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パーマの持ちが悪くなるのはなぜ?
パーマをかけると、一気に印象が変わり、朝のスタイリングが楽になるのが魅力的ですよね。カールの強弱やウェーブの種類によって雰囲気が大きく変わり、まるで自分の髪が新しい衣装を纏ったかのように感じられます。美容院で仕上がりを確認した瞬間、「これなら毎日がもっと楽しくなりそう!」と感じる人も多いでしょう。
しかしその一方で、数日もしないうちに「なんだかカールが弱くなった気がする」「髪がパサついてまとまらない」という声もよく耳にします。それは、日々の習慣の中に、知らず知らずのうちにパーマの持ちを悪くしてしまう行為が潜んでいるからかもしれません。この記事では、そんなNG行為の数々を明らかにし、その実害について掘り下げていきます。
パーマをかけた後、やってしまいがちな行動とは?
パーマをかけた後に起きる問題の多くは、特別なことをしなかったからではなく、むしろ日常の些細な行動が積み重なった結果です。ここでは、誰もがやりがちなNG行為について、その理由や影響を詳しく解説していきます。
1. パーマをかけた当日にブラシで髪を梳かす
パーマをかけた直後、つい髪の形を整えようとブラシを手に取る人も多いのではないでしょうか。しかし、これこそがパーマにとって最大の敵です。パーマがかかった髪は、まだ形状記憶が完全に定着していないデリケートな状態。そんなときにブラシで髪を引っ張ると、せっかく形成されたカールが伸びてしまい、ストレート状態が記憶されてしまいます。
結果として、数日後には「パーマが取れた?」と感じるような見た目に。特に、髪がストレートに戻ろうとする力が強い人は、ほんの数回のブラッシングで劇的に変化してしまうこともあります。
2. パーマをかけた当日に髪を洗う
美容室で「今日は髪を洗わないでくださいね」と言われたことがある方も多いでしょう。このアドバイスを軽視してしまうと、パーマが持たなくなる原因を自ら作ってしまうことになります。
パーマは施術後24〜48時間かけて形状記憶が進む仕組みです。この間に髪を洗うと、薬剤の効果が弱まり、カールがゆるんでしまうことがあります。「パーマが効いていない」と感じる場合、それは薬剤の問題ではなく、アフターケアが不十分だった可能性が高いのです。
3. 高温のヘアアイロンやコテを使う
パーマのかかりが弱いと感じたり、もう少しきついカールが欲しいと思ったとき、高温のヘアアイロンやコテで補正しようと考える人もいるかもしれません。しかし、これがかえって逆効果になることがあります。
パーマのカールは、化学的に髪に形を記憶させたもの。一方、高温の熱で強制的にカールをつけようとすると、髪が新たな形状を記憶してしまい、結果として本来のパーマの形が崩れてしまうのです。さらに、熱によるダメージで髪が乾燥し、パサつきが加速するという二重の問題を招きます。
4. 生乾きの髪で寝る
忙しい日や疲れている夜、「髪が完全に乾いていなくてもまあいいか」と妥協してしまうことはありませんか?この「生乾きのまま寝る」という行動が、パーマを台無しにする原因の一つです。
髪が濡れた状態で寝ると、枕との摩擦によってカールがつぶれてしまい、乱れた形が記憶されることがあります。また、濡れた髪はキューティクル(髪表面の保護層)が開いているため、外部からの刺激に非常に弱い状態。枕の布地や寝返りによる摩擦が、髪の傷みやパサつきを引き起こし、結果的にカールの美しさを失わせてしまいます。
さらに、湿気を含んだままの髪は雑菌の繁殖を助長し、頭皮の環境も悪化する恐れがあります。健康な髪を育む土台である頭皮にダメージを与えてしまえば、パーマの持ちだけでなく髪全体の質も損なわれてしまいます。
5. タオルでゴシゴシ拭く
髪をタオルで乾かすとき、無意識にゴシゴシと擦ってしまうことはありませんか?この行動もまた、パーマにとっては致命的なNG行為です。
タオルでの摩擦は、開いたキューティクルを傷つける原因となります。キューティクルが剥がれると、髪内部の水分が失われ、乾燥によるパサつきや切れ毛の原因に。また、髪が傷むとカールがしっかり保持できなくなり、徐々に形が崩れてしまうのです。
特に、力を込めて擦る行為は注意が必要です。「水気をしっかり取ろう」と思ってやりがちなこの行動が、実はパーマを長持ちさせるためには逆効果。髪に優しくタオルを押し当てるようにして水分を吸収する方法を意識することが重要です。
6. 強風や雨の日に髪をそのまま放置
雨の日や強風が吹く中、何も対策をせずに外出すると、パーマのカールが乱れる原因になります。髪は湿気を吸収しやすく、湿気を含むとパーマが緩んだり形状が崩れやすくなります。特に雨に濡れると、髪が水分を吸い込み、カールが伸びたような見た目になりがちです。
また、強風にさらされることで髪が絡まったり、乾燥してパサつくこともよくあります。これが続くと、髪の表面にダメージが蓄積され、パーマが持ちにくくなるという悪循環を招きます。
7. 習慣になっている頻繁なヘアセット
毎朝のスタイリングで、アイロンやドライヤーを駆使している方は多いでしょう。しかし、頻繁なヘアセットが髪に与える影響は想像以上に深刻です。特に熱を使うスタイリングは、髪の水分を奪い、キューティクルを傷つける原因に。また、スタイリング剤を毎日使い続けると、製品の成分が髪や頭皮に蓄積し、健康な状態を損ねる可能性があります。
こうした影響が蓄積すると、パーマの形が崩れやすくなり、「せっかくのカールがうまく決まらない」と感じるようになることもあります。スタイリングを繰り返すことで得られる一時的な美しさが、長期的には髪の損傷とパーマの持ちを悪化させる結果を招くのです。
パーマを台無しにしないために知っておくべきこと
ここまで紹介したNG行為はどれも、日常の中で無意識に行ってしまいがちなものばかりです。「気にしないでいた結果が、こんなにも影響を及ぼしていたのか」と驚いた方もいるかもしれません。しかし、これらを知った今、対策を取ることで美しいパーマをより長く楽しむことができるようになります。
次に、パーマを長持ちさせるためのお手入れ方法を紹介します。ここでの対策は、特別な技術や費用を要するものではありません。毎日の生活の中で簡単に取り入れられるものばかりです。
パーマを長持ちさせるお手入れ方法
パーマを長く楽しむためには、適切なケアを日々続けることが重要です。特別なことをしなくても、基本的なケアを正しく行うだけでパーマの持ちを格段に改善できます。
シャンプーは優しく行い、低刺激の製品を選ぶ
パーマ後の髪はデリケートな状態のため、刺激の強いシャンプーは避けましょう。泡立てたシャンプーを手で優しく頭皮に馴染ませ、髪全体に泡を広げる形で洗うことがポイントです。また、低刺激性で保湿効果の高いシャンプーを選ぶことで、髪を健康な状態に保ちやすくなります。
タオルドライとドライヤーで形状をキープする
洗髪後のタオルドライでは、髪を優しく押さえて水分を吸収するようにしましょう。その後、ドライヤーで根元から乾かし、毛先は指でカールを整えながら乾かすと、パーマの形状をキープしやすくなります。ドライヤーの温度は中低温を心がけ、髪が完全に乾き切る前に止めることで、適度なうるおいを保つことができます。
洗い流さないトリートメントで保湿をプラス
タオルドライ後には、洗い流さないトリートメントを髪全体に馴染ませましょう。このステップは、髪の保湿を高めるだけでなく、ドライヤーの熱から髪を守る効果も期待できます。保湿をしっかり行うことで、パーマのカールがしっかりと維持されます。
ブラッシングの頻度を見直す
ブラッシングは髪を整える上で重要ですが、パーマの持ちを考えると目の細かいブラシや硬い櫛の使用は避けるべきです。代わりに、目の粗いクシや手ぐしを使い、カールを傷めないように優しく扱うことが大切です。
湿気や乾燥対策を忘れない
雨の日や湿気の多い季節には、髪に湿気対策を施すスプレーを使用するのがおすすめです。また、乾燥する季節には保湿力のあるヘアケア製品を取り入れ、髪の健康を守ることがパーマの維持につながります。
美しいパーマを長く楽しむために
パーマをかけた後の髪は、日々のケア次第で大きな違いが生まれます。「何もしていないつもりが、実は髪に負担をかけていた」というNG行為を改め、基本的なケアをしっかりと行うことが美しいパーマを保つ秘訣です。
これまで知らなかったケアの重要性に気づいた方も、今日から少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。些細なことでも続けることで、パーマの魅力を最大限に引き出すことができますよ。