目次
食紅の使い方の基本
食紅は、何に色を付けたいかによって使い方が異なります。また、食紅とは、一般的には食用色素の赤色のことを指します。食用色素には、赤以外に、いろいろな色がありますが、他の色をふくめて食紅と呼ばれることもあります。
一般的な使い方
食紅の箱には、温水に溶かして使うと書かれています。温水と書いてあるのは、食紅は水溶性の色素のため、溶かしたほうが発色が良いためです。少量で鮮やかに発色しますし、均一に色を付けやすいからという理由もあります。お赤飯などに色を付けたいときは、ご飯を炊くときに、温水で溶かしてから使います。溶かした温水分、水分が多くなりますので、全体の水分量を間違えないようにしましょう。ちなみに、食紅は水でも十分に溶けます。
チョコレートの色の付け方
女性に人気のピンク色のかわいいチョコレート。溶かしたホワイトチョコレートに食紅を入れたらできると考えてしまいますが、そう簡単にはいきません。水に溶かした食紅をチョコレートに入れて混ぜても、混ざらずに分離してしまいます。また、水に溶かさずにチョコに入れても綺麗に色がでません。ポイントは、水で溶かすのではなく油で溶かすことです。数適のサラダ油で溶かしてから、チョコレートに混ぜると綺麗に混ざります。もしくは、チョコレート用の食紅というものも売っていますので、チョコレートに色を付けたい場合は、そちらを購入するのもオススメです。
生クリームの色の付け方
ケーキ、ホットケーキなどに添える生クリームがきれいなピンク色だったらかわいいですよね。作り方は、粉のままですと、色にムラができますので、食紅を水で溶いて入れます。入れるタイミングですが、泡立てる前の液状のときに入れるようにしましょう。泡立ててから入れると、食紅を溶かすためにに余分に混ぜることになります。混ぜすぎると、生クリームが水分と分離してくるので気をつけましょう。
食紅を使ったレシピ
実際に、食紅が使われる一般的なレシピをご紹介します。
レンジで 簡単「桜餅」
食紅を使った桜餅のレシピです。具体的な手順は以下となります。
材料(10個分)
- 干飯(道明寺粉)・・・250g
- お水(干飯用)・・・400cc
- 食紅・・・ほんの少し(つまようじの先で2回ぐらい)
- 塩漬けのさくらの葉・・・10枚
- こしあん・・・200g
- 塩・・・ひとふり
手順
- 塩漬けのさくらの葉は、ボールに水を入れ塩抜きをする
- こしあんは、10個に分けて丸めておく
- 耐熱用の器に、干飯250gと水400ccと塩ひとふりを混ぜ合わせる
- 食紅をつまようじの先につけて、混ぜあわせる(つまようじの先で2回ほど)
- ラップをふんわりと緩めにかけて電子レンジで4,5分加熱
- 加熱が終わったら、干飯を10個に分ける。(多少冷めてからでも大丈夫です)
- 干飯を手でひらたく伸ばし、真ん中にあんこをのせて包み込む
- 最後に、塩抜きしたさくらの葉を巻いて完成
レンジで簡単にできる桜餅。是非お試しください。
大人気のマカロン
かわいくて、色とりどりのマカロンも食紅を使って作ることができます。具体的な手順は以下のとおりです。
材料(7個分)
- 卵白・・・35g
- グラニュー糖・・・35g
- アーモンドプードル・・・35g
- 粉糖・・・35g
- 食紅・・・ごくわずか(お好きな色に合わせて)
※用意する卵白のグラムに合わせて、他の調味料も同じ量を用意すれば問題ありません
手順
- 粉糖とアーモンドプードルをザルでふるっておく
- 卵白をたてながら、グラニュー糖を3回にわけていれる
- 食紅は、3回目のグラニュー糖と同じタイミングで入れる(食紅をいれすぎないようにつまようじなどを利用する)
- 粉糖とアーモンドプードルをいれ、ゴムベラで混ぜていく
- 混ぜたものをベラで持ち上げたときに、20秒ぐらい垂れつづけるぐらい混ぜる
- 混ぜたものを絞り袋に入れる
- 鉄板の上に、オーブンシートを敷いて、7個分の14枚に絞っていく
- オーブンで焼く前に30分ほど自然乾燥させる
- 乾燥したら140度で15分ほど焼きます
- 最後にガナッシュやバタークリームなどを挟んで完成
子供にも大人にも大人気のマカロンですので、是非お試しください。
食紅の代用品
食紅がないときに代用品となるものを一部ご紹介します。作りたい料理によっては、代用品により味や食感が変わる可能性がありますので、できるだけ作りたい料理の邪魔をしないものを選ぶようにしましょう。
野菜パウダー
野菜パウダーとは、野菜を乾燥させて粉末にしたものです。料理などに混ぜることで気軽に野菜を摂取できます。その野菜パウダーが食紅の代用になります。赤ならトマトパウダー、黄色ならカボチャ―パウダーを使用します。使い方は、食紅と同じです。少量の水に溶いてから使用すれば問題ありません。
抹茶、ココア
抹茶、ココアパウダーも食紅の代わりになります。抹茶は緑、ココアは茶色として使用します。抹茶、ココアの両方とも香りが強めですので、作ろうとしている料理によっては、香りの邪魔をしてしまうかもしれませんので注意しましょう。
食紅の料理以外の使い方
食紅は、1回の料理で使う量がすごく少ないため、余った食紅がそのままとなっているご家庭も多いことでしょう。そこで料理以外でどのような使い方があるかご紹介します。
小麦粉粘土
小麦粉粘土とは、小麦と水で簡単にできる粘土のことです。小麦粉と水だけですので、安心・安全な子供の遊び道具として人気です。作り方は、小麦粉に水をいれるだけです。お好みの硬さに合わせて水を調整しましょう。まとまりにくい場合は、少量のサラダ油を足すことにより、まとまりやすくなります。その中に水で溶いた食紅を入れればできあがり。いろいろな色の小麦粘土を作れば子供が喜ぶこと間違いなしです。
スライム
子供に人気の遊び道具のスライムをご存じでしょうか。どのようなものかという表現が難しいのですが、ドロっとしたゼリー、ネチョネチョしたゼリーみたいなものです。これを手作りすることが可能です。一般的には、ホウ砂というものを使いますが、片栗粉と水のみで作るスライムを紹介します。片栗粉100gに対して、水を50ml〜100mlぐらい使用します。
容器に片栗粉と、少量の食紅を粉のまま入れます。少しずつ水を入れていき、かき混ぜます。かき混ぜている手を止めたときに、固まっていた片栗粉が、だんだんと液体に戻ってくるようになったら水を入れるのを止めましょう。これで、出来上がりです。
出来上がったスライムをスプーンですくってみたり、手で触ってみたり、他の色のスライムと混ぜてみたり、子供にとって楽しさいっぱいの遊び道具ですので、是非試してみてください。
カラフル寒天
カラフル寒天を作って子供に触感を楽しんでもらいましょう。粉末の寒天4gに対して水500mが必要です。固める入れ物として、タッパーや牛乳パックを用意しましょう。用意した水に寒天と食紅を入れて、よくかき混ぜます。その後、鍋に移し、中火で温めながら、よく混ぜます。沸騰してきたら、吹きこぼれない程度に火を弱め、2分間ほど火にかけます。火を止めて粗熱をとったあとに、用意した入れ物にいれましょう。常温で1時間ほどおくと固まり、できあがりです。
出来上がった寒天で、型抜きして遊んだり、握り潰して触感を楽しんだり、他の色の寒天と混ぜてみたりして楽しみましょう。いろんな形の入れ物がある場合は、形を変えて作ってみるのも楽しいです。また、固まった後に冷蔵庫で冷やすと、ひんやりとした寒天になりますので子どもたちも大はしゃぎします。
まとめ
食紅の使い方をご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。料理で色を付けるだけのものですが、奥深さを感じます。料理によって使い方を変えないと、うまく色がつかないことがあるんですね。また、料理以外の食紅の使い方も、いろいろなアイデアがありました。ぜひお子さんのいる家庭は、まねしてみてください。お子さんが大喜びすることでしょう。