『モラルのない人』のヤバい特徴！身近に潜む自己中心的な心理とは？

モラルのない人とは？

「この人、ちょっとモラルがないな……」と思った経験はありませんか？例えば、電車の中で大声で通話をする人、レジの順番を守らずに割り込む人、会社で自分のミスを他人のせいにする上司や同僚。こうした行動を目の当たりにすると、「どうしてこんなことが平気でできるの？」と疑問を抱くものです。

日常生活の中でモラルのない人に出会うことは珍しくありません。彼らの行動は、周囲にストレスやトラブルをもたらし、人間関係の摩擦を生む原因になります。しかし、なぜ彼らはそんな言動をとるのでしょうか？

そもそも「モラルのない人」とは、どのような特徴を持ち、どんな心理からそのような行動をするのかを知ることが、適切に対応する第一歩です。この記事では、彼らの心理や特徴を詳しく解説し、関わり方のヒントをお伝えします。

モラルのない人の心理

モラルのない人は、「ただ単に悪意がある」というわけではなく、彼らなりの考え方や心理的背景があります。「普通の人ならやらないようなことをなぜ平気でできるのか？」——この疑問を解き明かすために、モラルのない人の心理を詳しく見ていきましょう。

自己中心的な考え方が根底にある

モラルのない人の多くは、物事を「自分にとって得か損か」という基準で判断します。つまり、ルールを守るかどうかも、「自分にメリットがあるかどうか」で決めているのです。

他人に迷惑をかけることよりも、自分の快適さを優先する
→ 例えば、混雑した電車で荷物を広げて座席を占領する人は、周囲がどれだけ困るかを考えず、「自分が楽だから」という理由でその行動を取ります。
自分が不利益を被るなら、ルールは破る
→ 例えば、駐車禁止の場所に車を停める人は、「ここに停めれば近くて便利だから」といった理由でルールを軽視します。

短期的な利益を優先する

モラルを守ることは、長期的に見れば信頼を築き、人間関係を良好にするメリットがあります。しかし、モラルのない人は、目の前の得を優先する傾向があります。

すぐに楽をしたい、得をしたい
→ 例えば、仕事で嘘の報告をする人は、「正直に言うと怒られるかもしれないから」「とりあえずこの場を乗り切ればいい」と考えています。
リスクを軽視し、「バレなければOK」と思う
→ 例えば、不正やカンニングをする人は、「誰にもバレなければ問題ない」と考えています。

彼らは「後で問題が大きくなるかもしれない」というリスクよりも、「今、楽ができる」「今、得をする」ことを重視するのです。

責任を負いたくない、他人のせいにする

ミスやトラブルが起きたときに、「申し訳ない、自分のせいだ」と素直に認めるのは勇気がいることです。しかし、モラルのない人は、この責任を負うことを極端に嫌います。

自分のミスを認めると、評価が下がるのを恐れる
→ 例えば、仕事でミスをした際、「自分が悪い」と認めるのではなく、「部下の報告が遅かったせいだ」と他人のせいにする上司がいます。
「自分は悪くない」と思い込むことで、罪悪感を感じずに済む
→ 例えば、遅刻をした人が「電車が遅れたせい」「急な用事が入ったせい」と言い訳ばかりするのは、自分の責任を認めたくないからです。

彼らにとって大事なのは「自分が非難されないこと」であり、責任を認めることで自分の立場が悪くなることを極端に恐れます。

モラルの欠如に気づいていない人もいる

全員が意識的にモラルを破っているわけではありません。中には「そもそも自分の行動がモラルに反していることに気づいていない」ケースもあります。

育った環境によって、モラルの基準が違う
→ 例えば、家族や周囲の人間がルールを守らない環境で育った場合、「ルールは守るものではなく、都合よく利用するもの」という価値観が身についてしまうことがあります。
「みんなやっているからOK」と考える
→ 例えば、職場で周囲が勤務時間中にサボっているのを見て、「これが普通なんだな」と思い、自分も同じように振る舞うことがあります。

このように、モラルのない行動をしている自覚がない人も多く、無意識のうちに周囲に悪影響を及ぼしてしまうことがあるのです。

モラルのない人の特徴！どんな行動パターンが見られるのか？

モラルのない人は、共通する行動パターンを持っています。職場、友人関係、公共の場など、あらゆるシーンで彼らの言動に振り回された経験がある人も多いでしょう。しかし、モラルのない人の特徴をしっかり理解しておけば、無用なトラブルを避けることができます。

ここでは、彼らがとる典型的な行動や考え方を具体的に解説します。「この人、モラルが低いかも？」と思ったときにチェックできるポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1. 自己中心的で、他人の迷惑を考えない

モラルのない人は、基本的に「自分がどう感じるか」しか考えていません。周囲の人々がどう思うか、どう影響を受けるかに対して興味を持たないため、無神経な言動が目立ちます。

例えば、公共の場での振る舞いを見れば、一目瞭然です。

電車やバスの中で大声で通話する
道をふさいで歩いていても、後ろの人を気にしない
レストランで食べ散らかしたまま席を立つ

これらの行動は、無意識のうちに「自分が快適ならそれでいい」という考え方が根付いていることを示しています。モラルのある人なら、「周囲に迷惑をかけていないかな？」と気を配るものですが、彼らにはその意識が欠けているのです。

また、職場や人間関係においても同様の傾向が見られます。

自分の都合を最優先し、他人のスケジュールを考慮しない
仕事を押し付けるが、自分は楽をしようとする
チームプレーを無視し、個人の利益だけを考える

このような態度が続くと、当然のことながら周囲の人々は距離を取りたくなります。しかし、モラルのない人は「なぜ自分が避けられるのか？」を理解せず、「周囲が冷たい」と感じるだけなのです。

2. 嘘をつくことに抵抗がない

モラルのない人は、嘘をつくことに対する罪悪感が驚くほど薄いのが特徴です。自分の都合をよくするためなら、事実をねじ曲げることを何とも思いません。「バレなければ問題ない」と考え、簡単に嘘をつきます。

約束の時間に遅れたとき、「電車が遅れた」と言い訳するが、実際は寝坊
仕事でミスをしたのに、「自分は関係ない」と責任逃れ
「お金を返す」と言っておきながら、なかなか返さない

こうした嘘を何度も重ねるうちに、周囲の人からの信用を失っていくのですが、彼らはそれに気づかないことが多いのです。むしろ「周りの人は厳しすぎる」と感じ、逆ギレするケースもあります。

特に、嘘をつくことが習慣になっている人は要注意です。こうしたタイプは「嘘をつくことが当たり前」となっており、本当のことを言う機会がどんどん減っていきます。結果的に、人間関係が破綻することも珍しくありません。

3. 責任を取らず、他人のせいにする

モラルのない人は、トラブルが起きたときに責任を取ることを極端に嫌がります。ミスをしたときに「ごめんなさい」と素直に謝ることができず、すぐに誰かのせいにしようとするのです。

仕事のミスを部下や同僚のせいにする
失敗を指摘されると「そんなつもりじゃなかった」と言い訳をする
何か問題が起きると「周りが悪い」と責任転嫁する

例えば、職場でプロジェクトが失敗したとき、モラルのある人は「自分の判断が間違っていた」と考え、次回に活かそうとします。しかし、モラルのない人は「他のメンバーがちゃんと動かなかったから」と他人に責任を押し付けます。

さらに厄介なのは、「自分が悪くない」と思い込んでいる点です。彼らにとっては、自分が責任を取ることは「損をすること」と同義なので、可能な限り逃れようとします。結果的に、人間関係がギクシャクし、周囲からの信頼を失ってしまうのです。

4. 他人を見下しやすい

モラルのない人は、自分を大きく見せたいという欲求が強く、他人を見下すことで優越感を得ようとする傾向があります。特に、自分よりも立場が弱いと感じた相手に対しては、露骨に見下す言動をとることが多いです。

後輩や新人に対して、高圧的な態度をとる
自分が知っていることを相手が知らないと、馬鹿にしたような言い方をする
何かを教えるときに、「こんなことも知らないの？」と小馬鹿にする

こうした態度は、周囲にストレスを与えるだけでなく、長期的には自分自身の評価を下げることになります。しかし、モラルのない人は「自分が正しい」と思い込んでいるため、なかなか気づくことができません。

モラルのない人との上手な付き合い方

モラルのない人と関わると、ストレスを感じたり、理不尽な思いをすることが多いものです。彼らは自分中心の行動をとるため、こちらが正しく対応しないと、振り回されたり、不愉快な思いをさせられたりすることになります。

とはいえ、職場や家庭、友人関係など、完全に関係を断つことができないケースも少なくありません。そんなとき、どのように接すれば無用なトラブルを避け、できるだけ快適に過ごせるのでしょうか？ここでは、モラルのない人と関わる際に役立つ具体的な対処法を詳しく解説していきます。

適度な距離を保ち、深入りしないことが重要

モラルのない人とは、基本的に「できるだけ関わらない」というスタンスが最も賢明です。彼らと親しくなってしまうと、価値観の違いに悩まされたり、思わぬトラブルに巻き込まれたりすることがあるため、最初から一定の距離を取ることが大切です。

例えば、職場の同僚や上司がモラルのない人だった場合、必要以上に親しくならないよう意識することで、無用なストレスを避けられます。また、友人関係でも、「この人は少し問題があるかも？」と感じたら、早めに距離を取ることが賢明です。

具体的には、以下のような行動を心がけると良いでしょう。

会話は必要最低限にとどめる
（余計な話をしないことで、巻き込まれるリスクを減らす）
プライベートな話を極力しない
（個人的な情報を知られると、悪用される可能性もある）
頼みごとをされたら、慎重に対応する
（気軽に引き受けると、都合よく利用されることがある）

モラルのない人と付き合う上で重要なのは、「感情的にならず、淡々とした態度を貫くこと」です。関係を深めようとせず、必要な範囲で付き合うようにすれば、ストレスを最小限に抑えることができます。

明確なルールを作り、曖昧な関係を避ける

モラルのない人は、「相手が甘い対応をすると、どこまでもつけ込もうとする」傾向があります。そのため、「ここから先は譲れない」という明確なルールを作り、相手に対して一貫した態度を取ることが大切です。

例えば、職場でモラルのない人と関わる場合、以下のようなルールを設けると効果的です。

仕事の分担を明確にし、「自分の責任ではないことは引き受けない」姿勢を貫く
期限やルールをしっかり設定し、「まあ、今回はいいか」と妥協しない
「嫌なことは嫌」とはっきり伝え、曖昧な態度を取らない

特に、モラルのない人は「頼めば何とかなる」と考えることが多いため、一度でも妥協すると、その後もどんどん要求がエスカレートする可能性があります。最初の段階で、「この人には無理なお願いをしても通じない」と認識させることが、トラブルを防ぐ上で重要です。

また、友人関係や知人との付き合いにおいても、「貸し借りをしない」「時間を守れない人とは約束しない」といったルールを決めておくことで、モラルのない人に振り回されるリスクを減らすことができます。

感情的にならず、冷静に対応する

モラルのない人は、他人をイライラさせる言動を平気でとることがあります。そのため、つい感情的になってしまいそうになることもありますが、彼らに対して怒りをぶつけても、状況は改善しません。それどころか、逆ギレされたり、話をすり替えられたりして、さらに厄介な状況になる可能性もあります。

冷静に対応するためのポイントとして、以下のようなことを意識すると良いでしょう。

感情を揺さぶられないようにする
（相手の言葉にいちいち反応せず、平常心を保つ）
相手の言動に対して、事実ベースで淡々と指摘する
（「あなたがこう言ったから、私はこう考えている」と客観的に伝える）
相手を変えようとしない
（モラルのない人は基本的に考え方を変えないため、説得しようとすると逆効果）

特に、モラルのない人は、議論が苦手だったり、論点をずらしたりすることが多いため、「事実を淡々と伝える」ことが重要です。感情的にならずに、冷静に対処することで、余計なトラブルを避けることができます。

本当に関係を続けるべきか見極める

ここまで紹介した方法を試しても、モラルのない人との関係が改善しない場合、「そもそもこの人と関わる必要があるのか？」を改めて考えることも重要です。

特に、以下のような人とは、関係を続けるメリットがほとんどありません。

嘘をつくことが日常化しており、信用できない
責任を取らず、常に他人のせいにする
こちらが我慢することが前提になっている関係

こうした相手と無理に関わり続けると、精神的に疲弊するだけでなく、こちらの価値観まで影響を受けるリスクがあります。「この人との関係は、本当に自分にとってプラスになっているのか？」と自問し、不要な付き合いは思い切って断ち切ることも選択肢のひとつです。

モラルを改善するためにできること

これまでモラルのない人の心理や特徴、付き合い方について詳しく解説してきましたが、ここでひとつ考えてみてほしいことがあります。

「自分は本当にモラルのある行動ができているのか？」

モラルのない人に振り回される側であると思っていたとしても、ふとした瞬間に「もしかしたら、自分も似たような行動をとっていたかもしれない」と感じることがあるかもしれません。人間は完璧ではなく、誰しもが多少の自己中心的な考えや、ルールを軽視してしまうことがあります。

では、どうすれば自分自身のモラルを高め、より良い人間関係を築くことができるのでしょうか？ここでは、モラルを改善し、周囲から信頼されるための具体的な方法について詳しく解説していきます。

モラルの低さに気づくためのチェックポイント

まずは、「自分のモラルはどの程度なのか？」を客観的に振り返ることが大切です。自分では気づいていなくても、無意識のうちにモラルを欠いた行動をとってしまっている場合があります。以下のチェックリストを参考にして、自分の行動を振り返ってみてください。

遅刻や約束のキャンセルを「まあ、仕方ない」で済ませることがある
嘘をついたり、誤魔化したりすることに抵抗が少ない
仕事や学校でのルールを「面倒だから」と守らないことがある
他人の気持ちを考えるよりも、自分の利益を優先してしまうことがある
失敗をしたときに、自分の非を認めるよりも言い訳を考えてしまう
自分にとって都合の悪いことは、あえて見て見ぬふりをする
「バレなければ問題ない」と思ってしまうことがある

もし、これらの項目のうち、いくつかが当てはまる場合は、自分のモラルを見直す必要があるかもしれません。「大したことではない」と思うかもしれませんが、こうした小さな行動の積み重ねが、周囲の信頼を失う原因になってしまうのです。

モラルを高めるための習慣を身につける

モラルを改善し、高めるためには、日々の行動や考え方を意識的に変えていくことが必要です。特別な努力をしなくても、ちょっとした習慣を身につけるだけで、モラルを向上させることができます。

「相手の立場に立って考える」習慣をつける

モラルのある行動をとるために最も重要なのは、「自分の行動が他人にどのような影響を与えるか？」を意識することです。例えば、電車で大声で話している人がいたら、「もし自分が隣に座っていたら、どう感じるか？」と想像してみると良いでしょう。

このように、日常の中で「もし自分が相手の立場だったら？」と考える習慣をつけるだけで、自分の行動が変わっていきます。

小さな約束でも必ず守るようにする

約束を守ることは、モラルの基本です。大きな約束だけでなく、「5分後に戻るね」といった小さな約束でも、必ず守ることを意識しましょう。こうした行動が積み重なることで、「この人は信頼できる」と思われるようになります。

「ありがとう」と「ごめんなさい」を意識的に伝える

モラルのある人は、感謝の気持ちや謝罪の言葉を適切に伝えることができます。「ありがとう」と「ごめんなさい」をしっかり言うことで、相手との関係が円滑になり、自然と周囲からの信頼も高まります。

周囲との信頼関係を築くためにできること

モラルを高めることは、単に「ルールを守る」ことだけではなく、周囲との良好な関係を築くためにも重要です。では、具体的にどのような行動をとれば、周囲の信頼を得ることができるのでしょうか？

自分の行動に責任を持つ

モラルのある人は、「自分の行動には自分で責任を持つ」という意識を持っています。ミスをしたら素直に認め、言い訳をせずに対応することが大切です。例えば、仕事でミスをした場合、「自分の確認不足でした」と認めることで、周囲からの信頼を得ることができます。

嘘をつかない、誠実に対応する

信頼関係を築く上で最も大切なのは、誠実さです。一度嘘をつくと、それを取り繕うためにさらに嘘を重ねることになり、最終的には信用を失うことになります。誠実な対応を心がけることで、長期的に見て信頼される人間になることができます。

ルールやマナーを「自分のため」ではなく「相手のため」に守る

ルールを守ることは、「自分が損をしないため」ではなく、「相手を思いやるため」にあると考えると、自然と行動が変わっていきます。例えば、公共の場で静かにするのは、自分が怒られないためではなく、「他の人が快適に過ごせるようにするため」と考えることで、モラルの意識が高まります。

信頼される人になるために

モラルを高めることは、単に「ルールを守る」ことではなく、「周囲の人との関係をより良くすること」にもつながります。自分がどのように振る舞えば相手が気持ちよく過ごせるのかを考えることで、自然と信頼される人になっていくのです。

今回紹介した方法を意識しながら、自分の行動を見直し、少しずつでも改善していけば、モラルのある人として周囲からの評価も高まります。モラルは一朝一夕で変わるものではありませんが、日々の積み重ねが大きな違いを生むことを忘れずに、できることから実践していきましょう。