結婚祝いで絶対に避けるべき10のタブー!NGギフトとマナーを解説

大切な知人や友人、同僚が結婚する時、結婚祝いを贈る人は多くいますよね。しかし、実は結婚祝いにもいくつかマナーがあることをご存知でしょうか。今回は、結婚祝いにおけるタブーや押さえておくべきマナーを解説します。失礼に当たらないよう、最低限のマナーを守ってお祝いしましょう。

結婚祝いのマナーを知って心のこもった贈り物をしよう

大切な知人や友人、家族、同僚などの結婚報告を聞いた時、「結婚祝いを贈りたい」「早く用意しなきゃ」と考える人は多いでしょう。大切な人の人生のビッグイベントに、祝福を贈りたいと思うのは当然です。しかし、結婚祝いを贈る上で最低限のマナーを守ることも忘れてはいけません。

日本では、お祝いの席でのタブーや、相手に負担をかけてはいけないという心遣いが昔から継承されています。お互いが気持ちよく結婚という門出を祝えるよう、大切な人へ結婚祝いを贈る際はマナーを守るようにしましょう。

では、具体的にどのようなことに気をつければよいのでしょうか。結婚祝いにおけるタブーを見ていきましょう。

この贈り物は避けて!結婚祝いにおける10のタブー

バラの花束

結婚祝いには、避けるべき贈り物やマナー違反となる行為があります。ここでは、一般的な結婚祝いにおけるタブーを紹介します。

贈ってはいけないプレゼントやマナー違反となる行為などを知ることで、これから知人に結婚祝いを用意するという方は参考にしてみてください。

1.縁起が悪いと思われるものを贈る

一般的に結婚祝いとして縁起が悪いと言われている贈り物は避けた方が無難です。以下のようなものが該当します。

  • 刃物(包丁、ハサミなど)
  • ハンカチ
  • 日本茶
  • 割れ物(※ただし最近は解釈が変わってきています)
  • 時計

これらは、結婚する二人の関係を断ち切る、別れを連想させるなどの理由から、結婚祝いとしては相応しくないと言われています。例えば、刃物は「縁を切る」、ハンカチは「手切れ(縁切れ)」、日本茶は「弔事」を連想させるため避けましょう。

ただし、最近では結婚祝いとしてガラス食器などを贈る人もいます。割れ物に関しては「割れる=たくさん増える=子宝に恵まれる」という新しい解釈も生まれているため、柔軟に対応しても良いでしょう。もしも「どうしてもこのおしゃれなプレゼントを贈りたい」という物がある場合は、お相手に尋ねてみると良いでしょう。

2.相場に合わない金額のお祝いを贈る

相場に合わない金額のお祝いを贈ってしまうと、あまりに安ければ「あまり祝福されていないのかも」と相手に失礼にあたりますし、高額なお祝いを贈ってしまうと「なんだか申し訳ない」と相手に負担をかけてしまう恐れがあります。

一般的な結婚祝いの相場は以下の通りです。

  • 友人・同僚:3万円程度
  • 親族(いとこなど):3〜5万円程度
  • 兄弟・甥・姪:5〜10万円程度

また、一般的に結婚祝いには内祝いを返す人が多いので、あまりに高額な贈り物を渡してしまうと、相手もお返しが大変になってしまいます。

お祝いをしたい気持ちは理解できますが、相手の負担にならないよう、なるべく相場に合った金額の贈り物を用意し、気持ちはメッセージカードで伝えるなど、他に方法を考えましょう。

3.結婚式当日にプレゼントを渡す

大切な人の晴れ舞台でもある結婚式当日に結婚祝いのプレゼントを渡したいと考える人もいますが、これも一般的なマナーとしてNGです。結婚式当日は、新郎新婦はとても忙しく、また終わった後は大量の荷物を持ち帰らなければいけません。

このタイミングでプレゼントを渡してしまうと、余計に整理が大変になってしまったり、持ち帰りの荷物を増やしてしまうことになります。せっかくお祝いの気持ちを届けるのに、相手に負担になってしまっては元も子もありません。結婚式当日に渡すお祝いはご祝儀だけにしましょう。

4.贈る時期が早すぎる、または遅すぎる

「今度、結婚するの」と友人や同僚から聞くと、すぐにでもお祝いを渡したくなる人もいるでしょう。しかし、結婚式の招待状を渡される前や入籍する前など、早すぎる時期に贈ってしまうと、相手にとって負担になってしまう恐れがあります。

結婚式前であれば「もらったから絶対に結婚式に招待しなくては」と配慮させてしまうことになりますし、入籍前に贈ってしまうと、何らかのトラブルで結婚が延期、または破談となった際に、相手を余計に悲しませてしまいます。

また、結婚してから数ヶ月、あるいは1年以上経ってから結婚祝いを贈るのは、さすがに遅すぎます。「今?」と相手も戸惑ってしまいますし、再び内祝いを用意しなければいけなくなるため、相手の負担となる恐れもあるでしょう。

適切な贈る時期は、結婚式の招待状を受け取ってから、結婚式の1〜2ヶ月前、遅くとも1週間前までです。結婚式に招待されていない場合は、結婚の報告を受けてから1ヶ月以内が目安となります。

5.メッセージに忌み言葉などを使う

結婚祝いと共にメッセージカードを渡す場合、メッセージに縁起の悪い忌み言葉や重ね言葉を使うことは避けてください。直接的な「別れる」「離れる」などの言葉はもちろん、「ますます」などの重ね言葉も二度目の結婚を想起させるとして、タブーと考える人たちが多くいるからです。

《避けるべき言葉の例》

  • 忌み言葉:別れる、割れる、壊れる、飽きる、離れる、切れる、帰る など
  • 重ね言葉:重ね重ね、次々、ますます、しばしば、くれぐれも など

また、正式なメッセージカードでは、句読点も結婚の区切りを連想させるとして避けるべきと考えられています。「ご結婚おめでとうございます おふたりの幸せを願っています」というように、句読点を使わずにお祝いのメッセージを添えましょう。

6. 商品券やギフト券を安易に贈る

現金代わりに実用性が高い商品券やギフト券を贈りたいと考える方もいるでしょう。確かに、使い道が自由なので喜ばれそうに思えます。しかし、特に上司や先輩など目上の方に贈るのは避けたほうがよいでしょう。

金券の贈与には、「目下の者に施し物をする」という意味合いがあるためです。また、金額が明確なため、相手に気を遣わせてしまう可能性もあります。親しい友人同士であれば問題ないかもしれませんが、関係性をよく考慮して判断しましょう。

7. 白いタオルを贈る

タオルは実用的で、結婚祝いとしてよく選ばれるアイテムです。しかし、白いタオルは避けたほうが無難です。日本の慣習では、弔事の際に故人の顔に白い布をかけることから、白いタオルは不吉なイメージを連想させる可能性があるためです。

タオルを贈る場合は、新生活にふさわしい明るい色柄のものを選びましょう。二人で使えるペアタオルセットなども良いでしょう。

8. 個性的すぎるものを贈る

自分の趣味や好みに合わせて、個性的なギフトを選びたくなることもあるでしょう。しかし、結婚祝いの場合は、相手の好みや生活スタイルを十分に考慮する必要があります。

例えば、以下のようなものは避けたほうが無難です。

  • 絵画やオブジェなどの芸術作品
  • 特殊な趣味に関連するアイテム
  • 強い香りの香水
  • 宗教関連の品物

これらは、たとえ良かれと思って贈っても、相手の嗜好に合わない場合、使い道に困ってしまう可能性があります。新居のインテリアや生活スタイルに合わないものを贈ってしまうと、かえって相手を困らせてしまうかもしれません。

9. 生き物を贈る

ペットなどの生き物を結婚祝いとして贈ることは避けましょう。確かに、新しい家族の一員として迎え入れるのは素敵なアイデアに思えるかもしれません。しかし、生き物の世話には大きな責任が伴います。

新婚生活を始めたばかりの二人にとって、突然のペットの世話は大きな負担になる可能性があります。また、アレルギーの問題や、賃貸住宅でペット飼育が禁止されているケースなども考えられます。生き物は、相手が望んでいることが確実な場合を除いて、結婚祝いとしては避けるべきです。

10. 消えものや食べものを安易に選ぶ

以前は、食べ物や飲み物、洗剤など後に残らない「消えもの」は結婚祝いとしてふさわしくないとされていました。「結婚の喜びが消える」「記憶に残らない」という意味合いから、縁起が悪いと考えられていたためです。

しかし、最近では「後に残らないものがよい」「実用性の高いものがうれしい」という声も多く、消えものの需要が高まっています。特に友人や仲のよい同僚など、親しい間柄の方へ贈る場合は問題ないでしょう。

ただし、消えものを選ぶ場合は、普段自分では購入しないような高級感あるものを選ぶなど、結婚祝いにふさわしい華やかさを演出することをおすすめします。例えば、高級な調味料セットや、こだわりの食器と食材のセットなどが喜ばれる傾向にあります。

以上が結婚祝いにおけるタブーです。これらを意識することで、相手に喜ばれる結婚祝いを贈ることができるでしょう。しかし、マナーを守るだけでなく、相手の好みや生活スタイルを考慮することも大切です。

次に、結婚祝いで押さえておくべきポイントについてさらに詳しく見ていきましょう。

結婚祝いで押さえるべきマナーポイント

結婚祝いを贈る際は、親しい仲であっても最低限のマナーを押さえておくべきです。これまで見てきたタブーを避けるだけでなく、以下のポイントも意識しましょう。

はい、承知しました。結婚祝いで押さえておくべきポイントについて、さらに詳しく解説していきます。

贈る時期を適切に選ぶ

先ほども触れましたが、結婚祝いを贈る時期は非常に重要です。一般的には、以下のタイミングが適切とされています。

  • 結婚式がある場合:招待状を受け取ってから、式の1〜2ヶ月前
  • 結婚式がない場合:結婚の報告を受けてから1ヶ月以内

早すぎず、遅すぎず、適切なタイミングで贈ることで、相手に余計な負担をかけることなく、心からのお祝いの気持ちを伝えることができます。

相場を意識した金額設定

結婚祝いの金額は、相手との関係性や自身の経済状況を考慮しつつ、一般的な相場を参考にするとよいでしょう。先ほど紹介した相場を再度確認しておきましょう:

  • 友人・同僚:3万円程度
  • 親族(いとこなど):3〜5万円程度
  • 兄弟・甥・姪:5〜10万円程度

ただし、これはあくまで目安です。自分の経済状況に無理のない範囲で、心のこもった祝いを贈ることが最も大切です。

偶数と奇数、忌み数に注意

日本の文化では、偶数と奇数、そして特定の数字に意味を持たせることがあります。結婚祝いを贈る際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 奇数を基本とする(偶数は「別れる」を連想させるため)
  • 4(死)や9(苦)など、忌み数は避ける
  • 1(独身)や3(離婚)なども避けたほうが無難

ただし、2(夫婦)や8(末広がり)は縁起が良いとされるため、使用しても問題ありません。

カタログギフトの活用

相手の好みがわからない場合や、何を贈ればよいか迷う場合は、カタログギフトを選択するのも一つの方法です。カタログギフトには以下のようなメリットがあります。

  • 相手が好きなものを選べる
  • 金額が明確にわからないため、気を遣わせない
  • 様々な商品から選べるため、実用的なものから贅沢なものまで幅広く対応できる

カタログギフトを選ぶ際は、相手の好みや生活スタイルを考慮し、適切な価格帯のものを選びましょう。

メッセージカードの添え方

結婚祝いには、心のこもったメッセージカードを添えるとよいでしょう。メッセージを書く際は、以下の点に注意しましょう。

  • 忌み言葉や重ね言葉を使わない
  • 句読点は使わず、適度に空白を入れる
  • 相手の新しい人生への祝福と励ましの言葉を入れる
  • 二人の名前を書く場合は、新郎の名前を先に書く

例えば、以下のようなメッセージが適切です。

「ご結婚おめでとうございます お二人の新しい人生の門出を心よりお祝い申し上げます 末永くお幸せになりますように」

結婚祝いマナーを守って心からの祝福を伝えよう

結婚祝いは、相手が親しい間柄であっても最低限のマナーを押さえることが大切です。贈る時期や品物、金額などに気を付けつつ、相手の好みや生活スタイルも考慮しましょう。

同時に、自分の経済状況も踏まえ、無理のない範囲で心のこもった祝いを贈ることが重要です。形式的なルールを守るだけでなく、心からの祝福の気持ちを込めて選ぶことで、大切な人たちの新しい人生の門出を素敵な形で祝うことができるでしょう。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る