部屋の湿気の対処方法!4つの対策と予防

曇った窓 子供 落書き

不快な部屋の湿気。カビの原因にもなる湿気。実際の気温以上に暑さや不快さを感じる湿気について検証します。部屋の中に不快な湿気がこもる原因を知ることで、予防と対策ができます。湿気がこもり難い部屋の維持のしかたや湿気を取る方法、お掃除の方法について、検証していきます。

記事の監修
家事アドバイザー

家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。

近年の日本の住宅は気密性が高くなっているため、昔に比べて湿度が高い状態になっています。そのため湿度の高い状態が続き、結果的にカビが生えやすい環境にもなってしまうのです。

まずは家の中数か所に湿度計を置き、高くても60%前後までの湿度を維持するようにしましょう。数値で目に見えると対応もしやすくなります。

湿度が高くなったかなと思ったら、換気をしたりエアコンの除湿機能を使うなどして湿度を下げるようにします。

部屋の湿気の原因

窓 結露 拭く

部屋に湿気がこもってしまう主な原因は3つあります。

1.日当たりが悪い
2.窓枠やガラス戸のサッシに結露が溜まりやすい
3.風通しが悪い

部屋の湿気を取る方法をご存知でしょうか?

湿気を取る方法や湿気を予防する方法は、湿気の原因によって方法が異なります。

部屋の湿気の対処方法

窓を開ける 女性

湿気がこもる3つの原因とそれぞれの対処方法をご紹介します。

1.日当たりの悪い部屋の湿気を取る方法
2.結露が溜まりやすい部屋の湿気を取る方法
3.風通しが悪い部屋の湿気を取る方法

1.日当たりの悪い部屋の湿気を取る方法

日当たりの悪い部屋でも完全に日光が遮られているわけではありませんので、湿気の対策方法として少しでも外からの光を取り入れるように工夫しましょう。

朝起きたらすぐカーテンを開ける

湿気を取る方法として、日当たりが悪くてもカーテンを一日開けっ放しにしてください。朝からカーテンを開けて少しでも日光を取り入れましょう。もし、近所の人に部屋の中を見られたくない場合は、カーテンの変わりにシェードを使用することをおすすめします。シェードは薄い生地でオーガンジーのような素材です。光をさえぎらず日光を少しでも取り入れやすくします。

窓の外に玉ジャリや白砂(はくさ)を敷く

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白色は光を反射する効果があります。窓の外に白い玉ジャリや白砂(はくさ)を敷くことで室内に光を反射させます。

2.結露が溜まりやすい部屋の湿気を取る方法

窓枠やガラス戸のサッシに溜まった結露は乾いた雑巾でこまめにふき取ってください。窓を開けたり換気扇をつけっぱなしにするなど、空気を入れ替えて、室内にこもった湿気を逃しましょう。

湿気はお風呂の湿気や料理した蒸気などの通常の生活でも湿度は上がります。結露はカビの原因となり、場合によっては、人間やペットの健康を害することもありますので、窓ガラスの水分に気が付いたらすぐ拭く習慣をつけましょう。

結露防止テープ、スプレーで防ぐのもオススメです。

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3.風通しが悪い部屋の湿気を取る方法

部屋の湿気を取り除く方法として部屋の風通しを良くすることは大変重要です。

換気扇をつけっぱなしにする

湿気の対策方法として、換気扇は24時間つけっぱなしが良いとされています。電気代は換気扇のサイズによって違ってきますが、シンプルなものであれば一ヶ月50円から100円弱、大型のものだと1か月500円前後することもありますので、必要に応じて活用してください。

扇風機を利用する

部屋の湿気を取る方法として扇風機の利用があります。扇風機をこまめにまわして風を発生させることで、湿気を飛ばす効果があります。常に空気が循環すれば、空気が澱み、湿気がこもることがありません。天気の良い日は扇風機をつけて窓をあけるなど、工夫することで湿気を効果的に防ぐことができます。

家具の位置を変える

家具が邪魔して風が通らない場合は、風を遮らない位置に家具を移動させるのも風通しを良くして湿気を取る方法の一つです。部屋に窓があっても、風邪を遮る障害物があるせいで、風通しが悪くなり空気が動かず、湿気がこもってしまう事はよくありますので注意してください。

家具はなるべく低めの家具がおすすめです。また、窓だけではなく、部屋のドアを開けっ放しにしたり、1週間に数回は押し入れやクローゼットを開け、空気の循環をよくすることで、湿気を取ることができるでしょう。

物をあまり置かない

家具も含め、部屋の中に物を所せましと置いてしまうと、風通しや空気の流れが悪くなります。これらの物が日光を遮っているケースもあるでしょう。湿気は物に吸収されてこもりますし、これらの湿気を含んだ物は、カビの温床にもなります。

湿気が多い部屋は、物が多すぎないか一度検証してみると良いでしょう。場合によっては、不要な物を断捨離することを考えてみてはいかがでしょう。風通しや空気の流れが良くなり、湿気のこもらない快適な部屋に変身するでしょう

部屋の湿気を予防する方法

エアコンの下でくつろぐ女性

エアコンの除湿機能や扇風機を活用する

湿気を取る方法を全てやってみても湿気がとれない部屋に有効な手段でしょう。タイマー機能を有効活用し、1日に数時間、季節や状況によっては、クローゼットや押し入れを開けた状態で1日いっぱい除湿機能を稼働させることで、湿気やカビの防止がしっかりできるでしょう。また、扇風機を併用し、空気の流れを作り出すことで、余分な湿気は蒸発してしまいます。

市販の除湿剤や湿気防止道具を使用する

湿気の多い日本では、スーパーやドラッグストアで、ハンガータイプや引き出しの中に置くタイプの除湿剤がバリエーション豊かに取り揃えてあり、安易に購入ができます。これらの市販の除湿剤を有効に使用することで、押し入れやクローゼットの湿気も防ぐことが可能です。

また、開封後、吊るしたり置くだけなので、忙しい方にも簡単に対応できる予防策ですので、一人暮らしの方には大変おすすめです。湿気はカビだけでなく、洋服の虫食いの原因の虫の発生の温床になりますので注意が必要です。

また、ホームセンターなどで買い求められる、木炭も湿気の吸収に効果があるといわれて久しくなります。好みの器に木炭を盛る事で、湿気予防だけではなく、インテリアにもなりそうですね。

家にあるもので湿気を予防

近所のスーパーで安易に安価で手に入るもの、重曹。成分的には弱アルカリ性となります。重曹は水に溶けにくく、水分を吸収する性質を持ちます。

重曹を小瓶や見栄えの良いボトルに入れ、好みの布などで封をして中身がこぼれないようゴムや紐でしっかり留めて、玄関やクローゼットの隅に置いておくと、湿気予防が出来ます。封をする際は、空気が重曹に触れるよう、布ですることをお勧めします。

専門家による補足

市販の置き型タイプの除湿剤や、木炭、重曹などは除湿能力がゼロではありませんが、高湿度の住宅の場合に除湿をする働きをさせるためには部屋中に敷き詰めなければなりません。効果を得ようとすると結果的に高額な出費に…。

そのためしっかりと除湿をしたい場合は、エアコンの除湿機能を使うか除湿器を利用すると良いでしょう。除湿器はキャスターがついているので家の中でも移動させやすく1台あると便利です。

湿気てるかなと思う部屋で除湿器をかけると半日で6リットルサイズのタンクもいっぱいになるほどのこともあります。

湿度が高い住宅では定期的にエアコンの除湿機能や除湿器をかけることをおすすめします。

家事アドバイザー:矢野きくの

エコカラットを取り入れてみる

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今話題のエコカラットとをご存知でしょうか?エコカラットとは、粘土や鉱物など、非常に小さい穴のある原料を、高温で加熱して既製した壁材です。これらの小さな穴が湿気を吸収したり放出したりし、必要に応じて湿気を吸収し、反対に、湿気が少なすぎる環境になると、湿気を放出します。

夏は高温多湿で、冬は反対に乾燥の激しい日本の環境にはピッタリな壁材として、注目されています。エコカラットは住宅設備機器・機械の大手メーカーで販売や取り付けを行っておりますが、ホームセンターでは、DIYで取り付けが可能な壁材の販売も行っているようです。

DIYで設置を目指す場合は、メーカーに依頼するよりもだいぶ安く済ませられるようです。住宅設備機器の会社に見積りを依頼したところ、おおよそ15万円~20万円前後であったとの情報があります。これをDIYにすることで、5万円~10万円程度にコストを抑えることが出来るようです。

日曜大工に自信のある方は、検討してみても良いかもしれませんね。DIYで設置をする際の手順は、以下の通りとなります。

エコカラットの設置手順

  1. 壁紙を剥がす
  2. エコカラット専用の接着剤を塗る
  3. エコカラットを貼りつける

主な手順は上記の3ステップですが、壁紙をはがしてしまう作業がはいりますので、事前に十分に手順を確認し、しっかりと準備は行ってくださいね。

湿気を取る間違った対処方法

○×判定 女性

○×クイズでご紹介します。

Q1.外から湿気が入るので窓は開けない。

A1.× 間違いです。窓を開けて風を通して空気を循環させてことが湿気予防につながります。窓をどうしても開けたくない場合は、エアコンの除湿器を活用しましょう。

Q2.湿気がある状態でも布団は外に干して外気にあてたい

A2.× 間違いです。雨がふっていなくても、多湿の日に外に布団を干しっぱなしにするのは、布団にたっぷり湿気を含ませることになります。または、天気が悪く、使用した布団をすぐにしまわずに部屋干しする際、洗濯物も近くに干している場合も同じです。

洗濯物の水分が蒸発し、その湿気を布団が吸い取ってしまいます。多湿の日は外には干さず、エアコンで除湿にした室内に干す、または布団乾燥機の活用を検討し、室内では、布団は洗濯物と同時に干さなようにしましょう。

Q3.ドライヤーで熱をあてて湿気と取り除く

A3.× 間違いです。特に革製品は、加熱すると革の繊維が縮んでしまい、変形や色が変質してしまいます。手触りが悪くなり、元の状態に戻らなくなってしまいますのでやめましょう。

まとめ

結露 窓
湿気の原因と湿気を防止する方法をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。湿気の予防や湿気を取り除く最強の方法は、エアコンの除湿機能の活用だと言われています。

ただし、すべての部屋にエアコンがあるとは限りません。エアコンのない部屋や、押し入れやクローゼットなどの狭い場所は、扇風機や市販の除湿剤、手軽に購入できる重曹や木炭をそれぞれの場所に合わせて工夫してみてくださいね。

専門家による補足

健康被害を考えると部屋の湿度というのは乾燥しすぎでも良くないですし、もちろん高すぎてもカビの原因などになるため好ましくありません。

まずは湿度計を利用して住環境をしっかり把握することが大切。

湿度が高めの住宅ではまずはこまめに換気をすること。また局地的に湿度が高い箇所があるようでしたら、扇風機の風を使って湿気を外に追い出す必要もあります。

その上で、エアコンの除湿機能や除湿器を利用して適切な湿度に保つようにしましょう。

家事アドバイザー:矢野きくの
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