目次
位牌の処分をする際のやり方
位牌を処分するには以下で説明する方法をおこなってから処分するようにしてください。同時に処分する時のNG行動もご紹介します。以下のことを参考に想いを込めて処分するようにしましょう。
位牌を処分する時のやり方
- お坊さんに魂抜きをしてもらう
- お寺にお願いしてお焚き上げをしてもらう
まず位牌の処分時にすることは、魂抜きをしてもらうことです。位牌には亡くなった方の魂が宿っています。その魂を抜いて位牌をただの名前の書かれた木の板にすることを魂抜きと言います。抜かれた魂は天へ帰っていくと言われています。
次にお焚き上げという作業をしてもらいます。お焚き上げにも亡くなった方の魂を天へ返してあげるという意味があります。自宅でやることもできますが、お願いしたお坊さんの寺院で魂抜きからお焚き上げまでやってもらったほうが安心できるのでおすすめです。
位牌を処分する時のNG行動
位牌を処分する時にやってはいけないことは、ゴミとして出してしまうことです。亡くなった方に対する思い出や尊敬の念は必ず存在します。思い出や尊敬を忘れないためにも位牌は然るべき方法で処分しましょう。亡くなった方もいきなり捨てられたらびっくりしますよね。亡くなった方にもきっと心はあるので感謝の気持ちを忘れないことが大切です。丁寧に心をこめて供養するようにしてください。
閉眼供養のやり方と金額
閉眼供養とは魂抜きやお焚き上げのことを総じて言います。ここでは閉眼供養のやり方をお伝えします。こちらを参考にして閉眼供養をしてみてください。
- 菩提寺の僧侶に依頼する
- 閉眼供養の法要をしてもらう
- 位牌自体の供養をしてもらう
- お布施を支払う
基本的には、閉眼供養は菩提寺の僧侶に依頼します。菩提寺がない場合はお葬式やお墓をお願いしたお寺に問い合わせをしてみましょう。
閉眼供養を終えた位牌は、魂は宿っていません。ただの名前の書いてある木になってしまいます。一般のゴミとして出すことは可能ですが、亡くなった方の魂が宿っていたものなので位牌自体の供養もすることをおすすめします。供養の方法はお焚き上げが主流です。燃やして亡くなった方の魂を天に還してあげます。
閉眼供養は法要の一種です。なので、お布施やお車代、御膳料などが必要になってきます。金額については数千円〜10万円くらいと地域差があります。四十九日の法要のお布施は10分の1くらいを目安に支払うと良いでしょう。しかし、どうしても不安な方はお寺に直接相談するのも1つの手です。
位牌の処分を依頼する場所
位牌処分をお願いする方法としては、4つあります。やりやすさや都合などもありますのでよく考えて依頼をしてください。
- 寺院に直接依頼する
- 仏具店に依頼する
- 供養業者に依頼する
- 遺品整理業者に依頼する
寺院に直接依頼する方法は、上記でお伝えした通りの方法です。法事のときにお世話になっているお坊さんにお願いするか、もしくはお墓を立てさせてもらっているお寺に相談して依頼するのが良いでしょう。顔なじみでもあるので親身に相談に乗ってもらえます。費用は10,000〜50,000円ほどです。
仏具店で位牌の処分を受け付けているところは多いです。しかし、魂抜きは僧侶のみができるので仏具店ではやっていません。注意しましょう。仏具店を利用する場合、僧侶に魂抜きをしてもらった後、仏具店へ持っていくという順序の方が多いようです。費用は数千円程度でやってもらえます。
供養専門の業者に依頼するという方法もあります。この場合は魂抜きからお焚き上げまですべてやってもらえるので僧侶を探す手間がないことがメリットですね。連携している寺院でやってもらえます。しかし、今では業者はたくさんあります。選ぶ時に対応の悪い業者に当たらないように以下のことは見積もり時にチェックしておきましょう。
- 供養の実施日時
- 供養の実施場所
- 僧侶の名前と所属寺院
- 位牌の詳細
- 宗派の種類
以上のことと、スタッフの対応をきちんと見て安心して頼める業者を選んでください。もし、しっかり魂抜き・お焚き上げをやっているか確認したい場合は直接現場に来てやってもらうか供養の様子を動画・写真などで撮影して確認しましょう。不安なことがないように分からない場合は小さいことでもきちんと相談することが大切です。
遺品整理業者は供養業者と似ていますがメリットがさらにあります。他にも遺品がある場合にまとめて処分してもらうことが可能です。しっかり供養して処分してもらえますし、処分し難にくかったものまでできるのでとてもおすすめです。普段から遺品を処分しているので丁寧に正しい知識で対応してもらえます。供養業者と遺品整理業者で迷ったときには、遺品整理業者に依頼して遺品も一緒に処分してください。
位牌の形を残す供養のやり方
ここまでは位牌の形を残らないようにする方法をお伝えしましたが、ここからは処分せずに位牌の存在や形を残したまま手放す方法をお伝えします。
位牌の形を残して処分する方法のことを永代供養といいます。永代供養とは、お墓を持っていない方や、お墓を作らないと決めている方などが遺骨を寺院や霊園などに合同埋葬して、親族に代わって毎年定期的にご供養をおこなってもらえる供養の形です。
具体的にはまず永代供養システムに依頼します。期間中定期的に供養してもらい、期間が過ぎるとお焚き上げ処分してしまいます。永代供養と言いますが期間は永遠ではありません。寺院によっても期間はまちまちですが、大体33年ほどでお焚き上げをすることになります。一般的に弔い上げをするのが33回忌なので33年でお焚き上げをします。
永代供養に必要な費用は位牌1つにつき10〜50万と少しお高めになっています。家庭の経済状況などもありますので、よく考えて処分方法を選びましょう。
まとめ
今回は位牌の処分の方法や処分を依頼する場所についてお伝えしました。
最後にもう1度おさらいをしましょう。
位牌の処分方法は僧侶に依頼するのが主流。手順としては以下の通り。
- お坊さんに魂抜きをしてもらう
- お寺にお願いしてお焚き上げをしてもらう
位牌を処分する時にやってはいけないことはゴミ箱に魂抜きやお焚きあげをせずそのまま捨ててしまうこと。
閉眼供養の方法は以下の通り。
- 菩提寺の僧侶に依頼する
- 閉眼供養の法要をしてもらう
- 位牌自体の供養をしてもらう
- お布施を支払う
位牌の処分を依頼する場所は4つある。
- 寺院に直接依頼する
- 仏具店に依頼する
- 供養業者に依頼する
- 遺品整理業者に依頼する
位牌の形を残す方法としては永代供養という方法がある。
位牌は亡くなった方の魂が宿っていたものです。きちんとした手順に沿って処分しましょう。位牌を処分してもらえる場所はお寺以外にもあるので、おてらに断られてしまったときには仏具店や業者に依頼してください。面倒を見られなくなった場合には永代供養も検討してみると良いでしょう。この記事を参考にして亡くなった方に感謝しながら尊敬の想いを胸に処分するようにしてくださいね。