『ストーカーされやすい人』の特徴11選!被害者の共通点とは?今すぐできる自己防衛策

「ストーカー」という言葉が広く使われるようになって久しいですが、その実態は年々巧妙化し、被害に遭うリスクも変化しています。被害者の多くは「自分には関係ない」と思っていた人々。では、ストーカーに狙われやすい人の特徴とは? そして、どうすれば被害を未然に防げるのでしょうか。本記事では、ストーカーされやすい人の特徴と、その具体的な対策方法を詳しく解説します。

ストーカーとは?どこからが危険な行為なのか

ストーカーというと、「有名人が熱狂的なファンにつきまとわれるケース」を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、実際にはストーカー被害の多くは知人や元交際相手など、身近な人によるものです。何気ないやり取りがきっかけで執着され、気づいたときには危険な状況に陥ることもあります。

では、ストーカー行為とはどのようなものを指すのでしょうか? ストーカー規制法では、以下のような行為が繰り返し行われた場合、ストーカー行為と認定されます。

  • つきまといや待ち伏せ、押しかけ
  • 無言電話や執拗なメッセージ送信
  • 相手の周囲に対する誹謗中傷
  • しつこい交際や面会の要求
  • 家の周辺で騒音を立てるなどの迷惑行為

また、2021年の法改正では、GPS機器を用いた位置情報の取得もストーカー行為に含まれるようになりました。これは「直接的な接触がないから大丈夫」という考えが通用しなくなったことを意味します。加害者は被害者のスマートフォンや車に気づかれないようGPSを仕掛け、行動を把握しようとすることがあるのです。

「知らない間に監視されていた」
「なぜか行く先々で遭遇する」

――そんな違和感を覚えたら、すでにストーカー被害の兆候かもしれません。次の項目では、ストーカーされやすい人の特徴について掘り下げていきます。

ストーカーされやすい人の11の特徴

ストーカー被害に遭いやすい人には、ある程度共通した特徴があります。もちろん、どんな人でもストーカーの標的になり得ますが、「狙われやすい要素」を知っておくことで、危険を回避しやすくなるのも事実です。以下の特徴に当てはまる場合、日頃の言動や対策を見直してみるとよいでしょう。

1. 誰にでも優しく接する人

周囲の人に対して、分け隔てなく優しく接することは素晴らしいことですが、ストーカー気質の人にとっては「自分に特別な好意がある」と勘違いするきっかけになりやすいものです。特に、拒絶の態度を示さずに曖昧な対応を取ってしまうと、相手は「脈がある」「嫌われていない」と思い込み、エスカレートすることもあります。

実際、「優しさ=好意」と受け取る人も多く、「この人なら自分のことを理解してくれる」と依存されやすくなります。異性との接し方には注意しつつ、必要に応じてビジネスライクな距離感を意識すると良いでしょう。

2. 優柔不断で自分の意思をいえない人

「断るのが苦手」「はっきりNOと言えない」といった性格の人は、ストーカー被害に遭いやすい傾向があります。ストーカー行為をする人は、相手が抵抗しないことを見越して「押せば関係が進む」と考えます。たとえば、最初は食事の誘いを断れずに応じたとしても、それが「受け入れられた」と解釈され、さらなる接触を強要されるケースもあります。

曖昧な返答や「今度考える」といった言葉は、相手に期待を持たせる可能性があります。ストーカー行為を防ぐためにも、意思表示は明確にし、必要ならば毅然とした態度で「NO」を伝えることが大切です。

3. 全てに真面目な人

「真面目な人」は責任感が強く、人間関係を途中で投げ出さない傾向があります。しかし、その誠実さが裏目に出てしまうこともあります。特に、知り合いが「困っている」と言われると、助けなければならないと考えてしまう人は要注意です。

ストーカー気質の人は、「この人なら見捨てない」と思い込み、粘着してくることがあります。時には相手を振り払うことも大切であり、全てを真面目に受け止める必要はありません。自分の安全を最優先し、「関わらない勇気」を持つことも大切です。

4. 素直に相手を信じる人

人を疑わず、誰に対しても「この人は悪い人ではない」と考える人は、ストーカーの標的になりやすいことがあります。特に、最初は普通の友人や同僚として接していた相手が、徐々にエスカレートして執着するケースは珍しくありません。

例えば、相手が「ちょっとだけ話したい」と言ってきたとき、「少しだけなら」と気軽に応じてしまうことがあるでしょう。しかし、ストーカー気質の人は「この人なら受け入れてくれる」と解釈し、要求を増やしていきます。結果的に、相手にとって「都合のいい存在」として扱われ、抜け出しにくい関係が生まれてしまいます。

警戒心を持つことは決して悪いことではありません。 知らない人からの親しげな態度や急な好意には慎重になり、距離感を大切にすることで、不要なトラブルを回避できます。

5. ひとりで行動することが多い人

いつも一人で行動することが多い人は、ストーカーに目をつけられやすい傾向があります。特に、夜遅くに一人で帰宅することが習慣になっている人や、特定のカフェやコンビニを頻繁に利用している人は注意が必要です。

ストーカーは、ターゲットの生活パターンを把握することで行動をエスカレートさせます。 「この時間に必ずここにいる」「この道を通る」といった情報を知られると、待ち伏せや尾行が容易になります。

対策としては、以下のような工夫が有効です。

  • 帰宅ルートや時間を変えて行動パターンを読まれないようにする
  • 防犯ブザーを携帯し、万が一のときにすぐ使用できるようにする
  • 友人や家族と連絡を取り合い、不審なことがあればすぐに共有する

「一人のほうが気楽だから」と思っていても、ストーカーの目には「狙いやすい相手」と映ってしまうこともあります。時には周囲の人と行動を共にすることで、安全を確保する意識を持ちましょう。

6. SNSで自分の行動を詳しく公開する人

最近では、SNSがストーカー被害を助長するケースが増えています。たとえば、カフェでの写真をアップする際に「◯◯カフェでまったり中📚」と投稿したり、旅行中にリアルタイムで居場所を公開したりすることは、見知らぬ誰かに自分の行動を知られるきっかけになります。

実際にあった事例として、SNSの投稿を見た相手が「偶然を装って」その場所に現れるケースがあります。最初は「偶然会っただけ」と思っていても、何度も繰り返されると、意図的に行動を追跡されている可能性が高まります。

ストーカー対策として、SNSの使い方を見直すことが重要です。
以下の点を意識すると、プライバシーを守りながらSNSを楽しむことができます。

  • 投稿はリアルタイムではなく、時間を置いてから行う
  • 位置情報のタグ付けを避ける
  • 非公開アカウントを活用し、フォロワーを厳選する

何気なく投稿した内容が、ストーカー行為の手がかりにならないよう、慎重なSNS運用を心がけましょう。

7. はっきり断るのが苦手な人

「嫌われたくない」「相手を傷つけたくない」という気持ちから、ストーカー気質の人の要求を受け入れてしまう人は、被害に遭いやすい傾向があります。例えば、何度もしつこく食事に誘われたときに、強く拒否できずに「また今度ね」と曖昧に返してしまうと、相手は「次はOKかも」と期待してしまいます。

はっきりと断ることは、自分を守るための重要なスキルです。 相手に余計な期待を持たせないためにも、「NO」は明確に伝えましょう。

また、言葉で断るのが難しい場合は、以下のような方法もあります。

  • 「忙しいので無理です」と理由をつける
  • メッセージや通話をブロックする
  • 第三者に相談し、関係を断つためのアドバイスをもらう

ストーカー行為をする人は「押せば応じる」と考えることが多いため、相手に隙を見せない毅然とした態度が大切です。

8. 何でも相談してしまう人

誰にでも気軽に自分の悩みやプライベートな話を相談してしまう人は、ストーカーに狙われるリスクが高まります。ストーカー行為をする人は、相手の弱みや悩みを利用して関係を深めようとすることがあります。

例えば、「最近仕事が忙しくて疲れている」と相談したとき、ストーカー気質の人は「自分だけが助けになれる」と思い込み、過度に関わろうとする可能性があります。親身に話を聞くふりをしながら、距離を縮めようとするケースも少なくありません。

相談相手を慎重に選び、親しくない人にはプライベートな話を控えることが大切です。 また、適度な距離感を保つことで、相手に「特別な存在」と思わせないようにしましょう。

9. プレゼントを断れない人

「もらったらお返しをしないと悪い」と思い、相手からのプレゼントを断れない人は、ストーカー行為を助長させてしまう可能性があります。特に、執着心の強い相手は「プレゼントを受け取った=自分を受け入れてくれた」と考え、距離を詰めようとする傾向があります。

例えば、最初はちょっとしたお菓子や飲み物をもらっただけだったのに、そのうち「これも受け取って」とアクセサリーや高価なプレゼントを渡されるようになったら要注意。受け取ることで関係を深めようとしている可能性が高いため、「ありがとう、でも気持ちだけで十分です」と最初の時点でしっかりと断ることが重要です。

さらに、断りにくい関係性(職場の同僚や取引先など)の場合でも、相手が好意を勘違いしないように、毅然とした態度で「気持ちはありがたいですが、お気持ちだけ受け取ります」と伝えるようにしましょう。

10. 自分の個人情報を簡単に教えてしまう人

「仲良くなったから」といって、すぐに個人情報を教えてしまうのは危険です。電話番号や住所はもちろん、SNSのアカウントや勤務先の情報も、ストーカーにとってはターゲットを追いかけるための材料になります。

例えば、LINEを交換した後に「家はどのあたり?」と聞かれ、深く考えずに答えてしまうと、それが尾行や待ち伏せのきっかけになることもあります。また、「○○駅の近くに住んでいる」といった曖昧な情報でも、相手がしつこく調べると特定されてしまうこともあります。

対策として、以下のことを意識すると良いでしょう。

  • 初対面の人には安易に個人情報を教えない
  • 連絡先の交換は慎重に行い、必要ならビジネス用の連絡先を活用する
  • 自宅が特定されそうな情報(最寄り駅・よく行くカフェなど)を会話の中で出さない

ストーカーは、相手の情報を集めることで支配しようとする傾向があります。日頃から情報管理に気をつけることが大切です。

11. どこにいてもすぐに連絡が取れる人

「連絡をすぐ返さないと失礼かな」「既読スルーは悪い印象を持たれそう」と考え、どこにいてもすぐに返信する人は、ストーカーにとって「コントロールしやすい相手」と認識されることがあります。特に、LINEや電話に即レスする習慣があると、相手は「この人は自分を優先してくれる」と思い込み、より執着を強めることがあります。

ストーカー行為をする人は、相手の生活リズムを把握しようとするため、「いつでもすぐに連絡がつく人」は要注意。最初は「連絡が早くていい人」と思われるかもしれませんが、そのうち「返信が遅れる=何かあったのでは?」と勝手に不安を募らせ、さらに接触を増やしてくるケースもあります。

対策として、以下のような行動を心がけましょう。

  • 意識的に返信を遅らせ、相手に「即レスが当たり前ではない」と認識させる
  • 相手によっては、通知をオフにして距離を取る
  • 不審な相手からの連絡はブロックし、関係を断つ

適度な距離感を保つことで、ストーカーに発展するリスクを下げることができます。

ストーカーに遭わないための予防策

ストーカー被害を未然に防ぐためには、日常生活の中で注意すべきポイントがいくつかあります。何気ない行動が加害者にとって「接触のチャンス」となり得るため、できるだけ隙を見せないことが重要です。

行動パターンを変える

ストーカー行為をする人は、相手の行動パターンを把握することで、接触の機会を増やそうとします。特に、毎日決まった時間に同じ道を通る、決まった場所に寄るなどの習慣があると、尾行や待ち伏せをされるリスクが高まります。

対策として、以下のような工夫を取り入れると良いでしょう。

  • 帰宅ルートを日によって変える
  • 寄る場所を固定せず、複数の選択肢を持つ
  • 夜間の一人歩きを避ける

「いつものルート」ではなく、少しでも変化をつけることで、ストーカーに狙われにくくなります。

個人情報の管理を徹底する

SNSの投稿が原因でストーカー被害に発展するケースも少なくありません。以下のような点に注意して、個人情報の流出を防ぎましょう。

  • 投稿はリアルタイムではなく、時間をずらして行う
  • タグ付け機能を使わず、位置情報を特定されないようにする
  • フォロワーや友達の範囲を定期的に見直し、不要な相手を削除する

また、スマートフォンのセキュリティ設定を強化し、不正なアクセスを防ぐことも大切です。

防犯グッズを持ち歩く

いざというときに身を守るために、防犯ブザーや警報機を携帯することも有効です。特に、音が大きく鳴る防犯グッズは、周囲の注意を引くことができ、ストーカー行為を抑止する効果があります。

おすすめの防犯アイテムとしては、以下のようなものがあります。

  • 大音量の防犯ブザー(バッグに取り付けるタイプ)
  • GPS付きの通報機能があるキーホルダー
  • 携帯しやすい催涙スプレー(合法の範囲内で)

また、夜間に帰宅する際は、明るい道を選び、周囲に人がいる環境を意識することも重要です。

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