車のスタッドレスタイヤ、いつ履かせるべき?適切な季節や期間とは?

冬の時期になると、車のタイヤをスタッドレスタイヤに切り替える必要があります。「雪が降らない地域なら必要ないのでは?」と思っている方、それは大きな間違いです!今回はスタッドレスタイヤの必要性や履き替え時期について解説します。

積雪路や凍結路に最適な『スタッドレスタイヤ』

冬場に車を走行させる際は、通常のタイヤからスタッドレスタイヤへの交換が推奨されています。スタッドレスタイヤはスノータイヤの一種で、柔らかい素材で作られています。

雪が降り積もる積雪路や、霜や雨によって凍っている凍結路でも、路面にしっかりタイヤが密着し、グリップ力を維持することができるため、冬シーズンにはスタッドレスタイヤが適しているのです。

雪が積もりにくい地域も凍結路対策としておすすめ

スタッドレスタイヤと聞くと、「雪が積もりやすい地域限定なのでは」と考える方もいますが、実はそうでもありません。雪が積もりにくい地域でも雪が降り、数cmは積もってしまう年もあります。

また、雪が積もらない場合でも、寒さによって道路が凍結してしまう現象は珍しくないため、凍結路対策としてもスタッドレスタイヤは本領を発揮してくれます。寒い冬場も安全に車を走行させるには、スタッドレスタイヤはどの地域でも欠かせません。

車のスタッドレスタイヤはいつ履かせるべき?

では、スタッドレスタイヤはどのタイミングで通常タイヤから履き替えるべきなのでしょうか。スタッドレスタイヤに最適な季節や時期を紹介します。

スタッドレスタイヤは冬シーズンに適したタイヤ

先に紹介した通り、スタッドレスタイヤは積雪路や凍結路に効果を発揮するタイヤです。そのため、日本では12月〜3月までの冬シーズンに適しています。

特に最近異常気象に見舞われることが多く、豪雪地帯以外でも突如大雪が降り積もることもあるため、日本全国でスタッドレスタイヤへの履き替えが推奨されています。

「霜・雪・結氷の初終日」の1ヵ月前が装着の最適時期

スタッドレスタイヤに履き替えようと考えている人の中には、いつ通常のタイヤから履き替えるべきか迷うという方も多いでしょう。

スタッドレスタイヤを履かせる目安としては、気象庁から毎年発表されている「霜・雪・結氷の初終日」の初日を参考にしましょう。この初日の1ヵ月前が装着の最適タイミングです。

これは地域によって大きく差があるため、お住まいの地域はいつ頃、初日を迎えるのか気象庁のホームページやニュースを確認してください。

取り外しのタイミングは「雪・結氷の終日」を目安に

スタッドレスタイヤの取り外しタイミングも、「霜・雪・結氷の終日」を参考にしてください。

この発表によって終日目安と記載されている日付は、春の兆しが現れているタイミングを予測しています。この日を目安に取り外すことで、冬場もその後の季節も車を安全に走行させることが可能です。

スタッドレスタイヤ装着後は慣らし走行を

スタッドレスタイヤを装着した後は、必ず慣らし走行を行ってください。目安として、時速60km/h程度で200kmほど走行することが望ましいといわれています。

気象庁から発表される「霜・雪・結氷の初終日」の1ヵ月前に履き替えることで、1ヵ月の間に慣らし走行を完了させることができるでしょう。慣らし走行している最中に違和感を覚えた場合は、メーカーや修理業者などに再点検してもらってください。

他シーズンもスタッドレスタイヤを装着し続けてはダメなの?

スタッドレスタイヤに履き替えた後、春夏シーズンに入ってもスタッドレスタイヤのまま走行させている人がいますが、これは絶対にやめましょう。

スタッドレスタイヤは、あくまで冬用タイヤです。実際、スタッドレスタイヤはノーマルタイヤに比べると雨の道路走行に弱いというデメリットもあるため、雪や凍結の恐れがない時期は、バーストしやすくなったり、ブレーキの効きが悪くなるリスクが高まります。

1年を通して安全に走行するためにも、季節に適したタイヤを履かせましょう。

本格的な冬シーズン到来前にスタッドレスタイヤへ切り替えを

スタッドレスタイヤは、冬の積雪日や道路の凍結に対応できます。豪雪地帯はもちろん、雪が降り積もる確率が低い地域でも冬場は活躍するので、本格的な冬シーズンが到来する前にスタッドレスタイヤに切り替えておきましょう。

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