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不要なものを誤った方法で処分すると危険な事故を招くことも
生活の中で使っていたものが不要になったとき、自治体のごみ収集に出したり回収ボックスを利用したりして処分を検討しますよね。しかし、ものによっては捨て方を間違えてしまうと、怪我や火災、環境汚染などの大きな被害につながりかねません。
実際、過去には火気を扱う商品の捨て方を間違えて、ゴミ収集車が炎上するといった事故が発生しています。他にもゴミを収集する際に職員が怪我をしてしまったり、環境汚染につながる水銀が流れ出てしまうといった事故も発生しているのです。
各自治体によってゴミの捨て方や分類が異なるので、必ずお住まいの自治体のホームページからゴミの捨て方を逐一確認しましょう。
捨て方を絶対に間違えてはいけない『要らなくなったもの』5選
捨て方を間違えると非常に危険な事態に陥ってしまうものには、どのような不要品が該当するのでしょうか。正しい処分方法も併せて紹介します。
1.スプレー缶やカセットボンベ
スプレー缶やカセットボンベなどの火災や爆発の危険性があるものは、捨てる機会も多く、特に処分方法には注意が必要です。ガス抜きをせずに捨てたり、ゴミの分類を間違えて出してしまうと、ゴミ収集車やゴミ集積所などで火災に発展する恐れがあります。
各自治体によって捨て方は異なりますが、基本的には風通しの良い場所でガスなどの中身を使い切り、その後は穴を開けるか否か、自治体の指示に従ってゴミ出ししてください。
2.リチウムイオン電池やボタン電池
スマホやモバイルバッテリーなどに使われているリチウムイオン電池や、ゲーム機やおもちゃなどに使われるボタン電池も、捨て方を間違えると発火の危険性があります。
リチウムイオン電池やボタン電池は、自治体のゴミ収集車で回収するのではなく、家電量販店などに設置されているボックスにて回収されることも多いです。その場合、電池を機器から取り外し、ビニールテープなどで絶縁処理をして処分する方法が一般的な捨て方です。
ただし、モバイルバッテリーなどの商品は、モバイルバッテリーごと絶縁処理をして回収ボックスなどに出してください。
3.廃油
廃油は処分方法を間違えてしまうと、環境汚染や火災につながる危険があります。「少量なら」と食用の使用済み油をシンクに流してしまう人がいますが、これは詰まりの原因にもなるのでやめましょう。
廃油は専用の凝固剤などを使ってゴミの分類指示に従って処分したり、自治体によっては牛乳パックやペットボトルに入れてゴミ出しするところもあります。必ずお住まいの自治体のホームページを確認してください。
また、灯油はゴミとして捨てるのではなく、ガソリンスタンドなど適正に扱ってもらえる場所で引き取ってもらいましょう。
4.ハサミや包丁などの刃物類
ハサミや包丁などの刃物類を袋にそのまま入れて出してしまう人がいますが、これでは回収する職員の方々が手を切って怪我をしてしまいます。包丁が刺さってしまうリスクを考えると非常に恐ろしいですよね。
ハサミや包丁などの刃物類をゴミ出しする際は、必ず刃の部分を段ボールなどの厚紙で挟み、その上から新聞紙や古布などで覆って袋に入れてゴミ出ししてください。その際、袋には「包丁・危険」「刃物危険」などの注意喚起を記載しておくと、回収する人が慎重に扱えるので安全です。
5.水銀を含む体温計や蛍光管
体温計や蛍光管を処分する際は、必ず水銀を含んでいないかどうか確かめてください。もしも水銀を含む商品を他のゴミと同じように出してしまった場合、焼却炉で水銀が流れ出し、正常に稼働再開するまでに時間がかかってしまいます。
環境汚染問題にも発展し、海や川に流れ出てしまった場合は、漁業にも甚大な悪影響を及ぼしてしまい、非常に大きな事件になってしまうことも。
水銀に関する取り扱い方法は、各自治体で大きく異なります。ゴミ出しができず、指定の場所で回収している自治体もあるので、必ずお住まいの自治体での対応を確認してください。
安全のために不要なものは正しい捨て方で処分が基本
いかがでしたか。すべての不要品は、お住まいの各自治体の指示に従って捨てるのが原則です。特殊な処置をして捨てなければならないものは面倒に感じるかもしれませんが、地域の安全のためにも必ず正しい処分方法を守ってください。