目次
除湿剤の効果①「気になるニオイを取り除いてくれる」
湿気剤の効果は湿気を取り除くだけではありません。備長炭を配合した湿気剤を選べば湿気だけではなく、気になるニオイも一緒に取り除くことができます。収納していたものを久しぶりに出してみたとき、イヤなニオイがした経験はありませんか?
とくに衣類はキレイにお洗濯をして収納したつもりでも、いつの間にかイヤなニオイがついてしまっていることがあります。ニオイがつきやすいものを収納するときや、ニオイがついてしまうことを防ぎたい収納場所には備長炭を配合した除湿剤を置いておきましょう。
除湿剤の効果②「カビ対策ができる」
湿気の多い場所で気になるのがカビの発生ですよね。衣替えをしようと引き出しや収納ボックスを開けたとき、カビ臭いなと感じたことがあるのではないでしょうか。
カビが発生しても簡単にお手入れできる物であればまだ良いのですが、気軽にお手入れできない物にカビが生えてしまったらショックですよね。
除湿剤の効果③「ダニの発生を予防する」
シートタイプの除湿剤は、ベッドや布団などの寝具にダニが発生してしまうことを予防することができます。ダニは目に見えないものだからこそ、気づくことのないままダニが大量に発生したベッドや布団で寝てしまっているかもしれません。
湿気を取り除くことでダニの発生を予防するだけではなく、シートに含まれた抑制剤によってダニの繁殖も抑制することができます。
除湿剤の効果④「靴の汗ムレのニオイを取り除いてくれる」
汗ムレによる靴のニオイって気になりますよね。汗でムレてしまって靴を脱ぐのが恥ずかしいときってありませんか?
汗でムレてしまった靴をそのまま放っておくと靴にニオイが蓄積してしまいます。何も対策をしないままシューズボックスにしまうと、シューズボックス全体のニオイが気になる原因になってしまうこともあります。汗ムレのニオイがする靴を履くのはイヤですよね。
備長炭を配合した靴用の除湿剤を選べば、汗ムレのニオイも取り除くことができ、次また靴を履くときにサラサラで履き心地も良く、ニオイを気にすることもありません。とくに子供さんのスニーカーの除湿と脱臭におすすめです。
除湿剤の効果⑤「ペットフードを湿気から守る」
これはペットフード用の除湿剤なのですが、ドッグフードやキャットフードなどのカリカリフードを湿気から守ることができる除湿剤もあるのです。私は愛犬と愛猫たちのカリカリフードだけではなく、子供たちのお菓子を入れているボックスのフタにもこの除湿剤を使っています。
除湿剤の効果を十分に発揮させるための置き方
除湿剤を下の方に置く
クローゼットに除湿剤を置く場合は床に置く、押入れに除湿剤を置く場合は一番下の段に入れておく、引き出しの中に除湿剤を置く場合は物の下に置くなど、とにかく除湿剤は下の方に置くというのがポイントです。
たとえば、衣類を収納しておく引き出しに除湿剤を置く場合、衣類の下や間や横や上など、あちこちに置いてしまっていませんか?衣類を湿気から守りたい場合には、衣類の下に除湿剤を置きます。
また、クローゼットに除湿剤を置く場合なのですが、吊るして使用することができる除湿剤だけでは不十分な場合があります。吊るして使用することができる除湿剤に加えて、床にも置くタイプの除湿剤を置いておくと十分に効果を発揮させることができます。
湿気は空気より重たいため下に溜まりやすいという性質を持っています。そのため除湿剤を下のほうに置くようにするのは間違いではありません。
しかし全ての湿気が下に存在しているのではなく、中間地点にも湿気はあるわけです。
そのため2段になっている押し入れであれば上の段と下の段に置くほうが効果的です。衣装ケースの服の間に入れる場合も、下を多めにして間にも置くようにすると効果的に除湿できるようになります。
空気の通り道を作っておく
空気の流れが悪くなると湿気がこもりやすくなってしまいます。引き出しには衣類を詰め込みすぎてしまわないようにし、ハンガーにかける場合も隙間を開けるようにして収納すると良いです。押入れにはすのこを敷いて空気の通り道を作ってあげるのがおすすめです。
除湿剤に関するQ&A
A.水分が出ない除湿剤の中には、再利用できる商品もあります。再利用可能なものは「再利用できます」とパッケージなどに書かれているのでチェックしてみてください。
「乾燥」の表示が出たら天日干しします。元の色に戻ったタイミングでふたたび利用可能です。
A.除湿剤の水分は「塩化カルシウム水溶液」というもので、塩分が含まれています。この塩分が「塩害」を引き起こし、草木の生長を妨害するため、除草剤として使用可能です。ただし、ガーデニングや家庭菜園のスペースにまいてしまうと、農作物が育ちにくくなるのでやめましょう。
A. 下駄箱や押入れに入れるものは除湿剤、お菓子などに入っているものは乾燥剤。
以下に違いをまとめてみました。
除湿剤 | 乾燥剤 | |
用途 | 空気の湿気を取り除くために用いられる薬剤や製品 | 食品や医薬品の乾燥を促すため、市販パッケージに封入されるなどして使用されている |
成分 | 固形の塩化カルシウムで、豆腐の凝固剤などの食品添加物としても使用されており、凍結路面の融雪剤としても使われている | シリカゲルや生石灰(酸化カルシウム)が主成分 |
水分吸収率 | 塩化カルシウムは水分に触れると液化する性質を持ち、自重の3~4倍の水分を吸収する | シリカゲルは自重の5割ほど、生石灰は自重の3割ほどの湿気を吸収する |
まとめ
湿気って季節を問わず気になりますよね。とくに梅雨の時期や結露ができやすい時期の湿気は厄介です。衣類や物を湿気やカビやダニから守るためにも、上手く除湿剤を使用したいものですね。除湿剤には香り付きのものもあるので、衣装ケースや引き出しで使ってみてはいかがでしょうか。
押し入れやクローゼットの前で除湿器をかけると半日としないうちに貯水タンクが満タンになります。そのことからも分かるように、実は湿気というのはかなり多くあるものです。
市販の除湿剤だとすぐに満水になるので、頻繁に取り換える必要があります。満水状態の除湿剤を入れておいても効果は全くないのです。
そのため除湿剤が数日で満水になってしまうようであれば、思い切って除湿器を購入したほうが結果的に安上がりであり、手間もかからないようになります。
自分の家がどの程度の湿度なのか、一度除湿剤が満水になるまでの時間をしっかりと確認し、早いようであれば除湿器の購入も検討されることをおすすめします。
家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。
そのため除湿という作業を意識してやらないとなりません。
ドラックストアやスーパーで売られている除湿剤は手軽に利用できる半面、正しい使い方をしないと効果を得られないことも。
一番多いのは除湿剤が満水状態になっているのに放置しているケースです。市販の除湿剤を使う場合は、頻繁に水の溜まり具合を確認して満水になっていたらすぐに交換するようにしましょう。