ひき肉を冷凍保存する方法と長持ちさせるコツ

ひき肉は冷蔵庫で保存していても日持ちが悪く、余ったときにどのように保存したら良いのかで悩んでしまいがちです。良い保存方法があれば安くたくさん買っておくのにと思う人もいるでしょう。実は、ひき肉は上手に冷凍して保存すればかなり長持ちさせることができます。安心できるひき肉の冷凍方法と解凍方法のコツを知っておきましょう。

ひき肉の冷凍保存方法と長持ちさせるコツ

ひき肉 冷凍

ひき肉は通常のお肉よりも表面積が大きいため傷みやすくなっています。ひき肉を長期間美味しく味わうには冷凍保存がオススメです。ひき肉を冷凍保存するときにはただ買ってきたパックや袋ごと冷凍庫に入れてしまえば良いというわけではありません。

品質を低下させず、長期間の保存を可能にするためにはいくつかコツがあります。五つのポイントを押さえて上手に冷凍できるようになりましょう。

新鮮なうちに冷凍しよう

まず一つ目のポイントとして挙げられるのが、できるだけ新鮮なうちに冷凍することです。ひき肉の品質は冷蔵でもかなり早く低下していってしまうので、買ってきた日やその翌日くらいまでに使わない分は購入したらすぐに冷凍してしまいましょう。

期限が近づいたから冷凍しようというのでは、既に品質が悪くなってしまっているので冷凍の日持ちも悪くなります。購入するときにも当日に加工してパックされたものを選び、保冷バッグや氷などを使って冷やしながら自宅に持ち帰るとさらに良いでしょう。

もし、ひき肉が常温にあったまってしまっている場合は冷蔵庫で一度冷やしてから冷凍するのをオススメします。

空気を入れないように保存

二つ目のポイントとして空気に触れないようにして保存することが挙げられます。空気中にある酸素によって脂質が酸化されてしまうことがひき肉の鮮度が落ちてしまう原因の一つです。冷凍すると酸化はかなり遅くなりますが、それでもゆっくりと酸化は進行していってしまいます。

ひき肉を冷凍するときにはラップでぴったりと包みこむ事で空気に触れないようにしましょう。そして、ジップ付きの保存袋に入れた上で、保存袋の中の空気もできるだけ抜いて密封して保存するのが効果的です。

使いやすいように小分けも

三つ目のポイントは小分けして冷凍することです。ひき肉は冷凍と解凍を繰り返すとみるみるうちに品質が下がってしまいます。一回で使い切れる量で小分けして冷凍しましょう。

小さめにラップで包んだものをたくさん作って、必要な数だけ解凍して使うようにすると色々なタイミングで使えて便利ですよ。

保存用の袋に平べったくひき肉を冷凍しておくと、板チョコのように袋の上から冷凍されたひき肉を小さく分けることができます。必要な分を必要な時に使えるのでオススメです。

すぐに冷凍する

四つ目のポイントは冷凍にかかる時間をできるだけ短くすることです。ゆっくりと温度を下げていくよりも、一気に温度が下がった方がお肉の細胞が冷凍される前の状態で凍結しやすくなります。

ひき肉の細胞が壊れると中から成分が出てきてしまい、水っぽくなりやすくなるだけでなく、酸化などによる劣化も進みがちになるので注意が必要です。急速冷凍機能が付いている冷蔵庫なら積極的に活用しましょう。

また、ひき肉をラップで包むときには薄く平らな形に広げて、冷気が中心部まですぐに伝わるようにするのが大切です。金属のトレイをひき肉の下に敷く事が素早く冷凍させるためのコツです。

手で触らないようにする

五つ目のポイントはひき肉に直接手で触らないようにする事です。どれだけ綺麗に手洗いをしても、手にはたくさんの雑菌が付着しています。

そのためひき肉に直接触れた場合、そこから雑菌の繁殖が始まってしまいひき肉の日持ちが悪くなってしまいます。綺麗なビニール手袋や菜箸、ラップなどを利用して直接ひき肉に触れないように注意しましょう。

調理して冷凍保存する方法

ひき肉 冷凍

ひき肉を冷凍保存するときには予め調理しておくのも合理的です。基本的な冷凍方法のコツは生のまま冷凍するのと同じですが、調理してから冷凍するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

調理すると長持ちする

調理してから冷凍保存するメリットは冷凍と解凍のプロセスによってひき肉の品質が低下するのを防げることです。特に加熱調理をしておくと生のままで保存するよりも一週間程度保存期間を延ばせます。

下味をつけるだけでも数日は日持ちが良くなるので、時間に余裕があるときには一手間をかけてから冷凍保存するようにしましょう。調理といっても茹でたり焼いたりするだけでなく、塩や醤油などで下味をつけるだけなど様々方法があるのでご紹介します。

下味をつけて冷凍する

塩や醤油などで下味をつけてから冷凍することで、解凍した時にひき肉がふわっとした食感になります。ひき肉に下味処理をすると肉の中に含まれている水分が外に出ていき、冷凍と解凍のときに水の体積が変化することで細胞が壊れてしまうリスクを低減させられるからです。

お好みで薬味を入れておけばしっかり味が浸透した美味しいひき肉になりますよ。

茹でてから冷凍する

ひき肉を茹でる事で、余分な脂を落とすことができるためヘルシーなひき肉になります。ダイエット中の方や、脂が苦手な方にオススメの方法です。また火が通っているので解凍した後すぐに食べられるのは嬉しいですね。茹でたひき肉は解凍後味をつければそぼろとして美味しく頂けます。

炒めてから冷凍する

ひき肉に一番オススメなのは炒めてから冷凍することです。加熱調理した後に冷凍保存したひき肉は加熱調理を調理せずに冷凍したひき肉と比べて水分が少ないため、パラパラの状態で冷凍することができます。

そのため、見た目も綺麗な上舌触りもよくなり美味しくなりますよ。炒める時に軽く塩胡椒などで下味をつけておけば、肉特有の臭みも減らすことができる上に、ひき肉自体のコクも深まります。

使い勝手もよくなる

また、調理してから冷凍保存しておくと使いやすいというメリットもあります。下味をつけてハンバーグの形に成形しておけば、解凍したらすぐに調理できるでしょう。肉団子を揚げて冷凍保存しておいたら、電子レンジで温めるだけですぐに食べられます。

料理をするときにあまり時間がない場合が多い人は、週末などの時間があるときに可能な範囲で調理した上で冷凍保存しておくと、忙しいときにも料理をしやすくなるのです。調理してから冷凍保存すると保存できる期間が伸びるだけでなく使い勝手もよくなるので一石二鳥ですね。

冷凍したひき肉を解凍する方法

ひき肉 冷凍

冷凍したひき肉を解凍するのも実はそれほど簡単ではありません。美味しさを保つためにはコツがあるので、基本的な方法を三通り知っておきましょう。

電子レンジで解凍

一つ目は電子レンジで解凍する方法です。解凍モードが付いている場合には解凍モードで重さに応じて時間を設定して解凍すれば大丈夫でしょう。解凍モードがない場合には150〜200Wを選んで100gにつき約2分加熱して解凍します。

ただし、ひき肉の形や種類、電子レンジの性能によっても多少の違いがあるので、よく観察しながら解凍するようにしましょう。心配な場合には1分経過したら裏返してもう1分といった形で加熱していくのが良い方法です。

電子レンジは通常500W以上で利用しますが、500W以上だとひき肉の内側と外側で熱の加わり方に大きなムラができてしまうので注意が必要です。電子レンジで解凍する場合は、冷凍したひき肉にキッチンペーパーを置いて解凍すると、ひき肉の水分が飛び散るのを防いでくれますよ。

冷蔵庫に移して解凍する

二つ目は冷蔵庫で解凍する方法です。冷凍する場合と違って解凍するときにはできるだけ時間をかけた方が品質は低下しにくくなります。明日使いたい分のひき肉を夜のうちに冷蔵庫に移しておく、夕飯に使いたい分を朝のうちに移すといった考え方をすれば良いでしょう。

解凍にかかる時間は冷蔵庫の温度と肉の大きさによってかなり違うので、二時間から半日程度と考えて何度か試行錯誤をしてみるのが大切です。

流水でも解凍できる

三つ目に流水で解凍する方法も挙げられます。密封した袋に入ったひき肉をボウルに入れた水に沈めてゆっくりと溶かすのが基本です。流水といっても水をたくさん流す必要はなく、水が常温よりもずっと低い状態を保ってゆっくりと解凍するのがコツです。

しっかりと密封できていないと水がひき肉に染み込んでしまって台無しになるので、心配な場合には二重袋にしておきましょう。

解凍したてのお肉をすぐに使わない

ひき肉 冷凍

ひき肉を解凍したらすぐに調理しようと思うかもしれません。しかし、一般的には解凍したら常温に戻して使うのがおいしく調理できます。どうしてすぐに使わない方が良いのでしょうか。

常温に戻した方が美味しい

冷蔵庫で解凍したり、流水を使ったりしたときにはまだ肉は冷たいままでしょう。そのまま加熱調理を始めてしまうと急激な温度上昇が起こってしまいます。

肉は急激に加熱されると硬くなってしまう性質があるため、できるだけ温度変化は緩やかにした方が柔らかく美味しくなるのです。ふっくらとした食感に仕上げたいというときには特に常温になるまで十分に待ってから使いましょう。

特に大きな塊の場合には表面は常温に戻っていても、中の方はまだかなり冷たい場合があります。そのまま加熱調理をすると火の通り具合にもムラができてしまうので、ゆっくりと時間をかけて常温に戻すのが大切です。

電子レンジの使用は要注意

ただし、電子レンジで解凍したときには状況が異なり、すぐに調理を始めた方が良い場合がほとんどです。電子レンジの場合には水分を振動させて加熱する仕組みになっているので、中からもひき肉が温まってきます。

そのため、解凍できたときには中までほとんど同じ温度になっているのです。あまりそのまま置いておくとひき肉が劣化していってしまうので、解凍後すぐに調理を始めるのが良いでしょう。

まとめ

ひき肉 冷凍

ひき肉は小分けにして密封できる袋に入れた上で急速冷凍をすると日持ちが良くなります。可能であれば調理をした上で冷凍するようにしましょう。解凍するときにはゆっくりと時間をかけるか、電子レンジを使って解凍するのが効果的です。

ただ、冷凍保存をしても徐々に品質が低下するのは確かなので、できる限り早く使い切るようにしましょう。