あなたのまな板、大丈夫?細菌の温床になる7つのNG行為

汚れたまな板

湿度の高い夏場は、まな板に付着した細菌が繁殖しやすく、食中毒の原因になりやすい時期です。非常に危険なので、きちんと正しいお手入れ方法を実施する必要があります。今回は、まな板に細菌が繁殖してしまうNG行為や、正しい洗い方を解説していきます。

夏場のまな板は細菌の温床に

まな板の細菌のイメージ

皆さんはまな板を正しく洗い、お手入れできていますか? まな板には多くの雑菌が付着しやすく、繁殖しやすいと言われています。特に高温多湿となる夏場は、まな板を洗った場合でも、高温多湿な場所で保管していると、細菌が300〜2500倍にも増殖してしまうという研究結果が発表されています。

細菌が繁殖したまな板で調理をしてしまうと、食材に細菌が付着して食中毒の原因になりかねません。夏場は特にまな板の取り扱いに注意する必要があります。では、どのようなお手入れ方法が正しいのでしょうか。まずは、まな板に細菌が繁殖してしまう原因となるNG行為を見ていきましょう。

まな板に細菌が繁殖してしまうNG行為7選

まな板を洗う女性

まな板に細菌が繁殖してしまう原因は、日々のお手入れ方法にあります。以下に、絶対に避けるべきNG行為をご紹介します。

1. 水洗いだけで済ませる

まな板を少し使っただけだからと水洗いで済ませていませんか? 特に水分の少ない野菜やチーズを切った場合、洗剤を使わないことも多いかもしれません。

しかし、まな板は使ったら必ず中性洗剤で洗ってください。水洗いだけでは食材の成分がまな板に残り、そこから雑菌が繁殖してしまいます。また、水にさらすだけでは、まな板の上で雑菌が繁殖しやすくなるため、少しでも使ったら必ず中性洗剤で洗うようにしましょう。

2. 肉や魚、卵を切った後にお湯で洗う

肉や魚、卵を切った後に、お湯でまな板を洗っていませんか? お湯の方が汚れが落ちやすそう、手が冷たくならないなどの理由からお湯を使う方も多いと思います。

しかし、肉や魚、卵を切った後のまな板にはタンパク質が付着しています。タンパク質はお湯にさらされると固まる性質があり、まな板にこびりつき雑菌の温床になりかねません。必ず冷水で洗うようにしてください。

3. 濡れた状態のふきんでまな板を拭く

まな板を洗った後に濡れたふきんで拭いていませんか? それでは、ふきんに付着している雑菌がまな板に移ってしまいます。さらに、まな板が水分を吸収することで、細菌が繁殖しやすくなります。まな板は、乾いたふきんやキッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取るようにしましょう。

4. まな板を濡れたまま収納する

まな板を洗った後、乾かすのが面倒で濡れたまま収納していませんか? 濡れた状態で収納すると、密閉空間で湿度が上がり、まな板が乾かずに雑菌が繁殖しやすくなります。洗った後は必ず水気を拭き取り、風通しの良い場所で乾燥させてから収納しましょう。

5. まな板を食器洗い乾燥機で洗う

食洗機はとても便利ですが、まな板は基本的に手洗いが推奨されます。食洗機で洗うと、高温でまな板が変形したり傷ついたりする可能性があります。また、傷に汚れが残りやすく、それが細菌の繁殖原因となることもあります。手間に感じるかもしれませんが、まな板は手洗いでしっかり洗うようにしましょう。

6. 定期的な除菌を怠る

日々の洗浄だけでは、完全に細菌を除去することは難しいです。定期的な除菌を行わないと、時間とともに細菌が蓄積され、繁殖のリスクが高まります。週に1回程度、熱湯をかけたり、食品用の除菌スプレーを使用したりして、しっかりと除菌することが大切です。

7. 同じまな板で生肉と野菜を切る

時間がないからと、同じまな板で生肉と野菜を続けて切っていませんか? これは非常に危険な行為です。生肉には有害な細菌が付着している可能性が高く、それが野菜に移ってしまう恐れがあります。生肉と野菜は別々のまな板を使用するか、使用の間に必ずしっかりと洗浄と除菌を行いましょう。

まな板を衛生的に保つための正しいお手入れ方法

まな板と除菌スプレー

これらのNG行為を避け、以下の手順で正しくまな板のお手入れを行いましょう。

  • 使用後はすぐに冷水で軽くすすぎ、食材の残りを落とします。
  • 中性洗剤を使って、スポンジやたわしでしっかり洗います。
  • よくすすいで洗剤を完全に落とします。
  • 清潔な乾いたふきんやキッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。
  • 風通しの良い場所で完全に乾燥させます。
  • 週に1回程度、熱湯をかけたり除菌スプレーを使用したりして除菌します。

これらの手順を守ることで、まな板を衛生的に保ち、食中毒のリスクを大幅に減らすことができます。

まな板の素材によって、お手入れ方法に若干の違いがあります。木製のまな板は水分を吸収しやすいため、洗った後はすぐに水気を拭き取り、立てかけて乾燥させましょう。プラスチック製のまな板は、漂白剤を使用した除菌も可能です。

衛生的なまな板で安全な調理を

キレイなまな板と包丁

まな板は毎日の料理に欠かせない道具ですが、使い方を誤ると細菌の温床になりかねません。水洗いだけで済ませたり、濡れたまま収納したりするなどのNG行為を避け、正しいお手入れを心がけることが大切です。

毎日の丁寧な洗浄と定期的な除菌、適切な乾燥と保管を行うことで、まな板を衛生的に保つことができます。素材に応じた適切なケアを行い、安全で美味しい料理を楽しみましょう。衛生的なまな板は、健康的な食生活の第一歩です。

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