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一周忌のお供え物として良いもの
一周忌のお供え物は食べ物やお花が一般的ですが、そのお供えものは法事が終わった後ご親族や参列者におすそわけされます。少しずつみんなに分けられますので、「分けやすいもの」「消費されるもの」が良いとされています。
1.一周忌のお供え物の「お菓子」の選び方
2.一周忌のお供え物の「果物」の選び方
3.一周忌のお供え物の「お花」の選び方
4.一周忌のお供え物の「現金」の選び方
5.一周忌のお供え物の「お線香」の選び方
1.一周忌のお供え物の「お菓子」の選び方
お供え物で一番人気があるのは「お菓子」です。法事が終わって帰る時にお菓子をもらったことありませんか?それはお供え物のおすそわけです。
お菓子を選ぶ4つのポイント
①小分けできるタイプのお菓子を選ぶ
喪主側が参列者にお菓子を分ける際、1個づつ包装されていれば、面倒が無いので喜ばれます。もらう側もお菓子が包装されているとバックに入れて持ち帰れますし、もらってすぐ食べる場合も包装されていれば手を汚さずにすみます。それに包装されたものって見栄えも良いですよね。
②常温保存で日持ちするお菓子を選ぶ
賞味期限が2週間以上の、常温保存で日持ちするお菓子を選びましょう。参列者がすぐ食べるとは限りませんし、おすそ分けは喪主側がするものですので、もし何かあれば喪主側の落ち度になってしまいます。また、おすそ分けをしない場合、お供えものをしばらく置いておくところもあるでしょうから、痛みやすいものはやめましょう。
③お菓子の包装は派手でないものを選ぶ
あくまでも一周忌は故人を偲ぶものですので、派手な包装のお菓子はやめましょう。
④参列者に合わせて選ぶ
参列者が事前に分かっていればですが、子どもが多いようでしたら、クッキーやゼリーなどの洋菓子で、ご年配の方が多いようでしたら和菓子にするなど、気を利かせることも喪主への思いやりになりますね。
⑤おすすめのお菓子の種類
- 和菓子は、煎餅・おかき・お饅頭・羊羹・どら焼き
- 洋菓子は、クッキー・マドレーヌ・ゼリー・パウンドケーキ
洋菓子の方が、年齢関係なく喜ばれそうですね。価格は、故人との関係の深さや地域によって異なりますので、金額に幅がありますが、3,000円~10,000円のようです。3,000円でもクッキーや御煎餅などは量がたくさん入っているのを良くみかけます。お供えものは故人への為だけでなく、ご遺族の気持ちを思いやって選ぶことが肝心です。
2.一周忌のお供え物の「くだもの」の選び方
くだものは「丸いもの」が良いとされています。丸いというとりんご・みかん・もも・メロンなどですね。くだもの屋さんで、フルーツがかごに入っているものを見たことありませんか?
お供えセットもありますので、どのくだものにしたらいいのか迷った時はお供えセットになっているものを買えば間違いないですね。価格は少々高くなります。
例えば、メロン1個、オレンジ2個、りんご2個グレープフルーツ1個のセットで10,000円前後くらいだそうです。メロンの大きさにもよりますが。
3.一周忌のお供え物の「お花」の選び方
お葬式の花は白でしたが、一周忌のお花は、白だけでなく、優しいピンク系や薄紫などの淡い色と組み合わせて明るい雰囲気の花を選びましょう。また、バラなどのようにトゲがあるお花や、香りの強いお花はNGです。ご家族の気持ちを察して少しでも明るくなれるよう和む色がおすすめです。たしかに真っ白だとお葬式を思い出してよけい辛くなりますよね。
一周忌のお花で人気があるのは胡蝶蘭やユリだそうです。お花は花瓶に入れる切り花・花束を避けて、そのままの状態で置けるアレンジメントフラワーなどが良いでしょう。これも遺族に面倒をかけないようにする思いやりですね。お花の種類に悩んだら、お花屋さんに相談することが一番間違いが無いと思います。
4. 一周忌のお供え物の「現金」の選び方
最近は、御仏前として現金を包むことが一般的になっています。地域によっては、お供え物でなく現金を贈ったほうが良いケースがあります。どちらがいいかは、年配者や詳しい方に聞くのが一番良いと思います。
金額の相場
金額も地域によって違うようで、5,000円~10,000円が目安だそうです。これも金額の幅が広くて悩みますね。平均的に見ると同僚などは5,000円~、故人の友人やお世話になった人は10,000円~、身内の場合は5万以上包むようです。また、法事後会食につく場合は、プラス5,000円ほど追加するようです。
避けたほうが良い金額は、4,000円や9,000円など、4(死)や9(苦)にまつわる金額は避けたほうが良いといわれています。割り切れる偶数も「故人とこの世のつながりが切れる」イメージがあるので、避けたほうが良いと言われますが、そこまで神経質に考えなくても大丈夫だと思います。また、お葬式の場合は、新札は良くないと言われていますが、一周忌は新札でも大丈夫です。
香典袋の選び方と書き方
一周忌の香典は黒白や双銀の結びきり「のし袋」を用います。表書きは「御仏前」や「御佛前」などです。「御霊前」は使いませんので注意してください。
香典の入れ方
お葬式やお通夜はお札を裏向きして袋にいれますが、一周忌の場合はお札は表向きに袋にいれます。また、袋の正面から見て、お札の肖像画が見えるように入れます。複数のお札をいれる時は、お札の向きを必ず揃えてください。同じ香典袋でも葬儀やお通夜とは違いますので覚えておいてください。
5.一周忌のお供え物の「お線香」の選び方
一周忌にお線香やろうそくは法事に際して遺族が用意しますので、お供え物としてあえて持っていく必要はありませんが、お線香を贈りたいのであれば、高級感のある香木を使ったお線香を選ぶことをおすすめします。
一周忌のお供えものを選ぶ注意点
- 一周忌のお供えは、かさばったものや重いものは避けましょう
- 肉や魚など殺生をイメージさせるものは避けましょう
- 一周忌のお供え物は、高価過ぎないようにしましょう
一周忌のお供え物は高価過ぎても相手に気を使わせてしまいますので、親戚や特別な関係でなければ、相場に合わせましょう。
一周忌のお供え物の渡し方
直接渡す場合
一周忌の法事でお仏前にいきなりお供えするのはやめましょう。喪主に挨拶して手渡ししてください。その際、「心ばかり品ですがお仏前にお供えください」と挨拶も忘れないでください。
ご自宅へ送る場合
一周忌にどうしても参列できない場合は、郵送する方法があります。一周忌が故人のご自宅で行われる場合は、一周忌を行う日取りの前日にお届けします。
お寺に送る場合
一周忌がお寺で行われる場合は、直接お寺に送ることもできます。その際、住所はお寺ですが、受け取り人名は喪主になります。お寺に送る前に、お花をお供えすることを事前に入れたほうがいいでしょう。
まとめ
一周忌のお供え物を具体的にご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
一周忌のマナーや決まりごとは地域差が大きいようですが、ご遺族の立場になってお供え物を選ぶことは共通のマナーです。また、おすそ分けを考えたら、やはりお菓子が一番良いような気がします。多すぎて困るということはないでしょうし、かさばらず重くないので喜ばれると思います。
ご遺族にとって良いお供えを選びましょう。