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お風呂のお湯が冷めてしまった時に便利な『追い焚き機能』
家族の人数が多いご家庭では、せっかくお風呂にお湯を張っても時間が経過するとお湯が冷めてしまうことは多々ありますよね。後から帰ってきた家族が入るときには、すでにお湯が冷めている……なんてことも珍しくないでしょう。
しかし、そんなときにサッとお風呂のお湯を温め直してくれる機能が『追い焚き機能』です。入浴が好きだけれど生活リズムがバラバラな夫婦やカップル、家族人数が多いファミリー世帯にとって、必要不可欠と言っても過言ではない機能でしょう。
“追い焚き機能”と”ふろ自動”の違いは?
そもそも追い焚き機能とふろ自動は、機能にどのような違いがあるのでしょうか。
ふろ自動は、一度張ったお湯を常に設定された温度に保つため、自動で追い焚きする機能です。対して追い焚き機能は、一度冷めてしまったお湯を再び温める機能です。
つまり、家族や夫婦の入浴する時間が開かない場合はふろ自動で問題ありませんが、時間が開いてしまう場合は自動で追い焚きし続けると光熱費が高くかかってしまうため、一度冷めたお湯を温め直す追い焚き機能の方がコストパフォーマンスに優れています。
追い焚き機能で『絶対やってはいけないタブー』3選
好きなタイミングでお湯を再度温め直すことのできる便利な『追い焚き機能』ですが、追い焚き機能を使う場合は、ある注意点を把握しておく必要があります。ここでは追い焚き機能で絶対にやってはいけないタブーをチェックしましょう。
1.使用不可の入浴剤を入れて追い焚きする
追い焚き機能を使う際は、使える入浴剤の種類を把握しておくことも大切です。追い焚きは、一度冷めたお湯を給湯器に取り込み、温めてから再度排出する仕組みなので、配管内部を傷める入浴剤を使ってしまうと、お湯を汚したり故障の原因となる可能性があります。
- 炭酸カルシウムや酸化チタンを含む入浴剤
- 塩、硫黄、塩化ナトリウムを含む入浴剤
- 植物や食べ物などが入っている入浴剤
- ソルトタイプの入浴剤
以上の入浴剤は、配管を傷つけてしまったり錆びさせてしまったり、細菌やカビの繁殖原因となる恐れがあります。また、ゆずなどの食べ物や植物の原料が含まれている入浴剤は詰まりの原因となるので、こちらも避けるか入浴後に配管の掃除を行いましょう。
2.前日のお湯を追い焚きで沸かして再利用する
前日に詰まったお湯を洗浄剤を入れて翌日に使い回す人もいると思いますが、基本的に前日のお湯を追い焚きで沸かして再利用することは避けるべきです。
なぜならば、残り湯は一晩で一気に雑菌が増殖してしまいます。その残り湯を追い焚きすることで、より雑菌を活性化させてしまう恐れがあるのです。
したがって、なるべく一度使ったお湯は翌日に使い回しせず、入浴剤などを入れていない場合は洗濯に再利用しましょう。
3.浴槽の配管を定期的に掃除せず使い続ける
追い焚き機能は、一度配管を通って給湯器で温めてから再び浴槽へと排出することでお湯を温める機能です。そのため、浴槽の配管部分を定期的に掃除していないと、配管内が汚れてしまい、追い焚き機能を使うたびにお湯と一緒に汚れが排出される恐れがあります。
目に見えない場合でも、雑菌などを含んだん状態でお湯が浴槽へと流れ出てくる可能性があるので、衛生的に入浴を楽しむためにも、定期的な掃除は欠かさないようにしましょう。
追い焚き機能を使うすべての人へ…浴槽配管の掃除方法
追い焚き機能やふろ自動を使う人は、1ヶ月に1回を目安に配管の掃除を行いましょう。
- 給水口の5cmほど上まで水、またはお湯を溜めておく
- 水、またはお湯に風呂釜洗浄剤や過炭酸ナトリウム、重曹を規定量加える
- 40〜50℃にふろ温度を設定し、追い焚きを実行する
- 1時間ほど放置してつけ置きする
- 1時間経過後、再び追い焚き機能を行い、完了後に排水する
- 最後にフィルターをふろ用洗剤などで掃除して取り付ける
上記の手順で浴槽の配管を掃除しましょう。
過炭酸ナトリウムや重曹の規定量を調べて計るのが面倒だという方は、風呂釜洗浄剤がおすすめです。パッケージに書かれている量を入れるだけで済むので、よりお手入れが楽になりますよ!
お風呂の追い焚き機能を使う人は正しい使い方を再チェック
いかがでしたか。お風呂の追い焚き機能を日常的に使っている方が間違った使い方を続けていると、衛生的に問題が生じたり、配管を傷つける恐れがあります。あらためて給湯器に搭載されている機能の正しい使い方を確認してください。