レザージャケットで絶対避けるべきNG行為８選！知らなきゃ後悔する劣化の原因とは？

知らずに傷めてしまうレザージャケットの落とし穴

レザージャケットは、ファッションアイテムとしての存在感が抜群です。どんなコーディネートにも合う汎用性と、使い込むほどに風合いが増す魅力が、多くの人を惹きつけてやみません。しかし、その一方で「繊細な素材」であることも見逃せません。適切なケアを怠ると、革の寿命を縮める原因になります。

たとえば、雨に濡れた後そのまま放置してしまった経験はありませんか？実はこれ、レザーにとって致命的なダメージを与える行為です。レザーは水分に弱く、正しく対処しないと硬化やカビが発生することがあります。また、汚れを放置したり、間違ったケアをすると、思わぬ劣化を招くことも。これから紹介するポイントを押さえて、愛用のレザージャケットを守りましょう。

レザージャケットでやってはいけないNG行為

レザージャケットの寿命を縮めるNG行為には、見過ごしがちなものも多く含まれます。それぞれの問題点を深掘りしながら解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

1. 汚れを放置する

レザーの表面に汚れが付着したまま放置すると、カビやひび割れ、さらには硬化の原因になります。特に水分や油分を含んだ汚れは、革の内部に浸透しやすく、見えない部分で劣化が進行する恐れがあります。

汚れを見つけたら、以下の手順で対処してください。

柔らかい布やブラシで表面の汚れをやさしく落とす
頑固な汚れにはレザー専用クリーナーを使用する
定期的なブラッシングで表面の光沢を維持する

豆知識として、レザークリーナーを使用する際は、まず目立たない部分で試してから全体に使うと安心です。

2. 雨に濡れたまま放置する

レザーは水に弱い素材です。雨に濡れた状態で放置すると、表面にシミができるだけでなく、内部まで湿気が浸透し、カビや色落ちの原因になります。

雨に濡れた際の正しい対処法はこちらです。

柔らかい布で水滴を軽く押さえて吸い取る
自然乾燥させる（直射日光やドライヤーは厳禁）
完全に乾いた後、保湿クリームを薄く塗布する

また、日頃から防水スプレーでレザーを保護しておくと、突然の雨にも安心です。防水スプレーは薄く均一にかけるのがポイントです。

3. ドライヤーで乾かす

雨に濡れたレザージャケットを早く乾かしたいからといって、ドライヤーで乾かすのは絶対にNGです。レザーは熱に弱く、高温にさらされると硬化やひび割れを引き起こします。

乾燥させる際は以下の方法がおすすめです。

水気を拭き取った後、風通しの良い日陰に吊るして自然乾燥させる
温風や暖房器具の近くには置かない

乾燥には時間がかかりますが、レザーを守るために焦らないことが大切です。

4. 濡れた状態で強く擦る

レザーが濡れたとき、「早く水を拭き取らなきゃ」と強く擦ってしまうのはありがちなミスです。実はこれ、革の表面を傷つけるだけでなく、色落ちや変形の原因になります。

適切な拭き取り方は以下の通りです。

吸水性の高い布で優しく押さえるように水分を吸収する
摩擦を避けるため、軽いタッチで拭き取る
完全に乾くまで自然乾燥させる

ここで注意したいのは、タオルの選び方です。粗い繊維のものは表面を傷つける可能性があるため、マイクロファイバーのクロスを選ぶと良いでしょう。

5. 適切な保管をしない

シーズンオフにレザージャケットを保管する際、ビニールカバーに入れっぱなしにしたり、湿気の多い場所に放置したりしていませんか？これらの行為は、カビや革の劣化を招く原因となります。

《保管時のポイント》

不織布カバーを使用して通気性を確保する
クローゼットの湿度を抑えるため、除湿剤を設置する
幅広のハンガーを使って形を崩さないようにする

さらに、シーズン中もこまめに通気を行い、湿気を溜め込まない工夫をしましょう。小さな手間が、レザーを長持ちさせる秘訣です。

6 防水スプレーを適切に使わない

「防水スプレーをかければ完璧」と思っていませんか？実は、防水スプレーの使い方にも注意点があります。過剰にかけすぎたり、全く使わないのもNGです。

《正しい使い方》

使用前にレザー表面を清潔にする
スプレーは30cm以上離して薄く均一にかける
乾かす時間を十分にとる

これだけで、突然の雨でもレザーのダメージを最小限に抑えられます。防水スプレーの効果は永続しないため、定期的に再塗布するのがおすすめです。

7. 適切なハンガーを使わない

保管時に何気なく使っているハンガーも、実は重要なポイントです。細いハンガーや形状が合わないものを使うと、肩部分に跡がついたり、ジャケットの形が崩れる原因になります。

《適切なハンガーの選び方》

肩幅がジャケットに合ったサイズのハンガーを選ぶ
木製や布製の丈夫なハンガーを使用する
肩部分が丸みを帯びた形状のものを選ぶと型崩れを防げます

また、ハンガーの選定に加えて、ジャケットがぎゅうぎゅうに詰まったクローゼットに保管しないことも大切です。レザーが他の衣類と擦れるのを防ぎ、通気性を確保しましょう。

8. 保湿ケアを全くしない

レザーは自然素材であるため、乾燥するとひび割れや硬化が進みやすくなります。特に冬場の乾燥した環境では、保湿ケアを怠ると取り返しのつかないダメージにつながることも。

《保湿ケアの基本ステップ》

1. 表面を軽くブラッシングしてホコリを落とす
2. 柔らかい布で薄く保湿クリームを塗布する
3. 塗りすぎないように注意しながら均一に伸ばす

保湿クリームは、「レザー専用」と記載されたものを選ぶことがポイントです。市販のクリームは成分が適さない場合があるため、革製品専用のものを使用しましょう。

レザージャケットを長持ちさせるための習慣

レザージャケットは、適切なケアと習慣を取り入れることで、その美しさと機能性を長く楽しむことができます。一度お手入れ方法を覚えれば、それは日常生活の中で自然と行える「習慣」になります。ここでは、これまで紹介したNG行為を避けるだけでなく、ジャケットを守るために日々取り組むべき具体的なポイントを整理しました。