専業主婦って昼間は何してるの?のんびりは幻想?リアルな過ごし方を調査!

専業主婦は日中に何をしているのか?のんびり過ごしているのか、それとも忙しいのか?生活の実態を詳しく知ることで、専業主婦というライフスタイルの本当の姿が見えてきます。実際の1日のスケジュールや、自由時間の確保ができるかどうかも詳しく解説します。

専業主婦の生活はのんびりしているって本当?

「専業主婦」と聞くと、どんなイメージを持つでしょうか?

朝はゆっくり起きて、家事を済ませたらお茶を飲みながらテレビを見て、のんびりした時間を過ごしている…そんなイメージを抱く人もいるかもしれません。しかし、実際の生活はどうなのでしょうか。

専業主婦と一口に言っても、夫婦二人の生活と子どもがいる生活では、その忙しさが大きく異なります。さらに、子どもの年齢や家族構成によってもスケジュールは全く違ってきます。家庭によっては、朝から晩まで動き回り、自由な時間を持つことすら難しい場合もあります。

専業主婦は本当にのんびりしているのか、それとも忙しく過ごしているのか。家事や育児のリアルな負担についても触れながら、その実態を詳しく解説していきます。

専業主婦の役割とは?実は家事だけではない

専業主婦の仕事は「家のことをする」だけではありません。毎日、家族が快適に過ごせるように、見えないところで様々なタスクをこなしています。

特に家庭を円滑に回すためには、以下のような仕事が日常的に発生します。

  • 毎日の食事の準備と後片付け
  • 家の掃除や整理整頓
  • 買い物や家計の管理
  • 洗濯と衣類の手入れ
  • 子どもや伴侶の送り迎え
  • 病院や学校関係の手続きやスケジュール管理
  • ペットの世話
  • 光熱費の支払いや各種手続き

これらは、ほんの一例です。専業主婦の仕事は多岐にわたり、同じ家事でも「掃除」と一言でいっても、床掃除、窓拭き、洗濯物の片付け、整理整頓といった細かい作業に分かれます。これを日々こなしていくわけですから、決して「何もしていない」とは言えません。

また、専業主婦がこなしている仕事を仮に外注したとすると、家事代行やベビーシッターなどのサービスを利用することになり、そのコストは意外と高額になります。

実際、内閣府の調査によると、専業主婦の無償労働の経済的価値は 年間約304万円 に相当すると試算されています。つまり、専業主婦の仕事は単なる「家にいるだけ」の役割ではなく、経済的にも価値のある労働であると言えるのです。

専業主婦の1日のスケジュールを解説

専業主婦の1日は、家庭の状況によって大きく異なります。夫婦二人の生活であれば比較的余裕のある時間の使い方ができますが、乳児や幼児がいる場合は時間に追われることも少なくありません。ここでは、代表的なケースごとに1日のスケジュールを詳しく紹介します。

夫婦二人の場合

夫婦だけの生活では、子どもの世話がない分、比較的スケジュールは落ち着いています。しかし、家事全般は専業主婦が一手に引き受けることが多いため、一定のルーティンは発生します。

  • 6:30~7:30…起床、朝食準備、身支度
  • 8:00~10:00…朝食の片付け、掃除、洗濯
  • 10:30~12:00…買い物や銀行・役所の用事
  • 12:30~13:30…昼食、少し休憩
  • 14:00~16:00…自由時間または趣味、家計管理
  • 17:00~19:00…夕食準備
  • 19:30~21:00…夕食、後片付け
  • 21:30~23:00…リラックスタイム、就寝準備

このケースでは比較的ゆとりのあるスケジュールですが、それでも家事の時間はしっかりと確保されています。「何もしていない」というわけではなく、夫が仕事に出ている間に家庭を維持するための作業をこなしているのがわかります。

乳児がいる場合

乳児がいる場合、スケジュールは一気に過密になります。特に授乳やおむつ交換は赤ちゃんのリズムに合わせる必要があり、自分のペースで動くことができません。

  • 深夜…授乳やおむつ交換
  • 6:00~7:00…伴侶の出勤準備、朝食作り
  • 8:00~10:00…授乳、赤ちゃんのお世話、洗濯
  • 10:30~12:00…赤ちゃんの昼寝の合間に家事
  • 12:30~14:00…昼食、育児
  • 14:00~17:00…散歩、赤ちゃんの昼寝
  • 17:30~19:00…夕食準備、お風呂
  • 19:30~20:30…寝かしつけ
  • 21:00~22:00…伴侶との時間

この時期の専業主婦は、とにかく子ども中心の生活になります。昼夜を問わず赤ちゃんの対応が必要で、まとまった自由時間を持つのはほぼ不可能です。「赤ちゃんが寝ている間に休めばいい」と思うかもしれませんが、その時間を使って家事をこなさなければならないため、実際には休む余裕がないのが現実です。

幼児がいる場合

乳児期を過ぎ、幼児になると授乳や夜泣きの負担は減るものの、新たな忙しさが生まれます。特に、幼稚園や保育園に通い始めると、送り迎えや園の行事などがスケジュールに組み込まれるため、専業主婦の1日は依然として慌ただしいものになります。

  • 6:30~7:30…起床、朝食準備、幼児の着替えと準備
  • 8:00~9:00…子どもの送り迎え
  • 9:30~11:30…掃除や洗濯、買い物
  • 12:00~13:00…昼食
  • 13:30~15:30…自由時間(短時間の趣味や休憩)
  • 16:00~17:00…子どもの迎え
  • 17:30~19:00…夕食準備、入浴
  • 19:30~21:00…夕食、遊びの時間、寝かしつけ

この時期は、子どもが園に行っている間に多少の自由時間を確保できるようになります。しかし、送迎の時間に縛られるため、仕事のような規則的なスケジュールが求められ、意外と時間の融通が利きにくい面もあります。また、習い事を始める家庭も多く、送迎の負担が増えることも少なくありません。

小学生がいる場合

小学生になると、日中は学校にいるため、専業主婦の自由時間は増えるように見えます。しかし、朝の支度や放課後の対応、宿題のサポートなど、親のサポートが必要な時間は依然として多いです。

  • 6:00~7:30…起床、朝食準備、子どもの支度
  • 8:00~9:00…登校を見送る、家の片付け
  • 9:30~11:30…掃除、洗濯、買い物
  • 12:00~13:00…昼食
  • 13:30~15:00…趣味や家計管理
  • 15:30~16:30…子どもの帰宅、宿題のサポート
  • 17:00~19:00…習い事の送迎、夕食準備
  • 19:30~21:00…夕食、入浴、家族の時間

小学生になると宿題や学習のサポートが増え、習い事の送迎も負担になります。また、学校行事やPTA活動があると、そのたびに予定が崩れることも。思っているほど自由時間が多いわけではなく、スケジュール調整に追われる日々が続きます。

中学生・高校生がいる場合

中学生・高校生になると、親の手が離れるように見えますが、実は違います。塾や部活動で帰宅時間が遅くなり、夕食の時間がバラバラになることも増えるため、家事の段取りが難しくなります。

  • 6:00~7:30…起床、朝食準備、お弁当作り
  • 8:00~9:00…登校を見送る、家の片付け
  • 9:30~12:00…掃除、洗濯、買い物
  • 12:00~13:00…昼食
  • 13:30~16:00…自由時間または家計管理
  • 16:30~18:30…夕食準備、塾や部活の迎え
  • 19:00~21:00…夕食(子どもの帰宅時間によりバラバラ)
  • 21:30~23:00…就寝準備

この時期は、親の出番が減るように思われがちですが、実際には「待機する時間」が増えます。塾の送迎や夜遅くの対応など、家事以外のスケジュールも影響するため、意外と不規則な日々になります。

専業主婦は暇なの?実際どうなの?

疲れている主婦

「専業主婦は暇」という意見がある一方で、「むしろ忙しい」と感じている人も多いのが実情です。実際、総務省の調査によると、専業主婦の家事・育児にかける時間は1日平均 7時間30分 にも及びます。また、育児中の母親の約45%が「自分の時間が1時間未満」と回答しており、自由時間を確保するのが難しいことが分かっています。

《専業主婦が忙しい理由》

  • 家事は終わりがない…掃除や料理は毎日発生し、ルーティンとしてこなさなければならない。
  • 育児があると自分のペースで動けない…特に乳幼児期は赤ちゃんに振り回されがち。
  • 家族のスケジュールに左右される…夫の帰宅時間、子どもの行事、習い事などが影響する。
  • 自由時間が細切れになりやすい…予定の合間に休憩する形になり、まとまった休息が取れない。

もちろん、家庭の状況によっては「自由時間が取りやすい」ケースもあります。例えば、子どもがいない場合や、子どもがある程度成長している家庭では、比較的余裕が生まれます。しかし、「時間がある=暇」というわけではなく、多くの専業主婦が家族のために日々動いているのが現実です。

専業主婦の1日は決して単調ではない

掃除をする主婦

専業主婦の1日は、その家庭のライフスタイルや家族構成によって大きく変わります。乳児がいる場合は自分の時間を持つことすら難しく、小学生・中学生になれば、送迎や学習サポートの負担が増えます。「家にいる時間が長い=暇」というわけではなく、その間にさまざまなタスクをこなしているのです。

一見すると時間があるように見えても、常に家族の生活を支える役割を担っている専業主婦。その1日は、決して単調なものではなく、むしろ多くの責任とタスクに満ちたものなのです。

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