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お墓参りするときはマナーを守ることが大事
お盆やお彼岸、年末年始や故人の命日に家族でお墓参りするご家庭は多いでしょう。最近では、少子高齢化の波を受けて墓じまいする世帯も増えていますが、それでも日本の伝統として多くのご家庭で『お墓参り』という風習が受け継がれています。
お墓参りはご先祖様に挨拶や感謝の気持ちを伝えることが目的です。したがって、基本的なマナーや掃除方法などを知識として正しく把握しておきましょう。
お墓参りする時にやるべきではない『NG行為』
お墓参りするときは、ご先祖様や他の参拝客に失礼にあたる行為は絶対にしてはいけません。迷惑をかける行為やお墓を傷つけるような行為を無自覚に行わないよう気をつけましょう。
1.派手な服装や露出の多い服でお参りする
お墓は亡くなった方々が静かに眠っている場所です。厳粛な場に派手な服装や露出の多い服装でお参りしてしまうと、故人に対して失礼にあたるだけでなく、マナー違反として周囲から白い目で見られてしまいます。
お墓参りするときは、カジュアルすぎる服装や露出の多い服装は避け、落ち着いた色合いのモノトーンや灰色、紺色などを基調とした服装を心がけましょう。
2.お供え物を置きっぱなしにして帰る
お墓参りのときは、墓石に食べ物や飲み物、線香などをお供えします。度々、お供えした物を持ち帰らずにそのまま置きっぱなしで帰ってしまう人を見かけますが、これはお墓を汚したり傷つけたり、周りのお墓を管理しているご家庭の迷惑になるので絶対にやめてください。
食べ物や飲み物を置きっぱなしで放置していると、猫やカラスなどの野生動物が寄ってきてしまい、墓の周りを荒らしてしまう恐れがあります。
すると、自分のご先祖さまだけでなく、周りのお墓に眠る方やご遺族にも被害が拡大してしまうので、必ずお供え物は持ち帰って処分してください。
3.お酒やジュースを墓石にかける
昔は大胆にも「故人がお酒が好きだったから」という理由で、墓石にお酒やジュースをかける光景を目にすることもありました。
しかし、お酒やジュースを墓石にかけてしまうと、墓石が劣化する原因になりますし、お酒やジュースの匂いが辺りに漂い、野生動物を引き寄せてしまいます。お墓周りを汚してしまうので、絶対にやめてください。
4.火をつけたものを放置して帰る
線香や故人が好きだったタバコなどに火をつけてお供えする人もいます。しかし、基本的にタバコに火をつける行為は霊園内では禁止されているので、お供え物だとしてもやめましょう。
また、線香に火をつけた場合は、お墓参りが終わるときに必ず手で仰ぐなどして完全に鎮火させて片付けましょう。火をつけたものをそのまま放置して帰ってしまうと、火事に発展しかねません。
5.他の家の墓参りをする(敷地に入る)
他の家の墓参りは絶対にやってはいけません。これは他の家の敷地内に勝手に不法侵入していることと同じなので、非常に迷惑です。また、隣の家のお墓に手をついたり、荷物を置いたりする行為も大変失礼な行為なので絶対にやめてください。
6.大声で会話したり走り回ったりする
お墓は多くの亡くなった方々が静かに眠っている場所です。お墓参りするときも、なるべく静かに行動することが望ましいでしょう。
したがって、大声で会話したり霊園内を駆け回ったりする行為はご法度です。特に小さなお子様を連れている方は、子どもが飽きて騒いだり走り回ったりしないよう、なるべく気をつけてください。
7.誤った方法で掃除する
お墓参りする際は、お墓周りの掃除も行います。その際、誤った方法で掃除してしまうと、かえって墓石を傷つけたり、汚してしまう恐れがあるので注意しましょう。
- たわしで墓石を強くこすり洗いする
- 家庭用洗剤などを使って墓石を掃除する
- 水洗いした墓石を乾拭きせずに放置する
以上の掃除方法は墓石を傷つけたり汚してしまいます。墓石を洗う際は、歯ブラシなどの柔らかいブラシで水洗いするだけにとどめましょう。どうしても洗剤で綺麗にしたいという場合は、墓石用の洗剤を使ってください。
また、水洗いした後は、最後に必ず乾拭きしましょう。水が付着したまま帰ってしまうと、墓石が劣化したり、埃などが付着して汚れてしまいます。
お墓参りするときはご先祖様に敬意を払ってお参りしよう
お墓参りするときは、正しい知識を持ってマナーを守りお参りしてください。ご先祖様にはもちろん、他のお墓に眠っている故人様やご遺族の方に迷惑がかからないような振る舞いを心がけましょう。