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意外と知らないホテルや旅館における正しいマナー
旅行先でホテルや旅館を利用する機会は多いですよね。しかし、ホテルや旅館のマナーを意外と知らずに利用している人も少なくありません。
悪気はなくてもうっかりやりがちな行為や、良かれと思ってやっていた行為が実はマナー違反になっている事例は数多く見かけます。ホテルや旅館を利用する機会が多いからこそ、大人として正しいマナーや配慮を身につけましょう。
ホテルや旅館における『バッドマナー』8選
どのような行動がホテルや旅館に置いてマナー違反となってしまうのでしょうか。ここではホテルや旅館における『バッドマナー』をご紹介するので、あらためて確認してください。
1.到着時刻に無断で大幅に遅れる
ホテルや旅館を予約する際、おおまかな到着時刻を伝えることがあります。しかし、交通状況や予定の変更などを受けて到着時刻を大幅に遅れてしまうこともあるでしょう。
もしも到着時刻を1時間以上、大幅に遅れてしまう場合は、きちんと宿泊先に連絡を入れてください。無断で遅れてしまうと、ホテルや旅館側も「キャンセルだろうか」「すでに部屋の準備は整っているのに」と困ってしまいます。
2.ルームウェアや備え付けのスリッパで部屋から出歩く
ホテルや旅館には、ルームウェアや浴衣、備え付けのスリッパが用意されているところも多くあります。
しかし、基本的に多くの宿泊施設でルームウェアや備え付けのスリッパで部屋の外へと出歩く行為は禁止されていることをご存知でしょうか。周囲の人への配慮や、スリッパが汚れてしまうことなどが理由として挙げられます。
旅館の場合は、浴衣で温泉浴場や食事処への移動が許可されているところもあるので、お部屋に置かれている説明書きを確認してください。
3.靴を脱いで入る旅館で素足のまま上がる
旅館に宿泊する際、施設に入るときに靴を脱ぐところも多くあります。靴を脱いで入る旅館では、素足のまま上がってしまうと、足の汚れを床につけることになりますし、見栄えも良くないのでマナー違反です。
特に夏場は素足にサンダルで出歩く人も多いので、旅館を宿泊先に選んでいる場合は靴下やストッキング、タイツなどを履いていきましょう。
4.畳の上でキャスター付きのキャリーケースを引く
旅行する際はキャスター付きのキャリーケースを持ち歩く人も多いでしょう。そして、旅館の客室は和室であることが多いので、床材に畳が使われています。
キャリーケースを部屋の奥へ置こうと畳の上をずかずかとキャスターを転がしながら引いてしまうと、畳が傷んでしまうので絶対にやってはいけません。
基本的に、キャリーケースは畳の手前に置くようにして、どうしても部屋の奥へ置きたい場合は、キャスターで引かずに手に持って引き摺らないように移動させましょう。
5.部屋にある備品を持ち帰る
ホテルや旅館に泊まる人の中に、部屋にある備品を持ち帰ってしまう人が多いと宿泊施設の従業員の悩みを耳にすることがあります。
消耗品のアメニティー(袋に入った化粧水や乳液など)は持ち帰っても問題ありませんが、ボトルに入ったシャンプーやリンス、スリッパ、ルームウェアなどの備品は持ち帰ってはいけません。
部屋にある備品で持ち帰っても良いかわからない場合は、注意書きや説明書きに持ち帰っても良いものかどうか記載がないか確認してください。
6.持ち込んだ飲食物を散らかしたまま帰る
部屋で飲食した場合、持ち込んだ食品の袋やペットボトルを散らかしたまま帰る行為はマナー違反です。チェックアウト後、清掃係の人が入ったときに、清掃に時間がかかってしまいます。
また、持ち込んだ飲食物が余ってしまった場合、そのまま部屋に置いて帰る人がいますが、実はこれも迷惑行為に該当します。
宿泊施設の決まりとして、忘れ物は3ヶ月間保管しなければいけないと定められています。飲み残しや食べ残しは、宿泊者が取りに帰ってくる可能性を考えて、ある程度の日数は残しておかなければいけないため、施設側を困らせてしまうのです。
したがって、食べ残しや飲み残しはないように注意し、もしも残ってしまった場合は、持ち帰るか、飲み残しは洗面台で流してペットボトルを洗っておくなど配慮しましょう。
7.使った布団を押し入れにしまう
就寝時に使った布団を良かれと畳み、押し入れにしまってしまう人がいますが、実はこの行動はかえって施設側にとって迷惑になるため控えてください。
使った布団には、皮脂汚れや汗などが染み込んでいます。それらを押し入れにしまってしまうと、再び取り出さなければいけない手間が増えますし、使っていない布団に汚れが移ってしまい、他の寝具も洗濯しなければいけなくなることもあります。
使った布団は軽く畳み、邪魔にならないよう部屋の隅に置いておきましょう。
8.チェックアウト時にルームキーを受付に無断で置いて帰る
最近では、事前チェックアウトサービスを利用する人も増えています。その場合、チェックアウト時にルームキーを受付に預けるだけで帰ることができますが、無断で受付にルームキーを放置して帰る行為はやめましょう。
ルームキーが紛失してしまう可能性も考えられますし、受付スタッフも勝手に置いていかれると困ってしまいます。受付でルームキーを返却する必要がある場合は、必ず対面で手渡すようにしてください。
宿泊時はホテルや旅館側への配慮を忘れずに過ごそう
いかがでしたか。宿泊時には、ホテル側や旅館側への配慮を忘れず、マナーを守って過ごすことが大切です。お互いに気持ちの良い対応ができるよう、客側も「泊まらせてもらっている」という気持ちを忘れないようにしてください。