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スマホの平均寿命を知ろう
スマホは本体代金が高いので、できるだけ長く使用したいですよね。でも、知っておきたいのがスマホの平均寿命です。一般的なスマホの平均寿命は以下の通りです。
- Android:約2〜3年
- iPhone:約3〜5年
ただし、これはあくまで平均的な数字。実際の寿命は日頃の使い方に大きく左右されます。毎日ヘビーに使用する人は寿命が短くなる傾向にありますし、逆に大切に使えば長持ちすることも。
また、スマホの寿命を考える上で重要なのが、OSのアップデートサポート期間です。AndroidとiPhoneでは、この期間に差があります。
- Android:発売から約2〜3年
- iPhone:発売から約5〜6年
OSのサポートが終了すると、セキュリティリスクが高まるため、買い替えを検討する重要な指標となります。特に、オンラインバンキングやショッピングなどでスマホを使う機会が多い人は要注意です。
それでは、スマホの寿命が近づいているサインについて、詳しく見ていきましょう。
スマホの寿命が近づいている8つのサイン
スマホの寿命が近づくと、以下のようなサインが現れることがあります。現在のスマホに当てはまる症状がないか、チェックしてみましょう。
1. 動作がカクカクする
スムーズだった動作が重く感じるようになったら、寿命が近いサインかもしれません。具体的には以下のような症状が挙げられます。
- 画面がカクカクする
- 動作が一時的に止まることがある
- 操作が重い
- 次の動作に時間がかかる
- アプリの起動に時間がかかる
- アプリが強制終了する頻度が増える
例えば、LINEやTwitterなどのSNSアプリを開くのに時間がかかったり、カメラアプリで撮影した写真の保存に時間がかかったりするようになったら要注意。ストレージを整理しても動作が改善しない場合は、寿命が近づいている可能性が高いです。
2. 勝手に電源が切れる・再起動する
操作中に突然電源が切れたり再起動したりする場合、以下の原因が考えられます。
- ストレージや容量が不足している
- アプリの不具合
- OSのアップデート不足
- バッテリーの劣化
- SIMカードの劣化や不具合
特に注意が必要なのは、使用中に突然電源が落ちる症状です。大切な連絡中や、重要なデータを扱っているときに起こると大変困りますよね。こういった症状が頻発する場合は、早めにショップでの点検や相談を検討しましょう。
3. すぐ充電がなくなる
満充電しても半日持たずにバッテリーが切れてしまう場合、バッテリーが寿命を迎えている可能性があります。スマホのバッテリーは、平均500回の充電で劣化が始まるとされています。
バッテリーの劣化は以下のような段階で進行します。
- 約500回の充電:バッテリー容量が25%程度減少
- 約700回の充電:バッテリー容量が40%程度減少
朝フル充電したのに、お昼には残量が20%を切っているようなら要注意。特にヘビーユーザーは、バッテリー寿命が早まることがあるので気をつけましょう。
購入時と比べて、満充電時の使用可能時間が半分程度になった場合は、バッテリーの寿命が近づいているサインと言えるでしょう。
4. 頻繁にスマホが熱くなる
スマホが異常に熱くなることが増えてきたら、内部部品の劣化や不具合のサインかもしれません。特に注意が必要なのは、以下のような状況です。
- 通常の使用でも熱くなる
- 充電中に異常な発熱がある
- 熱くなると動作が極端に遅くなる
軽い作業でも熱くなるようになったら、冷めるまで使用を控えましょう。継続的に異常な発熱が起こる場合は、内部部品の故障の可能性もあるため、専門店での点検をおすすめします。
5. 電池パックが変形する
バッテリーが膨らむなどの変形が見られた場合、使用を継続するのは非常に危険です。以下のようなリスクがあります。
- スマホ本体の破損
- バッテリーの発火などのリスク
例えば、スマホの背面がわずかに膨らんでいたり、ケースがぴったりと閉まらなくなったりした場合は要注意。このような症状に気づいたら、すぐに使用を中止し、専門店で点検を受けましょう。安全のため、バッテリーの異常は放置せず、速やかに対応することが大切です。
6. OSのアップデートができない
スマホの処理能力が低下すると、OSのアップデートができなくなることがあります。具体的には以下のような状況です。
- 最新のOSがインストールできない
- アップデートに必要な空き容量が確保できない
- アップデート中にエラーが発生する
OSのアップデートができないと、セキュリティ面でのリスクが高まります。最新の脆弱性対策が適用されないため、ハッキングなどの危険にさらされる可能性が増えます。
特に、オンラインバンキングやクレジットカード情報を扱うアプリを使用している場合は要注意。個人情報を守るためにも、OSが最新の状態に保てないスマホは、早めの買い替えを検討しましょう。
7. 最新のアプリがインストールできない
新しいアプリをダウンロードしようとしたら「お使いの端末では、このアプリは対応していません」というメッセージが表示されることがありますよね。これも寿命のサインの一つです。
アプリ開発者は、新しいOSや高性能なハードウェアを前提にアプリを作ることが多いです。そのため、古いスマホでは動作しないことがあります。具体的には。
- アプリストアで「インストール」ボタンが表示されない
- インストールはできても、起動時にエラーが出る
- アプリが極端に重い、または頻繁にクラッシュする
特に、日常的に使用する重要なアプリ(銀行アプリ、地図アプリなど)が使えなくなると困りますよね。そういった状況になったら、買い替えを真剣に考える時期かもしれません。
8. 画面の表示に異常が見られる
スマホの画面に以下のような異常が見られたら、寿命のサインかもしれません。
- タッチの反応が悪くなる
- 画面の一部が変色する
- ゴーストタッチ(勝手にタッチ操作が起こる)が発生する
- 画面が突然暗くなったり、明るくなったりする
例えば、キーボードを打つときに特定の文字が入力されにくくなったり、画面の端っこをタッチしても反応しなくなったりしたことはありませんか?こういった症状は、使っているうちに徐々に進行することが多いです。
人気ゲームアプリでいつもの操作ができなくなったり、大切な写真をSNSにアップロードしようとしたのに画面がフリーズしたり…。そんな経験をしたら、画面の寿命が近いかもしれません。
これらのサインのうち、1つでも当てはまるものがあれば注意が必要です。複数のサインが見られる場合は、より慎重に状況を判断しましょう。
平均寿命を超えたスマホを使い続けることはできる?
平均寿命を超えたスマホも、不具合がなければ使用を続けることが可能です。以下の条件を満たしていれば、まだまだ使えるかもしれません。
- 不具合がない
- バッテリーの持ちが変わらない
- 動作がスムーズ
- OSのアップデートができる
- 本体に深刻な損傷がない
これらの条件を満たしていれば、寿命を超えたスマホでも問題なく使用できます。ただし、いつ故障するかわからないので、大切なデータはこまめにバックアップを取っておくことをおすすめします。
スマホの寿命を延ばすコツ
スマホを長持ちさせるために、日頃から気をつけたいポイントを詳しく紹介します。
充電は20〜80%の間を保つ
フル充電や0%まで使い切ることは避けましょう。リチウムイオンバッテリーは、極端な充電状態で保管すると劣化が早まります。夜間の充電は、タイマーを使って80%で止めるのがおすすめです。
高温・低温の環境を避ける
車内に放置したり、寒い屋外で長時間使用したりするのは控えめに。特に夏場の車内は50℃以上になることも。スマホの動作温度は通常0〜35℃程度なので、極端な温度環境は避けましょう。
純正の充電器を使用する
安価な非純正品は避け、信頼できるメーカーの製品を使いましょう。純正品は過充電や過熱を防ぐ保護機能が備わっていることが多いです。どうしても他社製品を使う場合は、PSEマークがついているものを選びましょう。
充電しながらの使用を控える
特に動画視聴やゲームなど、負荷の高い作業は避けましょう。充電中の使用は発熱の原因となり、バッテリーの劣化を早めます。どうしても使用する場合は、ケースを外して熱がこもらないようにしましょう。
不要なアプリは削除する
使っていないアプリは定期的に整理しましょう。アプリが多いとストレージを圧迫するだけでなく、バックグラウンドでの動作でバッテリーを消耗します。月に1回くらいのペースでアプリを見直すのがおすすめです。
ケースを使用する
落下や衝撃から守るため、適切なケースを使用しましょう。ただし、厚すぎるケースは放熱を妨げる可能性があるので注意が必要です。衝撃吸収性と放熱性のバランスが取れたケースを選びましょう。
OSとアプリを最新の状態に保つ
定期的にOSとアプリをアップデートしましょう。最新版には不具合の修正やセキュリティの向上、バッテリー効率の改善などが含まれていることがあります。
バッテリーセーバー機能を活用する
多くのスマホには省電力モードがあります。外出時や電池残量が少ないときに活用しましょう。画面の明るさを抑えたり、バックグラウンド処理を制限したりすることで、バッテリーの消耗を抑えられます。
Wi-FiやBluetoothをこまめにオフに
使用していないときはWi-FiやBluetoothをオフにしましょう。常にオンにしていると、接続を探し続けてバッテリーを消耗します。
画面の明るさを調整する
画面の明るさは必要以上に明るくしないようにしましょう。自動調整機能を使うか、普段は50〜70%程度の明るさに設定するのがおすすめです。
これらの点に気をつけることで、スマホの寿命を大幅に延ばすことができるかもしれません。毎日の小さな心がけが、長期的にはスマホの性能維持につながります。
スマホの寿命のサインが出たときは買い替えを検討しよう
スマホは決して安価ではない買い物ですが、寿命は意外と短めです。寿命のサインを見逃さず、買い替えを検討しましょう。特に、複数のサインが重なっている場合は要注意です。
買い替えのタイミングとしては、以下のような機会がおすすめです。
- キャリアの乗り換え時期
- 新機種発売のタイミング
- セール時期(春や秋のキャンペーンなど)
これらの時期を狙うことで、よりお得に新しいスマホを手に入れられる可能性があります。
また、長くスマホを使用できるよう、日頃から大切に扱うことが重要です。定期的なメンテナンスや適切な使用方法を心がけることで、スマホの寿命を延ばし、快適に使い続けることができるでしょう。
スマホは私たちの生活に欠かせない存在となっています。突然使えなくなって困ることのないよう、日頃からスマホの状態に気を配り、適切なタイミングで買い替えを検討しましょう。快適なスマホライフを楽しんでください!