今年度と本年度の違いと使い分けの方法【大人の参考書】

今年度と本年度は似ている言葉ですが、意味的に違いがあるのか知っていますか?また似ている言葉で今年と本年との違いもわかりますか?今回は今年度と本年度、今年と本年の意味と使い分け方について調査してみました。ほとんど同じ意味だと感じる言葉ですが、実は使用するシーンや当てはまる期間に若干の違うこともあります。知っておくと役立ちます。

「今年度」と「本年度」の違い

今年度本年度

「今年度(こんねんど)」と「本年度(ほんねんど)」の意味の違いはありません。「本年度」とした方がより厳格で丁寧な使い方とされている場合もありますが、かしこまった場面でも「今年度」と使われている場合もあるので、取引先のお客様相手の場合にも絶対に「本年度」としなければならないということはありません。

「年度(ねんど)」という言葉は暦とは違う1年の区切り方で、財政法で国の会計年度は毎年4月1日に始まり、翌年3月31日に終わると定められています。国や地方自治体及び企業が会計などの予算を区切る期間として使用されています。

ほとんどの場合は4月1日から翌年の3月31日までの区切りで年度としていますが、9月に決算を向える企業では10月1日から翌年の9月30日までの期間を「年度」としてます。

「今年度」と「本年度」の前の年度は「前年度」や「昨年度」という言葉で表現されます。また次の年は「翌年度」や「来年度」と表現します。

次年度とは言いません。「今年度」と「本年度」のほかにも今期や当期という言葉も良く使われています。今期や当期も「今年度」と「本年度」と同じ期間を示しています。

本年度の使用例
本年度の利用者数は5万人を超えました。
今年度の使用例
今年度の決算の発表をします。

「今年度」と「本年度」を使用するときの注意点

注意

「今年度」と「本年度」という言葉を使うときには注意すべき期間があります。1月1日から3月31日の期間は前年にあたるということです。

例えば、2019年2月1日に「今年度」や「本年度」という言葉がでた場合には、その期間は2018年4月1日から2019年3月31日になります。

年賀状の挨拶で「今年度も宜しくお願いします」や「本年度も宜しくお願いします」と書いてしまうと、その年の3月31日までしかお願いしていないことになってしまうので、年賀状の挨拶を書くときには「今年度」や「本年度」という言葉の使用はNGとなります。

「今年度」や「本年度」は国や地方自治体及び企業で決算報告などをするときに使用する言葉と覚えておきましょう。

NHKでは「年度」は暦年(暦の上の1年)と混乱を生じないように放送では注意して表現しているそうです。

  • 原則として数字で示す。
    例)「令和1年度予算」など
  • 「今年度予算」「来年度予算」などの場合は適宜説明を付ける。
    例)4月から始まる「来年度予算」
  • この他の年度の表現としては、「貿易年度」「米穀年度」「麦年度」「砂糖年度」「酒造年度」「いも年度」「でん粉年度」・・・など使い分ける。

TBSやフジテレビも「年度」は原則数字で示すそうです。確かに、混乱しないためにには数字をつけた方がいいですね。

「今年度」と「本年度」の違い

今年本年

今年と本年はどちらの言葉でも現在を含んだ暦で、その年の1月1日から12月31日までの期間とされています。辞書で調べても意味に違いはありませんが、日本語には複雑な一面があるので今年と本年は使い分けが必要になります。

本年という言葉は他の年を意味する言葉よりも丁寧な言葉使いになり、あらたまった場で使用する事が多いです。会社の上司や取引先などビジネスにおけるの目上の人や付き合いのある人に対しては丁寧で礼儀正しい言葉の本年を使用します。

「本年」の使用例

  • 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます(年賀状の挨拶)
  • おかげさまで本年の総入場者数は10000人を越えることができました(お客様への挨拶)
  • 本年も社員一同一丸となってより一層の努力をしてまいります(取引先への挨拶)

今年という言葉は文字の通り今を表す年になります。今年という言葉は本年のような丁寧な言葉使いにはならず、あらたまったような場で使用することもありません。今年は格式ばっていない、より親密な関係の友人や会社の同期や学校の同級生が相手の場合に使用します。プライベートの友人への挨拶の場合には相手を敬う気持ちよりも親しみやすさが感じられる今年をという言葉を使用しましょう。

「今年」の使用例

  • 今年もよろしくお願いします(友人や家族への年賀状の挨拶)
  • 去年はいろいろあったけど今年もがんばって働きましょう(会社の同期への挨拶)
  • 今年は同窓会が開催されるようなので再会が楽しみです(学校の同級生への挨拶)

年賀状のような年始の挨拶の場合には、親しき仲にも礼儀ありということで、今年という言葉を使用せず、本年で統一しても問題ありません。

今年と本年以外にも当年という言葉があります。当年も今年と本年と同じく現在の時点を表す言葉ですが、やや古めの表現になるためあまり使われていることはありませんが、文章の中で前の年と比較するときなどあらたまって今現在の年を強調したいときに使用します。

「今年(ことし)」「本年(ほんねん)」「今年(こんねん)」「当年(とうねん)それぞれ言い回しやシーンで使用できる言葉が異なります。

「今年」と「本年」の使用比較

  • 「○○○もよろしくお願いします」で使えるのは、「今年(ことし)」「本年(本年)」「今年(こんねん)」
  • 「○○○は西暦何年ですか」で使えるのは、「今年(ことし)」がもっとも一般的
  • 「○○○最後の授業」で使えるのは、「今年(ことし)」「本年(ほんねん)」「今年(こんねん)」
  • 「○○○とって60才」で使えるのは、「当年(とうねん)」
  • 「○○○こそ頑張る」で使えるのは、「今年(ことし)」

前の年を表す「去年」「昨年」「旧年」「前年」

去年昨年旧年前年

「去年」「昨年」「旧年」「前年」は、今年と本年の前の年の1月1日から12月31日までを表す言葉です。今年と本年と同じように使用方法に違いがあります。

「去年」と「昨年」

去年と昨年では昨年のほうが丁寧な表現となります。日常会話で考えるとその違いを理解しやすいです。「去年」は日常的な会話やメールで使う言葉です。日常的によく使う言葉なので丁寧さや相手を敬う気持ちを伝えることは難しくなります。「昨年」は「去年」よりもあらたまった言葉になります。

例えば「去年の今頃は花火大会に行ってきたよ」は普通の日常会話に聞こえますが、「昨年の今頃は花火大会に行ってきたよ」となると、かしこまった感じに聞こえるのですが、「行ってきたよ」という表現に違和感があります。この場合には「昨年の今頃は花火大会に行きました」とするのが正しい表現になるので、丁寧な表現ということがわかりますね。

年賀状に書く挨拶は「去年は大変お世話になりました。」ではなく「昨年は大変お世話になりました。」と書きましょう。新年早々のご挨拶で去年の去という漢字の「去る」という言葉を使うのは縁起が悪いイメージになってしまいます。

「旧年」

年賀状の挨拶の場合には昨年よりも旧年という言葉がより丁寧とされています。旧年は新年を迎えたときに前の年を表現している季語となりますので、新年の挨拶以外での使用はしません。

「前年」

他に前の年を表す言葉として前年があります。前年は主に「前年比○○%」や「前年の成績」などビジネスシーンにおいて現在の年と比較をするときに使います。よって前年は挨拶の場面などでは使用しません。

最後に

解った

「今年度」と「本年度」で重要になるのは使い方ではなく期間です。今年と本年では本年の方が丁寧な言葉使いとされているので、「今年度」と「本年度」にも違いがあるのかと思ってしまいますが、実際のところは、取引先相手のビジネスシーンなどのかしこまった場面でも「今年度」と「本年度」どちらを使っても問題ありません。ビジネスシーンでは年を表すときに今年・去年ではなく本年・昨年と使い分けをしているので、年度の場合も同じ使い方をしておけば間違いもなく問題ないでしょう。

今年度本年度

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