目次
靴を早く乾かす方法
最初に、靴を乾かす上で心掛けておくべき基本的なポイントを解説します。以下で説明することは、どんな靴であろうと乾燥する上では欠かせない大事な要素になっていますので、しっかり目を通しておいてください。
水気を切る
まずは乾かす前にブラシなどで泥を簡単に払い、乾いた雑巾などで拭いてあらかじめ水気を切るようにしましょう。自分で拭える余分な汚れや水分を先に取り除いておくことで、格段に乾燥効率が上がります。
普段、日常的に歩いているだけでも靴には意外と泥が付いており、雨の中を歩いた場合は、たくさんの水分を含んだ状態になっています。そのままの状態にしておくのはあまり好ましくないので、外出先で靴が濡れてしまったときは、なるべく早く水気を切ることが大切です。
風通しがいい場所を選ぶ
次に重要なのが靴を干す際の場所ですが、雨が降っていないのであれば外に出して干すようにしましょう。その際、風通しの良い場所を選んで干すようにしてください。靴の中は雑菌が発生しやすく、風通しの悪い場所に置いてしまうと雑菌を繁殖させてしまうことになります。
物かげに隠れるような場所は避けるようにしなければなりません。天候が悪く外に出せない場合は、新聞紙を敷いて室内に置き、窓を開けるか換気扇を回すなどして風通しを良くしておいてください。
全体に風が当たるように干す
靴は一部だけがなかなか乾かないということがよくあります。全体を同時に乾かすために靴の置き方にも気を配りましょう。平置きにするよりも、壁際に立てかけて靴底にも風が通るように干した方が、靴全体に風が当たることになり乾燥ムラを防ぐことができます。
また、靴の中に空気を循環させるためにも、靴紐は外しておくのを忘れないようにしましょう。さらに、新聞紙を敷いておくと湿気を吸い取ってくれるのでとても効果的です。普段から古新聞を靴の手入れ用に何枚かとっておくことをおすすめします。
靴を乾かすスピードを早くするコツ
靴を乾かす基本的なポイントが理解できたところで、次に重要なのが乾燥時間の短縮です。乾燥時間は身近な道具を用いて短縮させることができるので、いくつか紹介していきましょう。
乾燥に時間がかかってしまうと、雑菌繁殖の原因にも繋がるので、以下で説明することをしっかり頭に入れておいてください。
ドライヤー
乾燥時間の短縮には、ドライヤーの利用が欠かせません。ドライヤーの温風をあてて靴の中を温めておくだけで、その後の乾燥時間が大幅に短縮できるので、靴を干す際には一度ドライヤーを使うようにしましょう。
革靴やブーツなどの場合は素材にダメージを与えてしまう可能性があり、あまり向いていないかもしれませんが、上履きやスニーカーにはかなり効果的です。
スニーカーや上履きのような布製の靴でもソウルの部分など熱に弱い素材を使っているため、乾燥させるときにドライヤーを使用するのには注意が必要です。
また加熱しすぎで布を傷めてしまう可能性もあるので、ドライヤーを利用する場合は熱くなりすぎないように、HOTとCOOLを交互に使うようにしましょう。
革製品への使用は厳禁です。
新聞紙
靴は全体を同時に乾かすことが大事であると先程述べましたが、一番乾きにくいのが内側のつま先部分です。風通しの良いところに干しておいてもつま先部分だけはどうしても乾かすのに時間がかかってしまいます。
急いでいるときには、干す際に新聞紙を軽く丸めて靴の中に詰めておきましょう。新聞紙が直接水気を吸い込んでくれるので、乾きにくいつま先部分までしっかり乾かすことができます。
空中に干す
風通しをよくするためには障害物を避ける必要がありますが、そのような広々とした空間はなかなか身近に存在しません。そのような状況ではシューズハンガーを用いるなどして、吊るし干しすることを意識しましょう。
空中に干すことで全面に風を当てることが可能になるので、より効率的な乾燥を実現させることができます。
扇風機
自宅で簡単に風を作り出すことができるものといえば、扇風機です。扇風機も靴の乾燥に役立つ道具のひとつなので上手に活用しましょう。常に新鮮な空気に当たるので衛生的な上、時間の短縮にも貢献してくれるので、急ぎの際にはかなり役に立ちます。
布団乾燥機で靴を早く乾かす方法
布団乾燥機を持っている場合、靴の乾燥にも代用できるのでとても便利です。まず、ゴミ袋を用意して何箇所か小さな穴を開けた上で、中に乾かしたい靴を入れます。
そして布団乾燥機のホースを入れ、袋の口と一緒にガムテープで巻いて固定したら、あとは布団乾燥機のスイッチを入れるだけです。とても簡単でスピーディに乾燥させることができるのでぜひお試しください。
スニーカーを洗濯機の脱水にかける方法
スニーカーや上履きを洗った際、ビショビショに濡れたままで乾かそうとしても相当時間がかかってしまうので、なるべく脱水した上で乾燥させるのが好ましいですが、靴を洗濯機にかけると靴や洗濯機によくないのではないかと考える方も多くいるでしょう。
しかし、正しい手順を踏めば靴であっても洗濯機を用いて脱水することは可能です。その手順を詳しく解説していきますので、目を通しておきましょう。
まず、中敷や靴紐など、外せるものは全て外しておきましょう。それぞれを別々にしておかないとしっかり脱水することができません。洗濯機に入れる前に、外せるものがないか忘れずに確認してください。
外し終えたら、脱水をより効果的にするために中敷と靴の中と外をタオルで拭いてあらかじめ余分な水気を取り除いておきます。あとは洗濯機で脱水にかけるだけですが、その際、必ず靴をタオルで包む、もしくはネットに入れるなどした上で脱水にかけることが大切です。
そのまま入れてしまうと、靴にも洗濯機にもダメージを与えることになるので注意が必要です。脱水が終われば、あとは前述した通りの方法に倣って乾燥させてください。壁に立てかける、もしくは吊るす際、つま先を下にしておくことで踵の型くずれを防ぐことができます。
まとめ
靴は雑菌が発生しやすいので衛生面に気を配っておかなければなりません。特に使用頻度の高いものは洗濯を後回しにしてしまいがちです。
雨に濡れた日は、そのまま次の日に持ち込むようなことは避け、手入れを行うようにしましょう。ここに書かれていることを実践すれば、靴をいつも清潔に保つことができます。ぜひお試しください。
濡れた靴を乾かすときは前述のようにまず脱水。その後に干すときも壁に立てかけたり、靴が縦の状態で干すのではなく、ソウル部分(底の部分)が上になるようにして干すようにしましょう。
ハンガー2本を利用してそこに靴を渡すように置けば下向きで干すことができますし、最近は専用のハンガーも販売されています。
壁に立てかけたり、縦の状態で干すとどうしても中の部分の水分が下に溜まってしまい乾きづらくなるからです。
コツを覚えて靴の速乾を心がけてください。
家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。
スニーカーや上履きのうような布製の靴であれば、紐を外して洗濯ネットに入れ脱水機にかけましょう。その後、風通しの良い所に干すようにします。
扇風機の風を当てられればベスト。乾燥時間を一気に短縮することができます。