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綿(コットン)の洗濯前に確認すること
綿素材の服などを洗濯する場合は、まず洗濯表示のマークを確認しましょう。
洗濯機マークがついていれば、洗濯機で洗濯しても大丈夫です。もし心配であれば、洗濯ネットに入れて洗濯すれば問題ありません。手洗いマークがついているものに関しては、洗濯機を使用せず手洗いする必要があります。手洗いマークのついているものを洗濯機で洗ってしまうと、型崩れが起こる場合があります。
一口に綿100%と言っても、綿素材の洗濯方法はひとつではありません。糸の撚り具合や編み方によって洗濯方法を変えることで持ち具合に差が出ます。
気に入っていて縮みや型崩れさせたくないという綿素材の洋服の場合は、クリーニングに出すのが手っ取り早く確実です。しかし、特殊な加工(シワ加工やプリーツ加工、ビジューなど装飾されているもの)がされているものを除けば基本的には家庭で洗濯できます。
綿(コットン)を洗濯する手順
洗濯機で洗う場合
洗濯機マークがついているものは、綿素材の洋服をそのまま洗濯機に入れてOKです。 ただし、目立つ汚れやシミがある場合は、汚れた部分に液体洗剤の原液を少量つけて、軽くおさえておきましょう。洗濯ネットに入れる場合は、汚れた部分が外側にくるように畳んでおくと、汚れが落ちやすいうえに型崩れしにくくなります。
洗濯をするという行為は、基本的には素材を問わず生地に多かれ少なかれダメージを与える行為になります。そのため洗濯機OKの綿(コットン)100%であっても、長く綺麗な状態で着用したい洋服に関しては着たときに外側となる部分を内側にして、さらに洗濯ネットに入れてから洗濯機にいれることで、ダメージを最小限におさえることができます。
また通常の洗濯洗剤よりもオシャレ着洗い用の洗剤のほうが洗浄力は多少落ちますが生地にダメージを与えづらくなっています。必要に応じて洗濯洗剤も使い分けましょう
手洗いで洗う場合
手洗いマークがついているものは、綿素材の洋服を以下のように洗いましょう。
- 洗浄液をつくる
水を張った洗面器に、普段使用している洗濯洗剤かオシャレ着用の洗濯洗剤を混ぜます - 手で押すように洗う
綿素材の洋服を洗浄液に浸し、手で押すように洗います。このとき、揉んだりこすったりする必要はありません - 水を入れ替えてすすぐ
きれいな水に入れ替えて、よくすすぎましょう。3回ほどすすぐと泡が出なくなるので、洗剤が落ちたと感じたらOKです - 洗濯機で脱水する
綿素材の洋服を洗濯ネットに入れ、5~10秒ほど脱水して完了です
綿(コットン)を洗濯した後の干し方のコツ
綿は生地が分厚く、乾きにくいのも特徴もひとつです。そのため、干すときは生乾きにならないように風通しをよくするのがポイントです。服と服の間隔をできるだけ広くとり、洗濯物が密着しないように気を付けましょう。
型崩れが気になる場合は、ハンガーなどは使用せず、ピンチハンガーの上で平干しするとよいでしょう。
できれば、乾燥機にはかけないようにして、少しでも長持ちさせましょう。ただし、梅雨の時期などどうしても早く乾かしたいときは、タオルなどの消耗品のみ乾燥機にかけるとよいでしょう。
綿(コットン)が縮みやすい理由
綿が縮みやすい理由は、生産される過程にあるといわれています。原料の綿から綿糸に紡ぐときは、引っ張りながら生産されています。そのため、綿が元に戻ろうと働くことによって、縮むという現象が起こるのです。また、綿が伸びやすい理由は、微細で繊細な綿は劣化しやすいためだと考えられます。
まとめ
綿100%の洗濯方法と干し方のコツをご紹介しました。いかがでしたか?
このように、着心地がよく肌にやさしい綿素材は、タグを確認して丁寧に洗濯する必要があります。干すときも乾燥機は便利ですが、できるだけ乾燥機の使用は控えたいところです。
お気に入りの服やタオルを少しでも長持ちさせるために、正しい洗濯方法と干し方を覚えておきましょう!
まとめますと、せっかく買った大切にしたい洋服を長く美しい状態で着るには、
・手洗いや洗濯機使用など、洗濯マークに沿った洗濯方法を取る
・着用したときに外側になる面を内側にして洗濯機にいれる
・洗濯ネットに入れる
・洗剤はオシャレ着用洗剤を使う
・天日干しするときも裏側にして干す
普段着であればここまで気をつかう必要はありませんが、逆に言えばここまでやれば美しく長く着ることができますよ。
家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。
綿(コットン)100%というのは実は衣類の生地としては一番扱いやすい素材です。洗濯による伸び縮みも少なく、基本的には洗濯機で洗ってOKのものがほとんどなのです。
ただし綿(コットン)100%であっても特殊加工してあるものはまれに手洗い推奨されているものもありますので、洗濯のときには必ず洗濯マークを確認する習慣をつけましょう。