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壁紙の素材別掃除方法
壁紙の素材は主に4種類あり、掃除方法は壁紙の素材によって異なります。壁紙の素材別に掃除の方法を紹介します。どの壁紙でも掃除の際は、まず壁紙が乾いている状態でほこりを落とします。はたきを使って上から下へほこりや汚れを落としたり、掃除機を使ってほこりを吸い取ってしまいます。ほこりが残ったままですと拭き掃除の際に汚れがのびて汚くなってしまうことがあります。
1.ビニールクロス壁紙の場合
ビニールクロス壁紙は多く普及していて一般的な壁紙です。ビニール製なので水に強いため掃除をする際もあまり神経質にならず掃除をする事ができます。
固く絞ったタオルやスポンジで壁紙を水拭きして汚れをやさしく拭き取ります。汚れが落ちない場合は中性洗剤を薄めてタオルに含ませて固く絞って拭くときれいに落とせます。
壁紙の掃除に洗剤を使用した場合、洗剤が残っていると放置してしまうと洗剤が残った部分だけ変色してしまう原因になってしまいますので、水かぬるま湯を含ませて固く絞ったタオルでしっかりと洗剤を拭き取りましょう。
ビニールクロス壁紙は表面にエンボス加工がしてあり凸凹のあるものもあります。使い古しの歯ブラシで壁紙をやさしくこすって細かい部分の汚れを取ってください。強くこすり過ぎてしまうと壁紙を傷つけてしまうので注意してください。
水に強い素材ですが、つなぎ目に水が入ってしまうと壁紙がはがれやすくなってしまいますので掃除の際は注意が必要です。
2.紙製壁紙の場合
紙製壁紙は汚れが付いてしまうと掃除で取る事が難しくなってしまいます。紙製の壁紙は水や洗剤は染み込んでしまうのでシミになってしまうので水拭きはできません。
撥水加工がしてある紙製壁紙を掃除する時もできるだけ水拭きは避けましょう。掃除機やはたきを使って表面のホコリを取り除く掃除になります。
手垢や付いたばかりの汚れは消しゴムを使って落とします。紙製壁紙は水分を含みやすくカビが生えやすいので換気をできる限りしてください。
3.布製壁紙の場合
布製壁紙は調湿性や通気性があって、結露が発生しにくいという長所がありますが、水分や汚れががシミになりやすく壁紙がほつれてしまったり汚れが落ちにくい壁紙です。
水や洗剤は染み込みやすいので使うことができません。掃除機やはたきを使って表面のホコリを取り除く掃除になります。
付いたばかりの部分的な汚れは、柔らかい布をお湯につけて固く絞り中性洗剤をつけて軽く叩くようにして汚れを取ります。重曹と酢水を混ぜて軽く叩くと取れる汚れもあります。絞りきらなかったり強く叩きすぎてしまうと輪のようなシミが残ってしまう場合があるので注意してください。
4.珪藻土壁紙の場合
珪藻土壁紙は植物性プランクトンが堆積してできた土を使った壁紙で湿度調節や耐火性の高さから使われることが多くなっているのですが、汚れが付いてしまうと落としにくい素材です。
水分をすばやく吸収してしまうので紙壁紙と同じように掃除します。汚れが付いてしまった場合は、固く絞ったタオルで叩くようにして汚れを落としてください。
汚れの種類別の掃除方法
手あかの掃除方法
電気のスイッチの周りの壁紙には毎日触っているのでいつの間にか手垢汚れが付いてしまっています。手垢汚れを落とす壁紙の掃除には、重曹を水で溶かしてそれをスプレーボトルに入れて汚れに吹きかけて雑巾で拭き取ります。
重曹で落ちない場合はセスキ炭酸ソーダを使います。セスキ炭酸ソーダは脂肪酸やタンパク質の汚れに重曹よりも効果的です。水500ccにセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯を混ぜてスプレーボトルに入れて使用します。
汚れに吹きかけて使用するだけでも汚れを落とすことが出来ますが、しつこい汚れで落ちない場合は汚れの上にキッチンペーパーを貼りその上からセスキ炭酸ソーダをスプレーして数分したあとキッチンペーパーをはずして拭き取ればより効果的に汚れを落とすことが出来ます。
クレヨンやマジックやボールペンの掃除方法
小さなお子さんがいる家庭では壁紙に落書きされて困ったことはありませんか?クレヨンやボールペンの落書きの汚れは油汚れになります。油性のマジックも同じです。
クレヨンなどの油汚れは中性洗剤を使い古しの歯ブラシにつけて軽く叩くようにすると落とすことができます。落ちない場合は台所用のラップを使って中性洗剤を塗った後10分ほどパックした後で拭き取ってください。
それでも残ってしまう場合は最終手段として歯磨き粉をつけて軽くこすると落とすことができます。強くこすってしまうと壁紙に傷がついてしまうので注意してください。
キレイになった後は固く絞った雑巾で洗剤を拭き取って最後に乾拭きをしてください。ちなみに鉛筆の落書きの場合は普通に消しゴムで消しましょう。
カビの掃除方法
外気との温度差で結露する部屋などでは壁紙にカビが生えてしまうことがあります。壁紙にカビが生えてしまった場合は、使い古しの歯ブラシを水で濡らして軽くこすって落とします。
落とした後は水拭きをして落ち具合を確認し乾拭きをします。カビが残っている場合は消毒用アルコールをスプレーしてから拭き取るとカビをキレイに落とすことができます。
壁が白い場合は塩素系漂白剤を水で薄めて雑巾に含ませて拭き取ります。漂白剤なので白い壁紙以外で使用してしまうと色が取れてしまう場合があるので注意してください。
たばこのヤニの掃除方法
家にたばこを吸う方がいると壁紙が黄ばみ汚れてしまいます。しっかりこびりついてしまったヤニを完全にキレイにする事は難しいのですが、放置しすぎないでこまめに壁紙を掃除をすれば黄ばみを薄くすることはできます。
壁紙のヤニの汚れを落とす掃除に効果的な洗剤は、重曹、セスキ炭酸ソーダ、漂白系洗剤です。重曹はアルカリ性なのでヤニの汚れを分解して落としやすくすることができます。
40度~50度のお湯2カップに対して重曹1カップを入れて溶かしスプレーボトルに入れて使用します。重曹には消臭効果もあるので嫌なたばこの臭いの軽減にもなります。
ヤニ掃除のポイントは、いきなり広範囲に洗剤を吹き付けて掃除をしないで狭い範囲で少しづつ汚れを拭き取る作業を繰り返してください。
セスキ炭酸ソーダは重曹で落とせない汚れに対して使用します。使い方は重曹と同じで汚れに対してスプレーして使用します。重曹よりもアルカリ性が強いのでヤニがひどく付いてしまっている場合に使用してください。
漂白系洗剤は壁紙が白い場合のみ使用してください。白以外の壁紙に使用してしまうと変色してしまったり、色ムラが出てしまうことがありますので注意してください。
重曹などで汚れを落としたら、水拭きをして洗剤とヤニを拭き取り、乾いた雑巾で乾拭きをして仕上げます。水分や洗剤が残っていると壁紙が変色してしまう原因になってしまうので、しっかり乾拭きをして仕上げましょう。
壁紙をキレイに保つ方法
換気をする
たばこの煙や台所から出る湯気や煙、外気との温度差で発生する結露は壁紙の変色、シミ、カビの原因になってしまいます。窓を開けて換気をしたり、こまめに換気扇を使って換気をしてください。
直射日光に当てない
紫外線が直接当たってしまうことで壁紙は劣化し変色してしまいます。カーテンやブラインドを使用して直接日光をあてないようにしてください。
家具と壁面に隙間をあける
家具に塗られている塗料が壁紙が移って変色してしまう事があります。壁と家具の隙間を作ることで変色を防いだり、結露を防止することができます。
高温を避ける
暖房器具の熱風で壁紙が縮んでしまったり変色してしまう事があります。暖房器具を使用する際は壁紙に直接熱風があたないように注意してください。
薬品類をつけない
急に出てきたゴキブリなどに殺虫剤を噴射する際に殺虫剤が壁紙に掛かったまま放置してしまうと壁紙を痛めてしまう原因になります。掛かってしまった場合は放置せずに水拭きで殺虫剤を拭き取った後、乾拭きをして殺虫剤が残らないようにしてください。殺虫剤以外の薬品や液体でも同じです。
粘着テープ類を貼らない
セロハンテープやガムテープを貼ったままにしておくと壁紙の変色や汚れの原因になってしまいます。粘着テープ類はできる限り貼らないようにしてください。
壁紙の掃除でやってはいけないこと
いきなり洗剤を壁に吹きつけない
洗浄力が強い洗剤は、汚れを落とすのに効果的なのですが、その成分が強すぎてしまうと壁紙が変色してしまうことがあります。いきなり洗剤を壁に吹きつけないでその前に必ず、家具で隠れる場所など目立たない部分で試して壁紙に変化がないことを確認してから使用しましょう。
壁紙のつなぎ目に洗剤を吹きつけない
壁紙は通常何枚かつなぎ合わせて張られています。つなぎ目に洗剤を吹きつけてしまうと水分が染み込んでしまい、壁紙が剥がれてしまう原因になります。壁紙のつなぎ目の位置を確認してから洗剤は使用しましょう。
強くこすらない
壁紙は力を入れて強くこすってしまうと、傷がついてしまったり破れてしまったりすることがあります。洗浄力の高い洗剤やメラミンスポンジを使用するときは、強くこすると拭きムラができやすくなってしまうので、こすりすぎに注意してください。
業者による張替え
あまりにも酷く汚れてしまった壁紙の場合、ご自身でキレイにするのは困難なものとなります。その場合はプロの内装業者に依頼することをおすすめします。
1社だけじゃなく何社かに見積もりを問い合わせた上で納得できる業者に依頼しましょう。壁紙の色や素材、柄などを一新することが出来るので新鮮な気分にもなれます。
まとめ
壁紙が汚れたままで生活すると気分も何だか優れなくなりますよね?壁紙を掃除せずに放置してしまった汚れは落としづらくなってしまうので、ご自宅の壁紙の素材や汚れを確認してこまめに掃除をし壁紙をきれいに保ち気分良く日々の生活をするようにしましょう。