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世界的ロックバンド・コールドプレイの韓国公演で観客の間で思わぬ”日韓マナー戦争”が勃発 SNS上でも団結力が強まり話題に
今月16日から韓国で行われた世界的ロックバンド・コールドプレイ(COLDPLAY)による「ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ(MOTS)」公演にて、韓国の観客の間で思わぬ日韓対決が勃発していたことが話題を集めています。
ことの発端は16日に初回公演を迎える直前、X(旧Twitter)上で「会場でリストバンドを返却しない人がいたら、叱ってでも返却させてください。現在、今回のツアーで返却率1位の国は日本です」と投稿されたことがきっかけでした。
リストバンドとは、公演時に観客に配布される「環境配慮型LEDリストバンド」のことを指し、これは音楽や演出に合わせて中央制御で発光する環境に配慮したリサイクル型LEDデバイスです。公演終了後は回収し、再利用される仕組みなので、返却が呼びかけられていました。
コールドプレイの公演主催者側は、これまでのツアーにおけるリストバンドの返却率を国別に集計、さらにランキング化したところ、東京公演が返却率97%で第1位、次いでデンマーク・コペンハーゲンが96%で第2位、第3位はアルゼンチン・ブエノスアイレスの94%だったことが判明。
この結果がX上や韓国公演の大型スクリーンに公開されると、韓国ファンの間で日本への対抗意識が高まり、初回公演後の韓国公演の返却率は96%に達したことをコールドプレイの公式 Instagramが結果発表しました。
これを受け、韓国ファンからは「残りの公演で絶対に日本を超えよう」「中央制御で持ち帰っても使えないんだから、ちゃんと返そう」といったコメントも相次ぎ、リストバンド返却への団結力が高まっています。
その後、2日目の韓国公演では返却率が98%を超え、日本を上回り暫定1位に躍り出ました。現在も「2%の不届き者は誰だ」「残りの公演参加者、頼んだぞ」「このまま世界1位の返却率を目指そう」といった声がSNSで上がっており、ファンが最終日まで返却率の向上を呼びかけているとのことです。
このニュースに寄せられたネットの声
「日本を引き合いに出して…公演主催者側の上手いやり方ですね。確実に返却率が高くなることが十分予想されます」
「こういうところからでもひょっとしたら国民知識やマナーの改革につながる可能性も無きにしもあらず」
「日本は呼びかけなくても返却率が高かったのでは?」
「日本に並々ならぬライバル心を利用して返却率上げるよう仕向けるとはさすがのコールドプレイスタッフ」
「日本でも3%は借りても返さない人が居ることに驚いた」
今回、日本国外で起きたマナー戦争に対して、主催者側の上手いやり方に賞賛の声が上がる一方、こうした取り組みを行わなくても97%の観客が自主的に返却した日本のマナーの良さに改めて誇りを感じたという声や、「日本への対抗意識からくる行動はマナーなのか」という疑問の声も散見されました。