉めて持ち歩きましょう。

4. 派手な服装や高価なブランド品を身につけている

旅行先ではオシャレをして写真を撮りたい気持ちもありますが、派手な服装やブランド品は「観光客で裕福だ」というイメージを与えやすく、ターゲットになりやすいです。

特に高級ブランドのロゴが目立つ衣類やアクセサリーは避け、現地に馴染むようなシンプルで控えめな服装を心がけましょう

5. 歩きスマホに集中している

日本でも歩きスマホはマナー違反ですが、海外でこれをするとスリの絶好の標的になります。

地図アプリを使いながら歩くのは旅行中によくあることですが、スマホに集中していると周囲への注意力が落ち、荷物にも無防備になります。道に迷ったら立ち止まって壁際や店内で確認するようにし、歩きながらのスマホ操作は絶対に避けましょう。

海外旅行先で必ず実践したい防犯対策とは?

スリ被害を防ぐためには、狙われないための行動を心がけるだけでなく、いざ狙われた場合でも盗難に遭いにくくする工夫をすることが重要です。

特に観光客が多い都市や混雑するエリアでは、いつでも警戒心を高めておきたいものです。ここでは海外旅行中に必ず実践したい防犯対策を具体的にご紹介します。

  • 服装はシンプルにまとめて、派手なアクセサリーやブランド品は控える
  • 明らかに観光客と分かるような行動は避け、なるべく現地の人と同じように行動する
  • バッグは体の前側にしっかりと固定して持ち運ぶ(特に公共交通機関や市場、繁華街など)
  • 貴重品はバッグの内ポケットや、ファスナー付きのインナーポーチに収納する
  • スマホ操作は歩きながらではなく、安全な場所で立ち止まって行う
  • チェーンやワイヤー付きの防犯グッズを活用し、荷物を固定する
  • 荷物はどんなに短時間でも絶対に手放さず、足元や隣の椅子に置かない

また、最新のスリ被害ではスマートフォンの窃盗が増えています。パスコードを盗み見てスマホを奪ったり、瞬間的なひったくりでスマホを奪うケースも多発しています。

スマホに関しては、画面ロックには顔認証や指紋認証を設定し、パスコードは隠れて入力するようにしましょう。万一の盗難に備え、スマホの「探す」機能を事前に設定し、盗難時には遠隔でデータ消去ができるよう準備しておくと安心です。

さらに、スリ被害に遭った後の手続き方法についても知っておくと、いざというとき慌てずに済みます。海外でスリに遭った際には、現地の警察に被害届を出したうえで、日本大使館や領事館にパスポート再発行やクレジットカード停止の手続きを依頼します。これらの情報をメモや写真でスマホ以外にも控えておくと、万一の場合でも迅速に対応できます。

日頃からこうした防犯対策を心がけ、旅先で困らないよう備えることが大切です。スリに狙われないために意識的な行動を心がけ、安心して楽しい旅行を満喫しましょう。

旅を楽しむためには防犯対策を徹底しよう

海外旅行の魅力は、日本では味わえない新鮮な体験が数多く待っていることです。その一方で、安全面でのリスクは常につきまといます。

特にスリは世界中の観光地で頻繁に発生しているトラブルです。油断をせず、事前にスリ被害に関する知識を得て、防犯対策を徹底しておくことが、旅を心から楽しむための鍵です。

旅先での行動や服装を少し工夫するだけでも、被害のリスクは格段に減らせます。また、もしもの事態に備えて盗難時の手続き方法も把握しておけば、より安心して旅を楽しむことができます。貴重品の管理はもちろん、自分自身の行動をしっかり見直して、旅行を終始安全に楽しみましょう。

スリ被害に遭わずに済めば、旅先での時間がもっと豊かに、より思い出深いものになるはずです。

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