目次
電気毛布を「手洗い」する方法
電気毛布には洗えるタイプと自宅では洗えないタイプがあります。古い電気毛布は、自宅では洗えないタイプが多かったのですが、現在では自宅でも洗えるタイプの電気毛布も多くなっています。
洗濯する前に「折りたたむ」
洗濯する時はたたんだ状態で行います。予め電気毛布の電源ケーブルは引き抜いておきましょう。
コネクタ部分は濡れても大丈夫なので洗濯可能な表示になっていますが、手洗いの際コネクタのかたさなどが気になる人は、コネクタ部分を中央にしまいこむようにしてたたみましょう。
電気毛布の正しいたたみ方というのはありませんので、洗うたらいや洗面器の大きさに合わせて折りたたんでください。
【たたみ方の例】
- 毛布の長いほうの辺と辺を合わせて半分に折りたたみます。
- 短い辺と辺を合わせるようにして、さらに四つ折りにたたみます。
- これでも大きい場合は、細長い長方形にしてから三つ折りにしましょう。
または、たらいや洗面器の幅に合わせ、表と裏を交互にびょうぶのように折りたたむのも良いでしょう。汚れが気になる箇所があれば、汚れが外側にくるようにしてください。
ぬるま湯に溶かした洗剤につける
折りたたんだ電気毛布が入る大きさの、「たらい」や「洗面器」を用意しておきましょう。
- 容器い「ぬるま湯」を用意する
容器にぬるま湯を入れます。生地の負担を少なくするため、冷たい水より30度くらいのぬるま湯がおすすめです。折りたたんでも電気毛布が入るだけでのたらいや洗面器が無い場合は、洗面台を使用しても良いでしょう。 - 中性洗剤を混ぜる
ぬるま湯の中に中性洗剤を溶かして、溶け残りがないよう洗剤とぬるま湯が混ざっているか確認します。おしゃれ着洗剤や柔軟剤入りの中性洗剤などおすすめです。 - 電気毛布をぬるま湯に入れる
たらいの中に優しく電気毛布を入れます。
押し洗いとすすぎ
洗剤に浸した電気毛布を押し洗いをしていきます。
【押し洗いの方法】
- 優しく押し洗いする
20~30回ほど毛布を手のひらで押したり、持ち上げたりして優しく洗います。毛布にしっかり洗濯液を通すように、ぬるま湯の中で沈めることと浮かせることを繰り返しましょう。揉んだりこすったりは控えてください。 - 推し洗いしながらすすぐ
すすぎのためのぬるま湯をはり、同じ要領で押し洗いをしながらすすぎを行います。水を変えて最低でも2回はすすぎます。 - 風通しの良い場所に干す
すすいだ後は、水気を切って風通しの良い日陰に干してください。浴槽で干すのも良いでしょう。竿で干すときは、2本の竿を使ってM字になるように干すと、風通しが良くなり早く乾きます。
汚れがひどい場合は、押し洗いの前に少したらいや洗面器の中に浸けこんでおくと良いでしょう。
またコネクタ部分に洗剤が残っていると故障の原因となるため、洗剤の残りが無いかチェックしてください。
水を切る時は、ねじって絞ったりすると中の電気の配線に影響が出る可能性がありますので気を付けて下さい。
≪ポイント≫
- 洗う前に作業しやすいサイズに折りたたんでおく。
- 電気毛布が入るサイズのたらいや洗面器を用意しておく。
- 洗剤はぬるま湯にを入れて溶かしておく。中性洗剤がおすすめ。
- 優しく押し洗いしながら洗濯する。すすぎの際も同様に押し洗いする。
電気毛布を「洗濯機」で洗う方法
洗濯OKな電気毛布は、洗濯機で洗いましょう。手洗いが面倒であったり時間がない時は、洗濯機での洗濯がおすすめです。
洗濯する前に「折りたたむ」
たたみ方は手洗い方法と同じようなたたみかたをします。ただし、洗濯機を使う場合は電源ケーブルを引き抜いた後、コネクタ部分を内側にしてたたんでください。
理由は、洗濯中に洗濯機のドラムにコネクタ部分が接触して破損してしまう可能性があるので、それを防ぐためです。
洗濯機に入れる
必ず洗濯機に入れる前に、たたんだ電気毛布を洗濯ネットの中に入れましょう。
洗濯機のお水はこの時も、毛布の傷みを少なく保つため30度くらいのぬるま湯がおすすめです。洗濯機を使う時も、洗剤は中性洗剤を使い柔軟剤も使用しましょう。
そして、洗濯のコースは、「大物洗い」や「毛布洗い」「手洗い」などのコースを選んでください。また、他の洗濯物とは一緒に洗うことはしないで、電気毛布だけで洗うようにして下さい。
脱水する
脱水する時もネットに入れたまま、普通の脱水よりも短く行います。だいたい30秒から1分程度にしておきましょう。
この時、ネットの中の毛布がたたまれた状態からねじれていたりすると、電気毛布のワイヤーがねじれたり、故障の原因になります。洗濯ネットの中で電気毛布がねじれていたら、脱水前に直すようにしましょう。
脱水が終わったら、手洗いと同様、乾きを良くするために洗濯竿を2本使ってM字に干すと乾きが早くなります。風通しの良い日陰に干しましょう。
≪ポイント≫
- 洗う前に折りたたんでおく。コネクタ部分は内側にする。
- 「30度くらいのぬるま湯」を使うのがおすすめ
- 洗濯する際は「電気毛布だけ」を洗うようにする
- 電気毛布がねじれている場合は脱水前に直すようにする。
電気毛布が「洗えないタイプ」の場合
洗えないタイプの電気毛布は、できるだけ頻繁にお手入れをしてください。できたら週に1回程度は行うよう心がけましょう。
掃除機を使う
電気毛布の電源を切り、掃除機をかけていきます。ダニやホコリを十分に吸い取ってください。
水拭きする
水気をしっかりと切ったタオルで電気毛布を水拭きしていきます。毛布の中には電線が入っているため、水拭きする時は中の配線がずれたり傷ついたりしないよう注意してください。また、毛布の毛の流れに逆らわないように注意しながら拭きましょう。
天日干しする
天気の良い日は天日干しをしましょう。天日干しの際は、午前10時頃から午後2時頃の間に干しておくのがおすすめです。毛布は1、2時間したら表と裏を変えて干すのが良いでしょう。
洗えるカバーをかけておく
洗えない電気毛布を使っている場合は、薄手の洗えるカバーをかけておくと安心なので、工夫しましょう。
なお、自宅でお手入れをしていても、保管前にはクリーニングに出すようにすると次のシーズンにも気持ちよく使えます。
≪ポイント≫
- 掃除機でダニやホコリを十分吸い取っておく
- タオルで水ぶきする場合は固く絞って水気を取っておく
- 天日干しする場合は日差しの強い「午前10時~午後2時」の間に干す
- 予め洗濯できる電気毛布カバーをかけておくと安心
保管方法とダニ対策
寒いシーズン活躍した電気毛布をキレイにしたら、正しい保管方法で保管しておきます。また、翌シーズン使う時のためにも、保管前にダニ対策を行っておくのがおすすめです。
保管方法
①保管前に洗濯しておく
洗濯できる電気毛布は洗濯をしてしっかりと乾燥させて下さい。洗濯出来ないタイプの電気毛布は掃除機をかけたり水拭きなどをしえキレイにしておきましょう。
②箱や袋に入れて保管する
たたんだ電気毛布は、汚れやほこりが付かないように、購入した箱があれば箱にしまいます。なければ、大きな袋などに入れて、高温多湿を避けた場所で保管してください。袋
に入れた場合は、上から負荷がかからないよう置く場所には気をつけましょう。
数か月間にわたって保管する場合、防虫剤などを入れておきたくなりますが、ヒーターなどを傷める原因になるため、防虫剤などは使わないようにしましょう。
ダニ対策
ダニは乾燥と高温に弱く、50度以上の温度で死滅すると言われています。
電気毛布には、「ダニ退治モード」が設定されているものも多いですが、無い場合は温度調整の「強」を使えば50度以上を保つことが出来るでしょう。
駆除方法
- 電気毛布をたたんで袋に入れる
電源ケーブルをつけたまま、電気毛布をきちんとたたんで、ポリ袋など大きな袋の中に入れます。圧縮袋などもおすすめです。コントローラーは必ず袋の外に出しておいてください。 - 袋を真空状態にする
ポリ袋の中の空気を出して、袋の端をセラテープなどで止めて真空状態にします。そのまま、布団と布団の間などに挟んでおきましょう。この時もコントローラーは布団から離しておきます。 - 電源をつけて温度を50度以上にする
ダニ退治モードのスイッチをオンにするか、温度設定の「強」で2時間以上通電し、電気毛布を50度以上の高温状態にして下さい。その後、はたいたりはせずに、掃除機をかけてから保管します。
ドラム式洗濯機で洗ってはいけない!
電気毛布を洗濯するとき、ドラム式洗濯機の使用はおすすめできません。
ドラム式洗濯機は、たたきつけて洗うため、電気毛布の電源やヒーターが故障してしまう可能性があります。ドラム式洗濯機をお使いの場合は、手洗い方法で洗ってください。
また、乾燥機の使用もやめてください。高温により、ヒーターが故障してしまうことや、変色や素材がごわつくなど、素材を傷める可能性があります。乾かす際は、風通しの良い日陰でしっかりと乾かしましょう。
まとめ
電気毛布は寝具と同じように、清潔を保ちたいものですよね。現在の電気毛布は自宅でも洗えるタイプが多いので、正しい方法で定期的にお手入れをしましょう。また、天日干しやダニ退治モードも手軽に行える方法などで、洗濯ができない時には活用しましょう。