お風呂の追い炊き『お湯を入れていない状態』で使うと…どうなる?絶対にすべきではない理由とは

給湯器にはさまざまな機能が搭載されています。お風呂の追い焚き機能は、ファミリー世帯にとって便利な機能の1つですよね。しかし、お風呂にお湯を入れていない状態で追い焚きしてしまうと危険な事態に発展することも…。この記事では、空焚きすべきでない理由を解説します。

お風呂に搭載されている『追い焚き機能』とは

現代のお風呂には、どこの家にも給湯器に『おいだき機能』が搭載されています。追い焚き機能とは、浴槽に張っていたお湯が冷めてきたとき、再度沸かし直して浴槽のお湯を温めることができる機能です。

家族の人数が多く、皆が入浴する時間帯が異なる場合、いざ入浴したときに冷めてしまっていることも多くあります。このような状況で追い焚き機能を使うと、冷めた後でも温かいお湯で入浴できるので便利です。

説明書には「空焚きをしない」と記載のあるものも多い

給湯器の説明書を読むと、注意書きの部分に「追い焚き機能を使って空焚きをしない」という記載があるものが多いです。

空焚きとは、浴槽にお湯が入っていない状態で追い焚き機能を使ってしまうことを指します。お湯が入っていない状態で使ってしまうと、沸かし直すお湯がなく、誤作動を起こしてしまうため、最悪の場合、非常に危険な事態に陥ることもあるので注意しましょう。

お風呂の追い焚き…お湯を入れずに使うとどうなるの?

では、浴槽にお湯を入れていない状態で追い焚きしてしまった場合、どのようなリスクが考えられるのでしょうか。

空焚き防止機能が作動して給湯器が停止する

最近の給湯器には『空焚き防止機能』が搭載されているものが大半です。そのため、基本的にはお湯が入っていない状態で追い焚きを押してしまっても、安全装置が作動して給湯器が自動停止する仕様になっています。

ただし、空焚き防止機能が搭載されていても、給湯器には負担がかかります。商品によっては、一度空焚き防止機能が作動してしまうと、メーカーや業者に修理を依頼しなければいけないものもあるので、あらためて説明書を確認してください。

給湯器内部の部品が熱を持ち破損につながる

もしも空焚き防止機能が搭載されていない古い給湯器の場合、当然ですが安全装置は作動しません。そのため、給湯器内部で誤作動が起こり、熱交換器などの部分が熱を持ち、故障につながる危険性があります。

内部で故障や破損が起こると、その後、給湯器が正常に作動しなくなるため、給湯器を使用している家中の場所で不具合が生じてしまいます。

浴槽に高熱が届き浴槽自体の変形や焦げにつながる

お湯を入れていない状態で追い焚きしてしまうと、お湯を排出する部分から浴槽へと高熱が届いてしまい、浴槽が焦げ付いたり変形したりする恐れもあります。

実際、空焚きしたら浴槽が焦げてしまった、歪んでしまったという相談もあり、古い型のものは注意が必要です。給湯器だけでなく浴槽も修理が必要になるので、修理費用が高額になってしまいます。

最悪の場合、浴槽に火がつき火災に発展

恐ろしいのは、お湯を入れていない状態で追い焚きしてしまい、浴槽に高熱が届き、発火してしまう事態です。また、給湯器内部が破損することで発火してしまい、浴室全体が火事を起こしてしまう危険もあります。

非常に危険な事態なので、空焚き防止機能が搭載されているからと油断せず、空焚きはしないよう注意するべきでしょう。

追い焚き機能で空焚きしてしまったときの対処法

もしもお湯を入れずに追い焚きしてしまった場合、まずは安全装置が作動しているかどうか確認してください。その上で、以下の対応を取りましょう。

  • 換気扇は回さず窓を開けて換気する
  • ガスの元栓を閉める
  • 浴槽に異常が確認される場合はメーカーや業者に連絡する

換気扇を回してしまうと火災につながる恐れもあるので、必ず窓を開けるなどして換気してください。また、ガスを使用している場合は元栓を閉めましょう。

その後、給湯器や浴槽に異常がないか点検してもらうため、メーカーや業者に連絡します。自分で「大丈夫」と判断し使い続けてしまうと、その後、不具合が生じたり発火につながる危険性があるので、必ず点検してもらってください。

お風呂の追い焚き機能は安全な使い方を心がけて

お風呂の追い焚き機能は誤った使い方をすることで、高額な修理費用や火災につながる危険性があります。あらためて給湯器の説明書を読み、追い焚き機能をはじめとしたさまざまな機能の正しい使い方を確認しましょう。

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