ごぼうの保存方法や保存期間の目安

ごぼう

きんぴらやサラダ、炊き込みご飯など、ごぼうは色々な食べ方ができる便利な食材。また食物繊維がかなり豊富で、栄養面から見てもぜひ積極的に食べたい野菜です。そんなごぼうですが、長持ちさせられるか否かは保存の場所や方法によって決まります。ごぼうのベストな保存場所・保存方法とは?質の良いごぼうの選び方などと合わせてご紹介します。

ごぼうの保存方法

ごぼう

ごぼうはどんな方法で保存するのがベストなのでしょうか?できるだけ長持ちさせられる保存方法をご紹介します。

常温保存

スーパーでごぼうを一本まるごと買うときは、土がついたままになっていますよね。買ってすぐ使わない場合は、土を落とさず新聞紙でくるみ、常温で保存しましょう。その方が鮮度が落ちにくく、かつ風味も長持ちします。

また、土つきのごぼうは「立てて」保存するのがコツです。細い方が根なので、そちらを下に向けて冷暗所の壁などに立てかけてください。

立てて保存する理由は、ごぼうは収穫後も上向きに成長し続けるため。よって横に寝かせてしまうと、上に伸びようとして余計なエネルギーを消費し、劣化が早まってしまうのです。

冷蔵保存

ごぼうは冷蔵庫で保存してもOKです。その際、一本丸ごとは冷蔵庫に入らないので、ちょうどいいサイズに切り分けても構いません。

まだ土がついているものは、やはり新聞紙にくるんだ後に立てて保存しましょう。冷蔵庫の中は乾燥しているため、新聞紙にプラスしてポリ袋や密閉容器に入れると、保存効果がより期待できるのでおすすめです。

もし既に洗って皮をむいたものなら、ラップでしっかりとくるみ、こちらも立てて保存します。ごぼうは乾燥に弱いので、冷蔵庫の乾燥した空気には触れさせないように注意してください。

冷凍保存

「ごぼうを冷凍!?」と思うかもしれませんが、実は冷凍でも保存ができます。むしろカットして茹でたごぼうを冷凍しておけば、長持ちするうえ使いたい時にすぐ使えて便利です。

ごぼうを千切りやささがきなどお好きな方法でカットしたら、1分ほどサッと茹でてザルに上げ、しっかり粗熱をとります。その後は小分けにしてラップにくるむか、ジップロックなどの保存用袋に入れてください。

ちなみに、保存用袋の空気は抜かないでおきましょう。冷凍後一時間ほどしたら、袋を取り出してシャカシャカ振ります。もう一度一時間ほど冷凍し再び振って冷凍庫に戻しておくと、ごぼう同士がなんとバラバラのまま凍ってくれるのです。

塊にならないのは、いざ使う時にとても重宝します。また粗熱をとった後に水気をしっかり拭き取るのも、ごぼう同士をくっつかせないコツです。

ごぼうの保存期間の目安

ごぼう

ごぼうの保存期間は長くて数か月・短くて数日と、保存場所や方法によってかなり差があります。

最も長く保存できる場所・方法は、「土に埋めて」「冷凍保存」です。この場合は2~3ヶ月ほど保存が可能です。寒冷地にお住まいの場合や、冬場から春に掛けて保存する場合におすすめします。

ごぼうの長さだけ縦に土を掘るのは大変なので、この場合は横に寝かせて埋めてもOK。埋める場所は、雨や雪に濡れない場所(軒下など)を選んでください。

調理後は早めに食べよう

逆に最も保存期間が短くなるのは、「ごぼうを調理(きんぴらごぼうやたたきごぼうなど)して」「冷蔵保存」する場合です。

調理しておけば食べたい時にすぐ食べられて便利ですが、やはり空気に触れる時間が長いためか、あまり長持ちはしません。目安として4~5日ほどで食べ切るようにしましょう。

ただし「調理して」「冷凍保存」しておくと、やや長持ちして2週間ほど保存することができます。数日中に食べきれないほど多めに調理したなら、食べ切れなそうな分は冷凍しておくといいでしょう。

その他の保存について

その他の保存場所・方法では、例えば「冷暗所で」「常温保存」なら1ヶ月、「冷蔵庫で」「土つきのまま」なら2ヶ月ほど保存できます。

しかし土を洗い落としてしまうと、冷蔵庫でも1週間ほどしか保存できません。この間に使い切れないようなら、カットして「冷凍庫で」保存するか、天日干しで乾燥させた後に保存しましょう。どちらの方法でも一ヵ月ほど保存が可能です。

ちなみに乾燥ごぼうを長持ちさせるなら、風通しの良い場所でしっかりと水分を飛ばしてください。水分が完全に飛んだ状態であれば常温で保存してもOKです。

ごぼうの見分け方と選び方

ごぼう

ごぼうは皮がむかれているものより、皮がむかれず土のついたものがおすすめです。乾燥に弱い野菜なので、両者を比べると皮つき・土付きの方が鮮度や風味は保たれやすいと考えられます。

これに加えて、「全体的にまっすぐのびていること」「太さが比較的均一なこと」「ひげ根が少ないこと」も、美味しいごぼうのポイントです。特にひげ根の少なさは、栄養豊富な良い土壌で育てられた証拠と言えます。

ひげ根がたくさん生えたごぼうと比べれば、その味や香りの違いがはっきりと分かるでしょう。太さのあるごぼうは一見美味しそうに見えますが、あまり太過ぎるものはおすすめしません。なぜなら、ごぼうは太くなると空洞(通称「ス」)のできる可能性がアップしてしまうためです。

目安としては、断面の直径が10円玉より大きいものは避けましょう。中くらいの太さで、断面を見て亀裂の入っていないものを選んでください。亀裂が入っていたり、先端が萎れていたりするようなものは鮮度が落ちています。

また良いごぼうを選ぶなら、一度手に持ってみるのも大切です。妙に軽いものはスが入っていて、グニャッと曲がるものは水分が抜けて乾燥している可能性があります。逆にしっかりとした重さがあり、全体的に締まっているのが良品の証です。

ごぼうが傷んだり腐るとどうなる

ごぼう

ごぼうは乾燥する=傷むと水分が抜け、柔らかくなってスが入ってしまいます。こうなると食感も落ち、歯ごたえが無く食べても美味しくありません。ただ、柔らかいだけなら食べること自体は問題ないので、気付いた時点で優先的に消費しましょう。

ここから更に傷みが進むと、表面がヌメヌメとし始め、酸っぱい匂いもするようになります。触ると糸を引くのもかなり傷んでいるサインです。ここまで来ると「腐っている」と言えるので、もったいなくても食べるのは避けましょう。

また湿度の高い場所では、ごぼうにカビが生える場合もあります。やはり、こうなると食べるのはNGです。特にカビは、表面に出ている段階では既に、組織の奥深くへカビの根が入り込んでいると考えられます。

「カビの周辺を取り除けば大丈夫」とは思わず、カビたごぼうは見つけ次第すぐ捨てるようにしてください。

まとめ

ごぼうを長持ちさせる保存方法や、美味しいごぼうの見分け方などをご紹介しました。ごぼうは栄養豊富でとても体に良い食材です。正しく保存して健康な食生活に活かしたいですね。

ポイントは、「新鮮な質の良いものを選ぶこと」と「正しい方法で保存すること」です。この2つを守れば、セールで大量買いしても処理に困ることはありません!

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