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ついやりがち?カップ麺の意外な落とし穴
カップ麺は、忙しい日々の中で多くの人に愛される食べ物の代表格です。何も準備をしなくても熱湯さえあれば数分で完成するこの食事は、仕事の合間や夜食としても手軽に楽しめます。その魅力は、世界中で広がり続けていますね。
しかし、そんなカップ麺にも気を付けるべき点があります。普段の食事では気にしないようなことでも、カップ麺特有の特徴が原因でトラブルやリスクを招くことも。まずはその背景を一緒に探っていきましょう。
カップ麺でやりがちな5つのNG行為
カップ麺のNG行為には、健康や生活環境に影響を与えるものがいくつかあります。以下にその代表的な例を紹介し、それぞれに対応する解決策も解説していきます。
1. 寝る前にカップ麺を食べる
仕事や家事を終えて、一息つきたい夜。「お腹がすいたからカップ麺でも…」と思ったこと、ありませんか?でも、寝る直前のカップ麺は、消化不良を引き起こす可能性があるため注意が必要です。胃腸が休むべき時間に働かせることで、翌朝のだるさや胃の不快感につながることも。
さらに、塩分や脂質が多いカップ麺を寝る前に摂取すると、血圧や体脂肪に影響を及ぼす可能性があります。どうしても夜食が食べたい場合は、少量の果物や低カロリーの軽食に切り替えるのが賢明です。
2. 余った熱湯をそのままシンクに流す
カップ麺を作った後、余った熱湯をそのままシンクに流してしまう人も多いのではないでしょうか?実はこれ、排水管の寿命を縮める行為です。排水管の耐熱温度は通常70℃程度とされており、それ以上の熱湯を流すことで素材が劣化し、ひび割れや漏水を引き起こす原因になります。余った熱湯は、冷ましてから流すか、冷水と混ぜて排水管を守りましょう。
3. カップ麺の容器に特定の食用オイルを加える
「健康に良いから」と、エゴマ油や亜麻仁油などの油をカップ麺に追加する人もいます。しかし、カップ麺の容器に直接これらの油を加えるのは避けたほうがいいです。これらの油には容器内面を変質させる可能性があり、状況によっては容器が漏れる危険性も。
健康に配慮して油を加えたい場合は、耐熱の陶器やガラス製の器に移し替えることをおすすめします。これなら安全に楽しめるだけでなく、ちょっとした贅沢感も味わえますよ。
4. カップ麺のスープを全部飲み切る
カップ麺のスープは、食欲をそそる濃厚な味わいが魅力的です。ですが、そのおいしさに負けて全部飲み切ってしまうと、健康面で大きなリスクを伴います。スープには1杯あたり5〜6gもの塩分が含まれることが多く、これは厚生労働省が推奨する1日の塩分摂取量(男性7.5g未満、女性6.5g未満)にほぼ匹敵する量です。
また、カップ麺のスープには油分や食品添加物も多く含まれており、飲み干すことで高血圧や腎臓への負担が増大する可能性があります。スープは「味わう程度」にとどめておくのが賢明です。
5. 残り汁をシンクに流した後、水で流して放置
カップ麺を食べた後、スープの残りをシンクに流すこと自体がNGであると知られていても、流水で簡単に洗い流せば大丈夫だと思っている人は少なくありません。しかし、カップ麺のスープに含まれる塩分や油分はシンクのステンレス部分に残りやすく、そのまま放置すると錆びや腐食の原因となることがあります。
スープを流した後は、必ず食器用洗剤を使ってシンクをしっかり洗浄しましょう。さらに、定期的に重曹やクエン酸を使って清掃することで、塩分や油分の蓄積を防ぐことができます。ちょっとした手間で、シンクの寿命をぐっと延ばせますよ。
日常で活かせるカップ麺の楽しみ方
カップ麺を安全かつ健康的に楽しむためには、NG行為を避けるだけでなく、工夫を凝らすことも重要です。たとえば、冷凍野菜を追加したり、茹で卵をトッピングするだけで栄養価が格段にアップします。また、塩分が気になる場合は、スープをあらかじめ少し捨ててから調理するのもおすすめです。
さらに、ノンフライ麺や減塩タイプのカップ麺を選ぶことで、健康への配慮も可能になります。最近では、味やバリエーションに優れたヘルシーなカップ麺も増えているので、自分に合ったものを選んでみてください。
カップ麺は便利でおいしい食べ物ですが、食べ方次第で健康を守ることも、損なうこともできます。ちょっとした知識と工夫を加えて、心身に優しいカップ麺ライフを楽しみましょう!