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東京は火災に対して強いのか
東京は、決して火災に対して万全に対策が取れているわけではありません。近い将来やってくるとされている首都直下型地震が起きると、家の火災だけでなくビル火災も起きるとされています。東京の中でも火災に弱い地域を把握し、自分ができる対策を練っておきましょう。
東京で『火災に弱い地域』はどこ?最も危険と言われている街
東京で火災に弱いとされている地域は、以下の通りです。
荒川区
地盤が緩く、地震が起きたら火災が発生し燃え広がる可能性が高い地区とされています。関東大震災のときに焼け出されてしまった人が荒川区と墨田区に多く住んでいる他、やはり地盤の緩さゆえの建物と倒壊の危険性が高い点が、火災に弱い理由として挙げられています。
- 荒川6丁目
- 町屋4丁目
- 南千住1丁目など
上記の場所は、特に危険とされている地域です。
足立区
荒川沿いの地域は、地震が起きたときの危険度が非常に高く、それに伴い火災の発生確率も上がります。
- 柳原2丁目
- 千住柳町
- 千住大川町
- 関原2丁目など
該当地域でないとしても、近接している地域であれば火が燃え広がってくる可能性がぬぐい切れません。ハザードマップでは大丈夫とされている場所でも、危険地域の近くである場合は避難経路の確認や緊急持ち出し袋を常備するなどの対策を練っておいて損はありません。
墨田区
荒川区に隣接している墨田区は、荒川区と同じ理由で火災に弱いとされています。特に北東部地区は地震に弱いため、火災の発生リスクも高いといえるでしょう。
- 墨田3丁目
- 京島2丁目
- 八広3・4丁目など
地盤が緩い北東部がある一方で、押上や東京スカイツリー駅よりも南側の地域では地震には強いとされています。しかし、南部地域も建物が倒壊する可能性は低くないため、注意するに越したことはありません。
具体で気に行うべき対策
火災が起きたことを想定して、事前に行っておくべき対策は以下の通りです。
- 火災の元になるものを安易に放置しない…ライターやマッチ、衣類の近くで暖房器具を使わないなど
- 自宅で起きた小さなボヤであれば、自宅用消火器などで消せるよう対策を練っておく
- ハザードマップの確認
- 避難経路の確認
- 感震ブレーカーの設置
- 非常持ち出し袋の場所や内容を確認
- 火災保険への加入など
火災が広がり始めると、一般の人では手に負えません。そのため、火の手が上がり消火できないと感じたら、避難経路をたどって身の安全を確保しなければならなくなります。
地震が起きた後となると、どこから火の手が上がり、どれくらいの早さで燃え広がるのか想定しにくいため、危険地域に指定されている場所は日頃から避難経路とハザードマップのチェックを行っておきましょう。
まとめ
東京の中でも、火災に弱いとされている場所は複数あります。まずはハザードマップを確認して、自分が住んでいる地域がどのような状況下を確認することから始めましょう。