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漂白剤は汚れやシミを白く変色させて除去する効果がある
真っ白なTシャツやワイシャツに食べているものをこぼしてしまった…!そんな頑固な汚れを落としたいときに活躍してくれるアイテムが漂白剤です。
漂白剤は、化学反応を利用して色素を分解させることにより、汚れた部分を白く戻す働きを持つ洗濯アイテムの1つです。主に酸素系漂白剤と塩素系漂白剤があり、2つの漂白剤は効果も若干異なります。
どちらも漂白することで色を落とし、元に戻す働きは同じですが、酸素系漂白剤はやや効果は薄いものの幅広い衣類に使用することができ、塩素系漂白剤は強い効果によって頑固な汚れも綺麗に漂白することが可能ですが、取り扱いには注意が必要です。
大惨事に発展も…漂白剤の間違った使い方5選
漂白剤を間違った方法で使っていると、お気に入りの衣類を傷めてしまったり、人体に悪影響を及ぼす恐れもあります。ここで紹介する間違った使い方には注意しましょう。
1.樹脂加工部分に塩素系漂白剤を使う
ワイシャツを漂白剤を溶かしたお湯につけ置きしていたとき、襟元が黄ばんでしまったという経験はありませんか。実は、ワイシャツの中には襟をしっかりと立たせるために、樹脂加工を施すことで適度な硬さを保っているものがあります。
樹脂加工部分に塩素系漂白剤を使ってしまうと、化学反応によって黄ばんでしまう失敗事例が多数報告されています。必ず漂白剤を使う前に洗濯表示を確認してください。
2.伸縮性のある衣類に塩素系漂白剤を使う
伸縮性のある衣類に塩素系漂白剤を使ってしまうと、素材によっては伸縮性が失われてしまい、だら〜んと伸び切った状態へと衣類を傷めてしまう危険性があります。
特にポリウレタンが使われている素材は、洗濯表示に漂白剤不可、あるいは酸素系は使えるが塩素系はNGといった表記が記載されています。こちらもつけ置きや洗濯前に確認してください。
3.柄物や色付きの衣類に漂白剤を使う
柄物や色付きの衣類に漂白剤を使ってしまうと、漂白剤の特徴である「漂白(白へと変色)する」という働きが裏目に出てしまい、お気に入りの衣類をダメにしてしまう恐れがあります。
特に塩素系漂白剤は漂白効果が強いので、柄物や色付きの衣類を白く脱色してしまい、デザインが損なわれてしまう危険性が高いです。
酸素系漂白剤であれば、色物や柄物に使うことも可能ですが、初回は脱色しないか綿棒などで目立たない場所を漂白して確認することをおすすめします。
4.酸性洗剤と塩素系漂白剤を混ぜて使う
塩素系漂白剤を使うときに、特に注意が必要な点が酸性洗剤との混ぜ合わせです。よく塩素系漂白剤のパッケージには「混ぜるな危険」と目立つように記載されています。これは酸性洗剤と混ぜてしまうと有毒ガスを発生させてしまうためです。
吸い込んでしまうと、目や鼻、呼吸器などに強い刺激を感じたり、吐き気を催したり、呼吸困難などの重篤な症状を引き起こす恐れがあるので、絶対に酸性の洗剤と一緒に使用しないでください。
5.換気せずに塩素系漂白剤を使う
塩素系漂白剤は非常に強力な成分を含んでいるため、使用する際は必ず付近の窓を開けて換気しながら使う必要があります。
換気せずに塩素系漂白剤を使ってしまうと、塩素を吸い込んでしまい、気分が悪くなったり呼吸器に刺激を感じたりと人体に悪影響を及ぼす危険があります。
酸素系漂白剤が使いやすい!正しい漂白剤の使い方は?
通常の洗濯で漂白剤を使う場合は、酸素系漂白剤が安全で使いやすいでしょう。漂白剤を使って衣類を綺麗に洗う際は、以下の注意点を確認してください。
- 漂白剤が安全に使えるか必ず衣類の洗濯表示を確認する
- 漂白剤でつけ置きする際はゴム手袋をして換気しながら行う
- 柄物や色付き衣類には酸素系漂白剤を使う(初回は色落ち確認がおすすめ)
- 頑固な白い生地の衣類には塩素系漂白剤を使う
- 液体タイプは、洗濯物と洗剤と一緒に規定量を投入して洗濯機を回す
- 粉末タイプは、40〜60℃程度のお湯に溶かして洗濯物をつけ置きする
以上の正しい使い方をしっかり把握して、衣類を傷めず、健康を損なわないような安全な使い方を実践しましょう。
漂白剤は正しい使い方を把握して洗濯効果を高めよう
いかがでしたか。漂白剤は頑固な汚れやシミも除去してくれる優れものですが、扱い方を間違えると、さまざまな悪影響を及ぼします。今回紹介した間違った使い方には気を付けて、正しい方法で漂白剤を活用しましょう。