急増している『闇バイト』…どんな内容が多い?なぜ罪を犯すことに抵抗がないの?

最近、被害が急増している『闇バイト』による犯罪事件。ニュースで見かけるたびに戦々恐々としてしまいます。なぜ闇バイトをしている犯罪者たちは罪を犯すことに抵抗がないのか、また闇バイトにはどのような内容が多いのか、この記事で改めて理解しておきましょう。

急増している『闇バイト』は凶悪犯罪に発展するケースも

ここ数年で事件が急増している闇バイトによる犯行。民家が襲われたり、店舗に強盗が入ったり、架空請求詐欺にあったりと、ニュースを見るたびに戦々恐々とする人も多いでしょう。

闇バイトは、SNS経由で募集されているケースが多く、主に若い世代をターゲットにしています。また、闇バイトとして求人しているわけではなく、募集内容には「コールセンター業務」や「書類運搬業務」など、一見すると無害と思えるような内容が記載されていることも多いです。

そのため、知識を持っていなければ闇バイトと通常のバイト求人との見分けがつきにくく、2023年より警視庁や政府からSNSを経由したバイト募集に対して注意喚起や対策強化が開始されています。

『闇バイト』の犯罪者たちはなぜ罪を犯すことに抵抗がないのか

闇バイトに加担してしまう犯罪者たちは、驚くほど大胆に罪を犯している印象がありませんか。なぜ彼らは罪を犯すことに抵抗がないのかと不思議に思う方も多いでしょう。

実は、闇バイトに加担している者の多くは、罪を犯すことに抵抗がないのではなく、闇バイトから抜け出せない、命令に従わなければ自分や家族が危険な目に遭うという怯えから行動に移しているといわれています。

実際、闇バイトによる犯罪で逮捕された若者の中には、最初の時点で自分の個人情報だけでなく、家族の情報なども伝えてしまっており、後々断ろうとしてもそれらの情報が脅しに使われていた事例が非常に多いです。

また、何度でも脅迫されることによって犯罪に加担させられるため、途中から感覚が麻痺してしまう、考えることをやめてしまうといった負のループに陥ってしまう人もいます。

『闇バイト』に多いとされる”内容”とは

闇バイトには、主にどのような種類の内容があるのでしょうか。

特殊詐欺の実行役

オレオレ詐欺や架空請求詐欺などの実行役として求人募集されているケースは非常に多いです。この場合、求人募集欄には配達業やコールセンター業務のような内容が記されていることが多く、「電話をかけるだけ」「指定された場所で荷物を受け取るだけ」などの文章が記載されています。

詐欺犯罪の実行役は「かけ子」「受け子」「出し子」の3つの種類があり、かけ子は電話をかけて騙す役、受け子は被害者本人に接触して現金やカードなどを受け取る役、そして出し子はATMなどから現金を引き出す役です。

違法なものの運び屋

違法薬物や犯罪に関わる品物を指定された場所に運ぶ「運び屋」も有名です。配達業や配送業として求人募集されているケースが多く、加担した者の中には自分が犯罪に加担したと知らなかった人もいる恐ろしい闇バイトです。

さらに、求人募集に応募した段階で、保証金として金銭を払わされ、その後音信不通になるというケースも多発しているので、「運ぶだけ」という謳い文句には注意しましょう。

強盗の実行役

最近急増している闇バイトに、強盗が含まれます。その名の通り、店舗や自宅などに押し入り、財産を奪う犯罪内容です。

この手の犯罪は、最近では強引な手段を無理強いさせられている「捨て駒」と呼ばれる闇バイト犯罪者も多く、強盗致傷や強盗殺人に発展しているケースもあります。

実際、闇バイトに応募した者だけが実行役として逮捕され、彼らに指示を出していた主犯格は捕まらないというケースが多いため、非常に厄介で恐ろしい闇バイトです。

口座の売買やスマホの契約代行

他にも銀行口座を高額で販売する内容や、スマホを自分で使わないのに契約して携帯電話やスマホを販売店から騙し取るスマホ契約代行など、さまざまな闇バイトが存在します。

知識を持っていないと「こんなバイトもあるんだ」と知らずに闇バイトに加担させられ、詐欺罪や業務上横領罪、窃盗罪に問われてしまう恐れがあるので注意してください。

闇バイトに騙されないために…求人募集で確認すべき注意点

現代では、バイト探しをネット上で行う人が大半です。しかし、近年は紹介したように闇バイトが紛れ込んでいる可能性があるため、正しい知識で安全なバイトか闇バイトか見極める必要があります。

求人募集に応募する際は、必ず以下の点を確認し、安全かどうかを見極めてください。

  • 信頼できる求人情報サイト以外では応募しない
  • SNSのダイレクトメッセージ経由で勧誘が来るものは避ける
  • 求人情報の発信元が安全か調べる(実在する企業や店舗かGoogleマップで確認するなど)
  • 「即日バイト」や「高額バイト」は特に要注意
  • 「即日即金」「即日払い」などすぐに給与が支払われる案件は危険
  • 「闇バイト×」「ホワイト案件」などの記載があっても注意深くリサーチする
  • 「〜するだけ!」などの曖昧な仕事内容は闇バイトの可能性あり
  • 同様の他の求人情報に比べて明らかに報酬が高いバイトは危険
  • 性別が限定されているバイトも闇バイトに誘導される恐れあり
  • 連絡手段がSNS経由のみに限定されているのは闇バイトの可能性大

これらの知識をもとに、安全なバイトを見極めてください。もしも自分だけでは不安だという場合は、ご家族や友人にも相談してみましょう。

闇バイトはれっきとした”犯罪”!怪しい求人には応募しないで

闇バイトは、バイトという名称でメディアなどに記載されていますが、仕事ではなくれっきとした犯罪です。知らぬ間に誘導されてしまう恐れもあるので、少しでも怪しいと思った求人には応募しないように気をつけましょう。

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