目次
使い捨て便座カバーとは
使い捨て便座カバーとはどんなものでしょうか?
そもそも便座カバーとは、ご存知の通り洋式トイレの使用の際にお肌と便座が直接ふれるのを防ぐ衛生用品です。
従来は便座カバーと言えば布製で、冷たい便座に座る時のヒヤッとする不快感を解消するためのものであって、時々洗濯するだけで何回も使いまわすタイプのものしかありませんでした。
使い捨て便座カバーには、薄い紙製で使用後そのまま流せるものと、厚手の吸着シートで便座にぺたっと貼るタイプがあります。薄い紙製で使用後そのまま流せるものは、百貨店などのトイレの便器の脇に備えられているものです。
吸着便座シートは100均でも販売されているので、ご自宅で使っている方も多いでしょう。消臭や抗菌効果があるものが多いので、便座を軽く拭いた後に装着すれば便座に直接お肌が触れる不快感がなく、衛生面でも安心して快適に使用できます。
使い捨て便座カバーの種類
様々な種類の使い捨て便座カバーを紹介しましょう。
家庭用
100均のお店で売っている厚手のものは、便座に合わせた形で裏面が便座にくっつくようになっており、洗えば何回か再利用できます。冬季の寒い朝などお肌を冷たい便座に直接触れずに済むので、防寒対策としても有効です。
一方で、薄い紙製は便座と形に合わせたスリムなものや、便座全体を覆う大きなサイズのものもあります。箱やパッケージから1枚ずつ取り出し、便座にパッと広げて敷くだけで使用できる簡便なものです。
ほとんどのものが使用時に中心部を切りぬく必要がないのと、価格が安いため(50枚で300円など)気軽に使用できます。
また、消臭や抗菌効果があるものが多く、赤ちゃんやお肌の弱い女性も安心して使えます。高価な便座には電動式で自動的に使い捨て便座カバーが毎回奥から手前に繰り出されてくるタイプのものもありますが、あまり普及していません。
携帯用
ポケットサイズのポーチなどがついていて、外出時や旅行に数枚ずつ必要な分だけ持っていくことができます。軽い紙製のシートを便座の上に乗せるだけのものが多いですが、裏面に糊がついていて広げて敷く時に装着面を軽く押さえるだけで簡単にセットできるタイプのものがおすすめです。
これも使用時に中心部を切りぬく必要がありません。使用後はトイレに流せる水溶性のものを携帯しましょう。消臭や抗菌効果があるものが多いので、衛生面で問題のある公衆トイレで効果を発揮します。
使い捨て便座カバーのおすすめ
アマゾン商品の中からおすすめの使い捨て便座カバーを紹介します。
家庭用のおすすめ
「使い捨て便座シート メイトさん 家庭用」
裏面のフィルムを剥がして便器にピタリと装着できますので、便座を立てても剥がれ落ちません。一回に2枚を重ねるように敷いて隙間を埋めるので、お肌が便器に決して触れることもないのです。
化学剤を使用しておらず、お肌の弱い方も安心して使用できます。ただし、厚紙でできていために、トイレには流せません。家庭用の燃えるゴミとして処分してください。アマゾンで1,380円で販売されています。
「フジナップ 水に流せる紙便座シート」
よく百貨店のトイレに備えられている使い捨てのタイプで、紙の中央部分をくり抜いて便器の内部に垂らして使用します。トイレットペーパーと同様に水に溶けるので、使用後はそのままトイレに流しても大丈夫です。
薄い紙のため、便座に敷いた後座るときにズレたり吹き飛んでしまうこともあるので使い方に要注意です。アマゾンの販売価格286円ですが、送料が別途480円かかります。
携帯用のおすすめ
「オカ 便座シート ポケぴた 携帯用」
日本製で抗菌仕様となっていますので安心して使えます。滑り止めが左右斜めに二個ついているので、便器に敷いて装着部分を軽く押さえれば、しっかり固定しズレたり吹き飛んだりする心配がありません。
使い捨てでそのまま水洗トイレに流せます。8枚入りのパック(890円〜)は5個、10個、20個のものもありますので、まとめて購入されればお買い得です。
「使い捨て 便座カバー」
2,000円以上購入すれば送料無料です。プラスチック製なので水を弾き、便座が湿っていても不快な思いをせずに済みます。大きな便座でも全体をカバーできる十分な大きさです。
トイレには流せませんが、厚手なので寒い冬でもヒヤッとする冷たい感触がなく快適に使用できます。抗菌と防臭の効果があり、女性や赤ちゃんも安心して使えます。
「ずれない便座シート」
軽い紙製のものはズレたり吹き飛んでしまう難点があるので、裏面に糊をつけて便座に固定できるよう工夫されたタイプです。裏面のシールを剥がすと便器にピタッとくっつくようになっています。
これも水に溶けるため、使用後はトイレに流せます。外出時に数枚ずつ携帯できるように、手のひらサイズの小型ポーチも入っています。
使い捨て便座カバーの注意点
使い捨て便座カバーをご利用になるうえでの注意点を挙げておきます。
流すのは薄いものだけにしておく
上記のように、プラスチック製など防水加工をしている便座カバーはトイレに流すと詰まってしまいますから、薄い紙製でトイレに流してもOKのもの以外は流さないようにしましょう。
使い捨てであっても、洗えば何回か再利用できる家庭用の製品もありますので、一回使っただけでは捨てないで数回使用すれば経済的です。
抗菌作用のあるものは一般的に衛生面で安心ですが、抗菌のために使用される化学物質によってはお肌に合わない場合もあるかもしれません。アレルギーなどの心配のあるときは注意したいものです。
また家庭用の便座の場合、既に便座に抗菌加工が施されていると便座カバーをすることによって抗菌効果がなくなってしまいます。衛生のため便座カバーを使用するかどうかは、便座自体に抗菌加工が施されているか調べてからにしましょう。
特徴に合わせて使おう
薄い紙製など裏面に接着加工のない製品は、座ろうとする時に便座からはずれて落ちたりしないようにそっと腰を下ろす必要があります。また薄い紙製のものは断熱効果がないので、便座を暖める機能がないときは寒い日にお肌が急激に冷えないように何枚か重ねた方が良いかもしれません。
また薄い紙製のもので内側をくり抜いて便器の内側に垂らすタイプのものは、ウォシュレットのノズルの先端と接触しないように気をつけましょう。
まとめ
外出先で使用するトイレでは、使い捨て便座カバーを敷いて用を足せば、ご自身のお肌だけでなく他人が座る便座も清潔を保てます。したがって携帯に便利な使い捨て便座カバーを持ち歩くことは、ご自身の快適さの保持という点ともにエチケットとしても評価できます。
公衆トイレの便座を滅菌ティッシュで拭いた後に、使い捨ての抗菌便座カバーを敷けば完璧と言えるでしょう。